目撃者、モブ

みけねこ

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イチャイチャする二人

「たまらなく愛してる」

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「マジでここまで来るなんてな」
 結婚してからウェルスに言われたことは、お披露目したことによってもしかしたら寝室まで暗殺者の類が来るかもしれないということだったけど。マジで寝室まで来るんだなぁって、騎士の人たちに引き摺られながら出ていく暗殺者の人をベッドの上から見ていた。
 いやでもまさかヤッてる時に来るとは誰も思わないって。向こうも向こうでそういうのと遭遇したらまた後日~とはならなかったんだろうか。まぁ、ならなかったんだろうな。寧ろえっちに夢中でこっちに気付かない、ラッキーチャーンスと思ったのかもしれない。
 まぁ襲撃された時のためにって俺は枕の下に金槌を隠していて、ウェルスも何やら色々と隠していたみたいだ。縄はなんとなく予想できたけどナイフまで出てくるとは驚きだ。ってかそのナイフ、俺が作ってあげたやつじゃん。
「怪我はなかったか? アシエ」
「全然ない。ウェルスのほうこそ大丈夫だった? ほら、背中向けてたし体当たりもしてたし」
 ふるちんで、っていう言葉は心の中で続けた。いやなんか、百合が大好きな人に対して悪いことをした。ぶらぶらさせんなって結構怒ってたもんな。でもぶらぶらさせる状態にさせたのはあなたであって、って感じだけど。
 ベッドの縁に座ってるウェルスはさっきからずっと俺の頭をなでなでしてる。あんなことが起きて怖かっただろう可哀想にあーよしよし~、っていう理由で撫でてるわけじゃない。
「アシエのおかげで俺も身体を鍛えているんだ。あの程度どうということはない」
 それに、と続けながらシーツの上から俺の腹をゆっくり撫でる。頭を撫でてたのは慰めじゃなくて、下心ありだったから。
「ぅっ……」
「どこか怪我してたらあんな動きできないだろう?」
 あんな動きっていうのは、あんな動きだ。ちょっと身悶えつつジトッとウェルスに視線を向ける。
「あんな仕打ち受けるとは思わなかった」
「あの暗殺者が薔薇には興味がないと言っていたから、ならばと思って」
「思って、じゃないよ。バカ」
 ぼすぼすと目の前にある腹を殴る。もちろん全然力は入れてない。っていうかさっきから力が入らないだけなんだけど。
「流石の俺にも羞恥心ぐらいあるわ!」
「そうか、悪かった。でも随分と締め付けが強かったけどな?」
「気持ちよかったことには変わりないですけど⁈」
 全然悪いと思ってない謝罪を受けたって嬉しくないやい! なんだこの王子様は! って今度は強めにドコドコ腹を殴れば流石に痛がっていた。ただ顔はにっこにこである。
「それで? アシエ」
 殴っていた俺の手を掴んで、ウェルスが息がかかるほどの距離まで縮めてきた。その無駄にいい声の使い所を本当によくわかってる。
「奥まで、突いてほしいんだろう?」
「ぁ、んっ」
 ハプニングがあったとはいえ、そのハプニングの真っ最中でもヤッていたわけで。事態が収束したのもついさっき。ってことで火照った身体はまだそのままだった。
 ウェルスが耳元で喋る度に、ゆっくりと下っ腹を撫でる度に、身体が勝手にビクビクと動く。わかりやすく期待してて身体もまぁ正直だ。
 俺も腕を伸ばしてウェルスのウェルスをゆっくり撫でる。こっちもこっちでまだまだ元気だ。さすさすと、軽く撫でただけでパンパンになってるのがわかる。
「ん……そっ、これ……奥にいれて」
「っ……アシエは、本当に俺を煽るのが上手いな」
「んははっ」
 そりゃもう何を言えばウェルスが喜ぶのか知ってるから煽るに決まってんでしょ。ちょっとだけ身を乗り出してもっと強めに擦ってやれば、肩を押されてベッドに押し戻された。シーツを剥がしてそこを自分で広げてやると、思いっきりウェルスの喉が上下に動いたのが見えてにんまりと笑う。
