アカシア外伝アナザー

山田ジギタリス

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マコとカガミ

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狸寝入りしていたマコだが夫の声で目が覚めた振りをした。

シナリオ通りのセリフ。
「あなた、何しているの。各務に手を出すなんて。」
「いや、これは、、俺にもわからない。」
次のセリフは、自分でも思ってなかったセリフだった。
「各務に手を出すくらいなら私をかまってよ。」
打ち合わせと違うセリフに各務も目を丸くする。
「各務、そこをどいてくれる。」
各務が素直に夫の上から降りるとマコはフェラチオを始めた。

さすがに一度出したのでなかなか大きくならなかったけど丁寧に口を動かすと復活する。フェラチオをしながら自分の股間をいじって入れるのに問題ないくらいまで濡れていることを確認してそのまま夫の上にまたがり挿入した。
夫は呆然としていて為すがままだった。各務は興味津々で二人を見てたが、やがてパジャマを着て赤ん坊の様子を見に行った。

マコは夫の上でゆっくりと大きく腰を動かす。
忍ならマコの腰の動きに合わせてくれる、夫はマグロのように横たわっているだけ。七海はこんなおっさんのどこが良いのだろうか。
それでもマコにとっては初恋の相手で子供を作ってまで手に入れた相手。忍とは違う愛おしさを感じる。
残念ながら夫は射精することなく中折れしてしまった。

美剣も含めて今後の事を話し合う。夫はまだ各務が妊娠したことに気がついていない。当の各務は夫にべったりとくっついている。
無かったことにしようとしたら各務が反発した。
「ママは仕方ないけど、七海に取られるくらいならパパは私がもらう。」
七海の名前が出されて夫は青くなる。
「七海さんに手を出してることは、みんな知ってる。」
美剣が冷たく言うと各務が無邪気に言う。
「ママの次でいいからパパちょうだい。」

話はまとまるはずがなかった。美剣はどっちでもいいと無関心。マコはさすがに父娘は認めるわけに行かない。各務は父親に抱かれたい。夫は呆然としているが七海と別れることは承知した。

あとで各務とマコが二人で話し合ったけど各務は頑固だった。忍の事を出されるとマコも黙らざるを得ない。結局、夫とは子供をつくらない事、もしこの先彼氏ができたならきっちり別れることを条件に認めた。夫の意見は無視した。

各務がセックスをする時はマコと一緒にやりたがった。自然、土曜日の夜は3人で楽しむ日になった。各務が悪阻に苦しむようになると一時中断となったが安定期になるとまた復活した。
マコの時はほとんどしてくれなかった夫だけど各務は相手している。マコは嫉妬してちょっと嫌味を言うとなぜか各務も同調した。

やがて臨月となり大きなおなかを振り回すのはきつくなってきた各務は一人で寝ることが多くなった。

マコと夫が二人で寝ていると夫がマコにボソッと聞いた。
「もしかして、まだ小さかった君を無理やりやったのを、恨んでるのかい」
何言ってるのかしらこの人。
「もう、忘れたの? あの時私が迫ったのよ。本当は子供を作ってでもあなたを捕まえたかったの。美剣の時には成功したけどね。」
夫はびっくりしたように見る。
「恨んでるっていうのなら、七海さんの事かなぁ。各務は、、仕方ないね。」
「七海の事はゴメン。」
「そこっ。よそ様の娘さんを呼び捨てにするところ。まだあなたは七海さんの彼氏のつもり?」
七海は大学で彼氏を見つけている。彼氏と同時進行で夫を財布代わりに使っていたようだ。彼氏は、割といいところのお坊ちゃんらしい。
「ごめん」
「もう一人あなたの子供欲しいなぁ。無理かなぁ。各務がうらやましい。」
「君も産むのは大変だろうけど、俺もずっとはたらくのか、、」
「そのくらいいいでしょ。子供の世話は私がちゃんとするから。」
マコと二人でするときは避妊をしていない。妊娠したらそれはそれでいいと二人の相談、と言うよりマコの強硬なおねだりで決めた。各務が混ざっているときはきっちりと避妊している。お腹の子供にさわるからと今は納得しているけど産んだ後は今度は夫の子供を孕むのかなぁ。せめて次は学校を卒業後にして欲しいと思う。

