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1.魔王討伐(初めてのお使い)へ ①
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このソレーユ国の近くには魔王城があって、そしてそのせいかこの国にはその対策と言わんばかりに数十年、数百年に一度勇者が誕生する。生まれたばかりの子どもをどうやって『勇者』と判断するのか。それは子どもの身体のどこかに『勇者の紋章』というものが浮き出るから。
そしてその勇者が十六歳の誕生日を迎えたとき、『魔王討伐』の命が王によって下される。
「こーら! いつまでダラダラしてるの‼ 王様から城に来いって言われてるでしょ?!」
「えぇ?」
「『えぇ?』じゃないの! あなた今日十六歳の誕生日でしょ?!」
ベッドの上で巷で人気の雑誌を読みながら薄くスライスされて揚げられたポテトを食べていたら、いきなり母がドアを開けてきた。ノックしてって何回も言ってるのに。
確かに昨日王様の使いの人から手紙をもらった。『明日十六歳の誕生日だね。魔王討伐のためにお城においで』みたいなことが書かれた手紙。勇者なんてそんな堅苦しい、のんびり過ごさせてよって思いながら雑誌読んでたら徹夜したっぽい。
「でも思ったんだけど。『魔王討伐』なんて意味ある?」
そして今までずっと疑問に思っていたのはそれだった。だって。
「魔王なんてもうずっと悪さしてないんでしょ? それなのに『討伐』なんて言葉使う必要がどこに――」
「いいから早く着替えて行ってきなさいッ!」
「はーい」
このままダラダラしてたらお母さんが持っているフライパンで頭殴られる。たんこぶ作りたくなくていそいそと着替え始めて出発の準備をする。
階段を下って一階にいけばいつもと同じの朝食。特別なことなんてなんにもない。今から王様のところに行って「魔王討伐に行ってこい」って言われるのに。普通にパンと野菜たんまりスープがテーブルの上に広がってる。
まぁ文句言ったらまた怒られるから大人しく準備してくれた朝食食べるけど。ちゃんと咀嚼して、完食して作ってくれたお礼も忘れない。
「ほら急いで。もう遅刻する時間なんだから」
「はいはい」
「はいは一回ッ!」
「はい」
出発するまでこんな口うるさく言われるなんて。のろのろと歩き出せば後ろから「シャキシャキ歩きなさい!」ってまた怒られた。我が子を見送る母は厳しい。
街の中を歩けば何人かの人に挨拶されて、それに返しつつ一番目立つ城にたどり着く。門兵さんたちも欠伸してすごく暇そう。いや暇なのが一番いいんだけど。その人たちにも軽く挨拶をしてするっと城の中に促される。一応、この街で私が勇者だってことは知れ渡ってる。
特に案内されることもなく王座の間の前にたどり着いて、無駄に重々しい扉はゆっくりと開かれた。王座に続く赤い絨毯は高価なものにも関わらず、色んな人が歩いているからもうすっかり年季が入っている。
「おお勇者、来たか。待ちわびていたぞ」
「来ました、王様」
「勇者よ、お前ももう十六歳。このソレーユ国の今までの習わし通りに魔王城へ『魔王討伐』に行ってもらうことになる――しかし小さかったお前ももう十六歳か。生まれたときはこのくらいのサイズで可愛らしさとふてぶてしさがあったがそこがまたよくて云々かんぬん」
「『魔王討伐』に行けばいいんですよね?」
「うんそう。行っといで。ああそれと、これは餞別」
はい、と王様の側近に手渡されたのは風呂敷。
「……」
いやこういうのって宝箱とか置いてくれるもんじゃないの? 風呂敷? 私風呂敷抱えて行けってこと?
「さぁ行け! 勇者よ!」
「はぁ」
とりあえずそこは習わしどおりのセリフ吐くんだ、と思いつつ風呂敷を抱えて私は城を出た。
「そういえばこの風呂敷の中って何が入ってんだろ」
もらったものの説明が全然なかったな、と思いつつ近くにあったベンチに風呂敷を置いて布を解いてみる。中には木箱が一つ……っていやいや、このサイズに入る餞別って一体何? 薬草数個ぐらいしか入んないじゃない?