「ウェルス、ほら、つづき」
「ああ、そうだな」
 ウェルスの先っぽが当たって、そしてゆっくり押し進んでくる。今ではもう擦れるだけで中がきゅうきゅう動く。
「あっ、あ、んぁ」
「はっ……」
「んっ……うごいて、ウェルス」
「アシエのお願いとなれば」
「ぅ、んっ!」
 ズッと一度強く奥を突かれて少しだけ身体が仰け反った。でもウェルスの顔を見たくて、腕にしがみつきながらそのまま激しく揺さぶられる。
 ウェルスとのえっちはたまらなく気持ちいい。っていうかウェルス以外とヤったことがないから比べようがないんだけど。でも自分で慰めるよりもずっと強い快楽が襲ってくる。
 もう誰かを抱くこともできねぇし、ウェルス以外とヤるのも無理だ。
「あっ、は、ぅあっ、あっ! うぇるすっあっ」
 ごちゅごちゅと奥を突かれて、可愛くもない喘ぎ声が漏れるけど。俺が素直に喘ぐとウェルスは大喜びするから、可愛くなかろうが汚かろうが気にしない。
 はらっと落ちたウェルスの髪をすくい上げて、そのまま頬を撫でる。あ~、ウェルスのこの欲情してるオスの顔、本当にたまんない。
 いっつもまさに王子様って感じで澄まし顔だし他の人の前だとマジで笑顔だけで表情動かさないくせに。俺のこととなると色んな表情をしてくれる。声上げて笑ったり、ものすっごく不機嫌そうにギュッて眉間に皺を寄せたり。心配してる時はオロオロしてる。あの、完璧な王子様がだ。
 そんな完璧な王子様じゃなくて、恋愛ポンコツのダメなウェルスを見る度にきゅんきゅんする。
「ぅっ、ぁ、あ゙っ!」
 キた。ぐぽんって、更に深いトコまで。チカチカ星が飛んで、自分がどうなってんのかわかんないのに、ただただひたすら気持ちいい。
 なんかこうなるのって、俺がウェルスにきゅんきゅんしてるタイミングの時が多い気がする。ウェルスのことなんでも受け入れたくなると、なんか奥もそうなる。
「ぉっ、あっあ゙、あ゙っ! うぇる、ひっ、ぃっ!」
 勝手に腰がガクガク動く。中をいっぱい引っ掻き回されて脳みそが溶けそう。ウェルスが身体を起こしたことには気付いて、でも離れたくなくて足で腰をホールドした。すると更に奥まで入ってきて、まだどこか残ってる冷静な部分が余計なことしたって後悔したけど遅かった。
「あ゙っ! や、だぁっ! ぁっ、あっ! おぐっ、きてる、ぅ゙ぅっ!」
「は、ぁっ、あ、アシエっ」
「ア゙ッ! ~~ッ!」
 ただ気持ちよすぎて、もう何も考えられない。ギュッて目をつむって強烈にやってきた快楽に耐えようとしたけど、尚更中にいるウェルスのことを感じ取ってしまってその瞬間どろっと脳が溶けた。
「アシエっ……くっ!」
「んぁあっ!」
 アツいものも感じて身体が勝手に仰け反る。中でイクの、すっごい気持ちいいけどイク度に頭が追いつかない。チカチカするし、ふわふわするし、ただただ気持ちよくて何も考えられない。
 口から出てくる息もひゅーひゅーか細いし、だからといって深呼吸する余裕もない。身体に力が入らなくて手足がだらんとベッドの上に落ちた。
「っあ゙⁈」
 また奥にごんって、ウェルスのが入ってくる。ちょっと動くだけで身体がビクビクするのに、一気に奥までいれられて星が飛んだ。
「んっ……アシエ……」
「ひぃっ、アッァッ! んあ゙ッ! また、イグッ、ゥッ、アッア゙ァッ!」
 さっきはなかったけど、今度は吐精感があった。腹の上にびゅくびゅくとあたたかいものが当たって、それをウェルスはうっとりとした顔で指に絡めてる。
 その間にも、ウェルスは腰を振ることを止めなかった。
「まっ、でぇっ! だめっ、もっ、だ、ァッアッ!」
「はぁっ……アシエの奥、熱くて、きつくて、気持ちいい……」
「やだっ、なんかっ、クるっ、キて、る、ぅっ、ア゙ァ゙ッ⁈」
 射精の感じもするし、小を出す感じもする。どっちもだなんて意味がわからない。ただゾワゾワと背中に悪寒が走って腰が浮く。