美剣はハルの事務所で働く若手男性と付き合い始めた。ハルいわく、
『学生時代から私が仕込んでるから大丈夫よ。美剣ちゃんもそれ知ってるからそっちも大丈夫』
だそうだ。最近あまり帰ってこない。彼氏の部屋から大学に通っている。ハルと彼氏と同じ仕事に就きたいと勉強はしっかりやっているようだ。

マコは夫の上にのしかかりキスをする。
「各務には悪いけど今日はあなたを独占できるね」
夫もやる気のようだ。

マコは夫のパジャマを下げてフェラチオを始める。
夫もマコのパジャマを下げてクンニを始めた。

マコは夫の気持ちよくなる部分がわかっている。夫も、各務と一緒にするようになって二人で仕込んだのでだいぶうまくなった。

赤ん坊の寝息だけが聞こえる部屋に淫らな水音が響く。

夫が口をはずして気持ちが良さげにため息を吐く。
何か言いたそうなのでマコが聞く。
「そろそろ、入れたい? 我慢できないかな?」
「ああ、頼む入れさせてくれ。」
口に出して言わせるのも二人の教育の成果だ。
「ちゃんと言えたわね、いいわよ、私も準備できたから、思いっきり入れて」
マコがベッドにあおむけに横たわり足を広げると、夫は足を抱えマコの股間にペニスを当てて膣口を探す。マコが手を添えてあげると見つかったようで一気に挿入してきた。
「うーーー。」
大きな声を出さないように歯を食いしばるが低い唸り声は出てしまう。

夫は以前と比較できないくらいうまくなっている。
夫のペニスがマコの気持ちいところを攻めるかと思うと奥深くまで入れて動きを止める。マコがもどかしくて腰を動かし始めるとしばらくしてまた動き始める。自然と動けるようになったようだ。
腰を動かすだけなく乳房を優しくさわり愛おしむように顔を挟み撫でる。耳元でささやく。
「きれいだ、女神のようだ、いや女神だ。」
最初は吹き出してしまって雰囲気を台無しにしたけど慣れてくると甘いセリフも心地よくなってくる。
「ありがとう、私の旦那様。」
マコが夫の乳首を撫でると夫は目を瞑る。お返しにまたマコの乳首を撫でながら奥に差し込み動きが止まる。マコが切なくなり自分で動こうとすると夫が体重をかけて動けないようにする。泣きそうな声でおねだりする。
「動いてくれますか」
今度は激しく動き始める。
動きについていけず思わず声を漏らす。
「あ、あ、あ~~」
どうやらラストスパートのようだ。
しばらく抽送をくりかえした夫の動きが止まりマコの奥深く精を放ったようだ。
ペニスを抜かずにそのままマコにキスをする。マコも抱きしめて応える。

前だと余韻もなしにシャワーを浴びに行ったりしたがそのまま余韻を楽しむ。
夫が乳首をいたずらしながらささやく
「気持ちよかった。」
「私も」
マコも夫の手を握り小声で答えた。

夫は変わった。各務のおかげなのはちょっと残念だけど。夫は各務のお腹の子供は夫の子供と信じようとしているようだ。マコと各務の後ろに忍の影が見え隠れしているは見ないふりをしているようだった。

各務が妊娠してから、マコも各務も忍とは会っていない。どうしているのかすら知らない。ハルに聞けばわかると思うけどあえて聞いていない。

夫が信じようとしてくれているのだからそれに応えて墓場まで持っていくのが夫に対する愛情だろう。各務にも言い聞かせている。

各務の子供、どうやら娘のようだ、は表向きはマコの子供として育てる。各務はかわいそうだが転校する。いろいろあるのでこの家にいるのもあと半年。夫も転職をして3人で新天地で新しい家族を育てるつもりだ。
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