薬草が餞別なんてどケチ、と思いつつ木箱の蓋をパカッと開けてみる。
「……酒」
どこからどう見ても、酒。酒の瓶。そういえば木箱の下に手紙みたいなものが置かれてる。なんだなんだと拾い上げ字を目で追ってみた。
『魔王へ。この間の災害時の手助け大いに助かりました。おかげで復興も進み設備もしっかり整うことができました。これはその時のお礼です。今年一番出来のいい地酒です。楽しんでもらえると幸いです――王より』
「……いや私への餞別じゃないんかい」
これ餞別ちゃう、お土産や。
まぁ、元より『魔王討伐』なんて大それたこと言ってるけど、その実十六歳になった勇者の『初めてのお使い』だった。王様に頼まれた品を魔王に持っていって、「今回の勇者です」っていう自己紹介をする的な。
まぁいいか、と酒を木箱に戻して少しくしゃっとなった手紙もしっかり伸ばして、もう一度風呂敷に包む。ちゃんと届けよ、と思いながら私が次に向かったのは酒場だった。そう、あらゆる冒険者が集っている酒場。普通なら仲間探しするような場所。
ちなみに未成年は保護者同伴で入店可。勇者は十六歳の誕生日を迎えたら入店可。
カランコロン、と音を立てた入り口に店内を見渡してみると色んな人で賑わっていた。ガタイがいい人もいれば、それってちゃんと防御に役立ってる? って聞きたくなるほどセクシーな防具を着ているお姉さんだっている。そんな中私はお店のカウンターに向かって歩き出した。
「あら勇者様~! お仲間をお探しで?」
なんでこういう場所でバニーガールみたいな格好してんだろ、っていうツッコミは無粋なんだろう。ウサ耳とモフモフ尻尾をチラッと見つつ、「いいや」と言いながらその店員さんの前を通り過ぎる。
「おや勇者様、何が御用で?」
「ここって確か魔王に届く手紙、置いてあったよね?」
「ああ、『魔王レターセット』ですね。使うんですか?」
「うん」
カウンター席によいしょと座って、コップを拭いていた店主の人からレターセットとペンを受け取る。
「魔王に『今から行きます』っていう手紙書こうと思って」
――律儀……!
とかなんとか、周りの人たちに思われていたことなんて私がわかるはずもなく。真っ更の紙を前にして「よし」とペンを構えた。
***
「魔王様、少しよろしいでしょうか?」
「え? 何」
庭に散らかっているゴミをほうきとちり取りでせっせと掃除をしている魔王様を探し当て、そっと息を吐きだしつつ手に持っていたものを眼前に掲げる。
「いやあのですね……勇者から、手紙が来てるんですよ」
「え? 勇者から?」
「はい」
迷うことなく差し出された手に持っていた手紙を差し出す。勇者から手紙なんてもしかしてこれが初めてじゃないか? っていうかこうして手紙が来たということは新たな勇者が誕生したということか。
黙ったまま手紙に目を走らせている魔王様に視線を向けつつ大人しく待ってみる。もしや宣戦布告か。いよいよ、何千年ぶりに戦うことができるのかと身構えていたら、だ。
バッと顔を上げた魔王様はそれはとてもとても、表情がパァッと輝いておられた。
「勇者が来るって! わざわざ手紙送ってくれるなんていい子だね! しかも文字から見て今度の勇者は女の子だよ?!」
「……は?」
「これは……張り切っておもてなしをしなきゃ! 女の子だからお菓子とか好きかな? ああお茶する場所は花の咲いた庭がいいよね。準備に忙しくなるよ!」
「え、いや、あの、魔王様……」
別の意味で張り切ろうとしている魔王様に一応、念の為に一度待ったをかける。
「……魔王様、我々は魔族としていい加減勇者と戦うべきでは? もう何千年と戦っていないのですが……」
「何を言ってるんだ」
ほうきとちり取りを取りに行き、戻ってきた魔王様が不思議そうに首を傾げる。不思議そうな顔をしたいのはこっちだ。
「そんな、若い芽を摘むだなんて年上のやるべきことじゃないよ」
そんなセリフが飛び出してくるだなんて、何千年も前はまったく予想だにしていなかった。何より当時の俺が聞いたらきっと気絶する。
