せめて 抱きしめて

璃鵺〜RIYA〜

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せめて 抱きしめて〜起〜

せめて 抱きしめて〜起〜 9

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次の日に、ボクは輪姦されていたせいでほとんど寝ていなかったので、熱を出して倒れてしまった。
先生が母親に連絡して、車で迎えに来てもらい、そのまま帰ることになった。

その後、ボクはすぐに部活を辞めた。

そのまま部活を続けたら、また先輩達に犯されると思ったから。
毎日あの日のことが夢に出てきて、ボクは飛び起きては泣いていた。

あんなことをされるのはもう嫌だった。
あんな、頭がおかしくなるような快楽が、恐かった。
自分が壊れそうで恐かった。
だから、もうあんなことをされないように、ボクは逃げた。

でも、現実はもっと残酷だった。

部活を辞めたら、昼休みに呼び出されたり、放課後帰ろうとするボクを捕まえて、ボクは犯され続けた。
体育倉庫や、屋上や、学校の裏とか、人気(ひとけ)のいないところに連れ込まれた。

ある時は部長の家に連れて行かれて、さんざか嬲(なぶ)りものにされた。
飲み物の小瓶や、キュウリなんかの野菜を突っ込まれた。
大人の玩具のディルドーも入れられたし、バイブで虐(いじ)められたりもした。

一ヶ月もしない内に、ボクはセックスなしでは生きられなくなっていた。
気持ち良くて堪(たま)らなくって、毎日毎日、その快楽を味わいたいと思った。

その内、自分から先輩を誘った。

先輩だけじゃ物足りなくなって、学校の先生も誘った。
たいていの男は、ボクの美貌と可愛らしい体と声に目が眩(くら)んで、あっという間にボクの虜(とりこ)になっていった。

それからはずっと、この生活を続けている。
やめる理由がない。
セックス大好きだから、ボクは今のままで満足していた。
それでも時折、普通の中学生と、普通の高校生の生活がしたかったと、思うことがある。

『普通』がなんだかわからないけど、少なくとも今のボクは『普通』じゃないだろう。

わかっていても、どうすればいいのか、わからなかった。
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