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成敗
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契約を交わして一度宿に戻ることにした。リンも機嫌とらないといけないしなにより説明しないとな。ロジャー殿が付いてきた。やはり信用ないかな。
宿に入ると主人が慌てて言ってくる。
「ああ、ベッセルさん、あんたのお連れさん、リンさんが代官の部下に引っ張られていっちまったよ」
そう言うと小声でつづけた。
「どうやらリンさんを女の子と間違えたようだね。伝えたよ、確かに伝えたからね」
宿の主人はそれ以上関わりたくないようだ。
ロジャー殿と顔を見合わせると直ぐに宿を出た。
「こっちだ、ついて来てくれ」
ロジャー殿の先導で代官屋敷に向かう。
代官屋敷には使用人の入り口から入るとアマーリエ様の部屋に案内された。
「あぁ、来てくれましたね。どうやらあなたのお連れ様が」
「来たのはいつだ?」
もう言葉遣いもかまっていられない。
「数刻前と聞いています」
「部屋は?」
「案内します。すみません、リンさんも一緒に呼べば」
「そうしたらあんたとの話もばれていたよ。とにかく向かおう」
首筋の蜘蛛も落ち着かない様子だ。
案内されたのはなぜか地下室だった。
「ここか?」
見ると護衛らしい男が立っている。やれるか?
だが、その男はアマーリエ様の顔を見るとほっとした表情をした。
アマーリエ様が小声で聞く。
「鍵は?」
「男爵様がおもちになって部屋の中に」
仕方ない力技で行くか。
扉の様子を見ていると、ロジャー殿が斧を持ってきてくれた。俺は思いきり斧で扉をぶったたく。
中から反応があるかと思ったけれど何もなく扉が壊せた。
壊れた扉を押し開けるとそこには寝台の上に裸でこと切れているらしい男爵とやはり裸ですがるような目つきのリンが居た。
さて、どうするかな。いくら悪代官とはいえ貴族だからな。殺したとなると俺たちの方が不利だ。というか処刑されるだろうなぁ。
一緒に入ってきたアマリーエ様、それからロジャー殿は落ち着いていた。
「どうやら男爵は腹上死されたようですな」
ロジャー様がそう言うとアマリーエ様は落ちていた服をリンにまとわせながら同意する。
「あなたには不名誉なことになるけれど、死ぬよりはいいわ。大丈夫私達もその方が都合がいいから」
侯爵家の家来のロジャー殿がそう言うならそう言うことになる。それが貴族だ。護衛に立っていた男も同意する。
男爵が街で見かけた旅人の女性を閨に引き込むのも、医者に注意されながらも不摂生していることも知っている者は多い。そしてこんな幼いリンに男爵を殺すことはできないという結論になった。もっとも、リンには無理でも蜘蛛ならできる。後で聞いたら目が覚めて逃げようとしたところにのしかかってこられてパニックになったそうだ。そうしたら代官が急に動かなくなって見たら股間に大きな蜘蛛がいてそこを噛んだ毒で代官は死んだようだ。やっぱり蜘蛛こえー。俺は首筋を撫でると蜘蛛がツンツンとつついてきた。
数日館で世話になったあと俺たちは商業都市に向けて出発した。護衛をしたのと同じ金額を頂いた。
奥様だけど、ロジャー殿を見る目に熱がこもっていて、ロジャー殿も同じだった。納得した。
どうやら、夫である前代官の死因も疑わしいものがあり、更に義弟である代官はアマーリエ様に妻になるよう言い寄っていたようだ。俺の言葉はなかったことにしてもらえた。侍女のマリアさんにも旦那さんがいるそうだ。まぁ、俺としても旦那さんの居る女はこりごりだからありがたい。
あの後、リンは男におびえるようになった。でも俺は大丈夫なようで俺が近くにいると安心した表情をする。俺としては一度くらい娼館に行きたかったが、そんなリンをおいて行けなかった。はぁ、また女が抱けなかった。
宿に入ると主人が慌てて言ってくる。
「ああ、ベッセルさん、あんたのお連れさん、リンさんが代官の部下に引っ張られていっちまったよ」
そう言うと小声でつづけた。
「どうやらリンさんを女の子と間違えたようだね。伝えたよ、確かに伝えたからね」
宿の主人はそれ以上関わりたくないようだ。
ロジャー殿と顔を見合わせると直ぐに宿を出た。
「こっちだ、ついて来てくれ」
ロジャー殿の先導で代官屋敷に向かう。
代官屋敷には使用人の入り口から入るとアマーリエ様の部屋に案内された。
「あぁ、来てくれましたね。どうやらあなたのお連れ様が」
「来たのはいつだ?」
もう言葉遣いもかまっていられない。
「数刻前と聞いています」
「部屋は?」
「案内します。すみません、リンさんも一緒に呼べば」
「そうしたらあんたとの話もばれていたよ。とにかく向かおう」
首筋の蜘蛛も落ち着かない様子だ。
案内されたのはなぜか地下室だった。
「ここか?」
見ると護衛らしい男が立っている。やれるか?
だが、その男はアマーリエ様の顔を見るとほっとした表情をした。
アマーリエ様が小声で聞く。
「鍵は?」
「男爵様がおもちになって部屋の中に」
仕方ない力技で行くか。
扉の様子を見ていると、ロジャー殿が斧を持ってきてくれた。俺は思いきり斧で扉をぶったたく。
中から反応があるかと思ったけれど何もなく扉が壊せた。
壊れた扉を押し開けるとそこには寝台の上に裸でこと切れているらしい男爵とやはり裸ですがるような目つきのリンが居た。
さて、どうするかな。いくら悪代官とはいえ貴族だからな。殺したとなると俺たちの方が不利だ。というか処刑されるだろうなぁ。
一緒に入ってきたアマリーエ様、それからロジャー殿は落ち着いていた。
「どうやら男爵は腹上死されたようですな」
ロジャー様がそう言うとアマリーエ様は落ちていた服をリンにまとわせながら同意する。
「あなたには不名誉なことになるけれど、死ぬよりはいいわ。大丈夫私達もその方が都合がいいから」
侯爵家の家来のロジャー殿がそう言うならそう言うことになる。それが貴族だ。護衛に立っていた男も同意する。
男爵が街で見かけた旅人の女性を閨に引き込むのも、医者に注意されながらも不摂生していることも知っている者は多い。そしてこんな幼いリンに男爵を殺すことはできないという結論になった。もっとも、リンには無理でも蜘蛛ならできる。後で聞いたら目が覚めて逃げようとしたところにのしかかってこられてパニックになったそうだ。そうしたら代官が急に動かなくなって見たら股間に大きな蜘蛛がいてそこを噛んだ毒で代官は死んだようだ。やっぱり蜘蛛こえー。俺は首筋を撫でると蜘蛛がツンツンとつついてきた。
数日館で世話になったあと俺たちは商業都市に向けて出発した。護衛をしたのと同じ金額を頂いた。
奥様だけど、ロジャー殿を見る目に熱がこもっていて、ロジャー殿も同じだった。納得した。
どうやら、夫である前代官の死因も疑わしいものがあり、更に義弟である代官はアマーリエ様に妻になるよう言い寄っていたようだ。俺の言葉はなかったことにしてもらえた。侍女のマリアさんにも旦那さんがいるそうだ。まぁ、俺としても旦那さんの居る女はこりごりだからありがたい。
あの後、リンは男におびえるようになった。でも俺は大丈夫なようで俺が近くにいると安心した表情をする。俺としては一度くらい娼館に行きたかったが、そんなリンをおいて行けなかった。はぁ、また女が抱けなかった。
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