「それよりも準備だ! 勇者のことだからそんな一週間も時間がかからないはず! ほらほら他の者も集めて準備準備!」
「……承知いたしました」
そうして何千年も前から恒例と化している『勇者おもてなしの会』の準備のため、俺たちは今日も魔王様の命令でせっせと準備をする。もう、下手したら戦い方なんて忘れてしまったかもしれない。
そしてその勇者が十六歳の誕生日を迎えたとき、『魔王討伐』の命が王によって下される。
「こーら! いつまでダラダラしてるの‼ 王様から城に来いって言われてるでしょ?!」
「えぇ?」
「『えぇ?』じゃないの! あなた今日十六歳の誕生日でしょ?!」
ベッドの上で巷で人気の雑誌を読みながら薄くスライスされて揚げられたポテトを食べていたら、いきなり母がドアを開けてきた。ノックしてって何回も言ってるのに。
確かに昨日王様の使いの人から手紙をもらった。『明日十六歳の誕生日だね。魔王討伐のためにお城においで』みたいなことが書かれた手紙。勇者なんてそんな堅苦しい、のんびり過ごさせてよって思いながら雑誌読んでたら徹夜したっぽい。
「でも思ったんだけど。『魔王討伐』なんて意味ある?」
そして今までずっと疑問に思っていたのはそれだった。だって。
「魔王なんてもうずっと悪さしてないんでしょ? それなのに『討伐』なんて言葉使う必要がどこに――」
「いいから早く着替えて行ってきなさいッ!」
「はーい」
このままダラダラしてたらお母さんが持っているフライパンで頭殴られる。たんこぶ作りたくなくていそいそと着替え始めて出発の準備をする。
階段を下って一階にいけばいつもと同じの朝食。特別なことなんてなんにもない。今から王様のところに行って「魔王討伐に行ってこい」って言われるのに。普通にパンと野菜たんまりスープがテーブルの上に広がってる。
まぁ文句言ったらまた怒られるから大人しく準備してくれた朝食食べるけど。ちゃんと咀嚼して、完食して作ってくれたお礼も忘れない。
「ほら急いで。もう遅刻する時間なんだから」
「はいはい」
「はいは一回ッ!」
「はい」
出発するまでこんな口うるさく言われるなんて。のろのろと歩き出せば後ろから「シャキシャキ歩きなさい!」ってまた怒られた。我が子を見送る母は厳しい。
街の中を歩けば何人かの人に挨拶されて、それに返しつつ一番目立つ城にたどり着く。門兵さんたちも欠伸してすごく暇そう。いや暇なのが一番いいんだけど。その人たちにも軽く挨拶をしてするっと城の中に促される。一応、この街で私が勇者だってことは知れ渡ってる。
特に案内されることもなく王座の間の前にたどり着いて、無駄に重々しい扉はゆっくりと開かれた。王座に続く赤い絨毯は高価なものにも関わらず、色んな人が歩いているからもうすっかり年季が入っている。
「おお勇者、来たか。待ちわびていたぞ」
「来ました、王様」
「勇者よ、お前ももう十六歳。このソレーユ国の今までの習わし通りに魔王城へ『魔王討伐』に行ってもらうことになる――しかし小さかったお前ももう十六歳か。生まれたときはこのくらいのサイズで可愛らしさとふてぶてしさがあったがそこがまたよくて云々かんぬん」
「『魔王討伐』に行けばいいんですよね?」
「うんそう。行っといで。ああそれと、これは餞別」
はい、と王様の側近に手渡されたのは風呂敷。
「……」
いやこういうのって宝箱とか置いてくれるもんじゃないの? 風呂敷? 私風呂敷抱えて行けってこと?
「さぁ行け! 勇者よ!」
「はぁ」
とりあえずそこは習わしどおりのセリフ吐くんだ、と思いつつ風呂敷を抱えて私は城を出た。
「そういえばこの風呂敷の中って何が入ってんだろ」
もらったものの説明が全然なかったな、と思いつつ近くにあったベンチに風呂敷を置いて布を解いてみる。中には木箱が一つ……っていやいや、このサイズに入る餞別って一体何? 薬草数個ぐらいしか入んないじゃない?