「ひ、ぃあっ⁈」
「……!」
 ぷしゅっと先端から溢れて、そのまま自分の腹とウェルスの腹を濡らした。
 一旦ウェルスは動きを止めて目を丸くしてるみたいだけど、頭がボーっとしてる俺は今どんな状態なのか全然わからない。ただウェルスが少し動く度に軽くイってる。
「……すごいな、アシエ。潮を吹いたのか」
「ぁ、んっ……し、お……?」
「中でもイって……本当にエロいな」
 そう言って俺の下っ腹をトントンと叩く。それだけでも気持ちいいのに、中からもトントンと突かれて呆気なく達した。
「は、ひっ、き、きつい……も、とまっ、てぇ゙っ!」
「いいのか? やめて」
「あ゙っ! やだっ、ぬか、ないでっ……ぇっ、あっ、あ゙!」
「んっ……ああ、抜かないよ。もっと、奥に」
「あぁっんっ!」
 もう涙とか鼻水とか涎で俺の顔がぐちゃぐちゃになってるはずなのに、それでもウェルスはそんな顔を見てはうっとりして、オス臭く笑って、舌を伸ばしてキスしてくる。涙やら涎やらを舌で舐め取って、喘ぎ声しか出てこない半開きの口にぬるって入ってきてそれだけで感じた俺はウェルスのを締め付けた。
 抱きしめられたかと思ったらそのまま身体を起こされて、ウェルスの上に座らされる。ぐりぐりと中を穿られてキスしながらもまたイって、喘ぎ声は口の中で消えた。
「あぅっ……うぇるす、うぇる、す、ぁっんあっ」
「可愛い……アシエは本当に可愛いな」
「ひっあっ、うぇるすっ、はひっ、あ、あっ」
 揺さぶられて、今まで散々可愛がられて感じるようになった乳首もいじられて。腰はガクガク動くのに身体は力が入らなくて、そのままウェルスの肩にもたれかかる。
 普通の顔の俺に、ウェルスは可愛いって言う。それに対して何かを言ったことはなかったけど、目が正常じゃねぇな? ってずっと思ってた。だって俺、どこにでもいる普通の顔だし。
 アドニスみたいに可愛い顔でもなければ、エステラみたいに綺麗な顔でもない。もちろん、ウェルスみたいにカッコいい顔でもない。本っ当にどこにでもいる普通の顔。
 それなのにウェルスはこうして抱き潰すつもりだし、可愛い部分がほぼないんじゃ? って思う状態なのに全然萎える様子でもない。あんだけ最初すぐにへばっていたのに体力もついた。
 動かすのもやっとだったけど、力が入らない腕をなんとか動かしてウェルスの背中に回す。胸と胸がくっついて、あったかくて、気持ちいい。
「んっ、ふぁっ……ウェルス……――愛してる」
 ドッと大きく響いた心臓の音と共に、びゅっと奥にあたたかいものも放たれた。何度も何度も中でビクビクと動いているそれも愛おしく感じて、きゅっと締め付けると耳元から喘ぎ声が聞こえた。
「は、ぁっ、ア、アシエ」
「お腹の中ウェルスのでタポタポになってもいいぐらい、愛してる。好き」
 力が入らないからいつもと同じような声量は出せないけど、それでもしっかりと伝える。
「ウェルスのいいとこだけじゃなくて、ダメなとこも、ポンコツなとこも、すっげぇ好き」
 俺の背中と頭に手が回されて、ぎゅっと抱きしめられた。鼻を啜る音にちょっとだけ笑って、頑張って手を伸ばして頭を撫でてあげる。
「っ……アシエの前だと、情けない姿を見せてばかりだ」
「そういうとこも好き」
「アシエっ……俺も、好きだ。愛してる。アシエだけを愛するよ」
「ん、俺も……は、ぁ」
 ゆさ、と身体を揺さぶられて小さく身じろぐ。どろどろとしたものがあふれて、おちて、ひろがる。
 顔がぐちゃぐちゃになってる俺だけど、そうなってるのは俺だけじゃなかった。ウェルスも汗やら涎やら、息を切らして顔真っ赤にして眉間に皺寄せて感じて、悶えてる。とても他の人に見せるカッコいい王子様の顔じゃない。
 ああでも俺は、俺だけに見せてくれるその顔がたまらなく好きだ。
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