薬草が餞別なんてどケチ、と思いつつ木箱の蓋をパカッと開けてみる。
「……酒」
どこからどう見ても、酒。酒の瓶。そういえば木箱の下に手紙みたいなものが置かれてる。なんだなんだと拾い上げ字を目で追ってみた。
『魔王へ。この間の災害時の手助け大いに助かりました。おかげで復興も進み設備もしっかり整うことができました。これはその時のお礼です。今年一番出来のいい地酒です。楽しんでもらえると幸いです――王より』
「……いや私への餞別じゃないんかい」
これ餞別ちゃう、お土産や。
まぁ、元より『魔王討伐』なんて大それたこと言ってるけど、その実十六歳になった勇者の『初めてのお使い』だった。王様に頼まれた品を魔王に持っていって、「今回の勇者です」っていう自己紹介をする的な。
まぁいいか、と酒を木箱に戻して少しくしゃっとなった手紙もしっかり伸ばして、もう一度風呂敷に包む。ちゃんと届けよ、と思いながら私が次に向かったのは酒場だった。そう、あらゆる冒険者が集っている酒場。普通なら仲間探しするような場所。
ちなみに未成年は保護者同伴で入店可。勇者は十六歳の誕生日を迎えたら入店可。
カランコロン、と音を立てた入り口に店内を見渡してみると色んな人で賑わっていた。ガタイがいい人もいれば、それってちゃんと防御に役立ってる? って聞きたくなるほどセクシーな防具を着ているお姉さんだっている。そんな中私はお店のカウンターに向かって歩き出した。
「あら勇者様~! お仲間をお探しで?」
なんでこういう場所でバニーガールみたいな格好してんだろ、っていうツッコミは無粋なんだろう。ウサ耳とモフモフ尻尾をチラッと見つつ、「いいや」と言いながらその店員さんの前を通り過ぎる。
「おや勇者様、何が御用で?」
「ここって確か魔王に届く手紙、置いてあったよね?」
「ああ、『魔王レターセット』ですね。使うんですか?」
「うん」
カウンター席によいしょと座って、コップを拭いていた店主の人からレターセットとペンを受け取る。
「魔王に『今から行きます』っていう手紙書こうと思って」
――律儀……!
とかなんとか、周りの人たちに思われていたことなんて私がわかるはずもなく。真っ更の紙を前にして「よし」とペンを構えた。
***
「魔王様、少しよろしいでしょうか?」
「え? 何」
庭に散らかっているゴミをほうきとちり取りでせっせと掃除をしている魔王様を探し当て、そっと息を吐きだしつつ手に持っていたものを眼前に掲げる。
「いやあのですね……勇者から、手紙が来てるんですよ」
「え? 勇者から?」
「はい」
迷うことなく差し出された手に持っていた手紙を差し出す。勇者から手紙なんてもしかしてこれが初めてじゃないか? っていうかこうして手紙が来たということは新たな勇者が誕生したということか。
黙ったまま手紙に目を走らせている魔王様に視線を向けつつ大人しく待ってみる。もしや宣戦布告か。いよいよ、何千年ぶりに戦うことができるのかと身構えていたら、だ。
バッと顔を上げた魔王様はそれはとてもとても、表情がパァッと輝いておられた。
「勇者が来るって! わざわざ手紙送ってくれるなんていい子だね! しかも文字から見て今度の勇者は女の子だよ?!」
「……は?」
「これは……張り切っておもてなしをしなきゃ! 女の子だからお菓子とか好きかな? ああお茶する場所は花の咲いた庭がいいよね。準備に忙しくなるよ!」
「え、いや、あの、魔王様……」
別の意味で張り切ろうとしている魔王様に一応、念の為に一度待ったをかける。
「……魔王様、我々は魔族としていい加減勇者と戦うべきでは? もう何千年と戦っていないのですが……」
「何を言ってるんだ」
ほうきとちり取りを取りに行き、戻ってきた魔王様が不思議そうに首を傾げる。不思議そうな顔をしたいのはこっちだ。
「そんな、若い芽を摘むだなんて年上のやるべきことじゃないよ」
そんなセリフが飛び出してくるだなんて、何千年も前はまったく予想だにしていなかった。何より当時の俺が聞いたらきっと気絶する。
「それよりも準備だ! 勇者のことだからそんな一週間も時間がかからないはず! ほらほら他の者も集めて準備準備!」
「……承知いたしました」
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