いじめの首謀犯に首謀犯扱いされたのですけど!?意地悪なネチネチ貴族の娘はダルマになりボコボコ

ダンススタジオ

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古株貴族にタゲられて1

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確かに貴族だらけのこの学園に私は異質な存在かもしれません。

私のお父様はつい先日まで庶民出の人間だったのです。
それがお父様はある特殊な戦果を戦況にて挙げたられたために、武勲と引き換えに貴族の称号を国王陛下から授かりました。
鳴り物入りとして貴族になった私だからこそ、貴族ならば通わなきゃいけないノーブルな学園に転入した矢先、妙な取り巻きを引き連れた古株貴族に狙われたのでした。


貴族の学園の授業には油絵絵画があるのですが
どうも当の古株貴族の娘は、自分の描いた油絵に私のお父様の元職業であるパン屋をコケにしたような絵を描いたり
私が来ると急に盛り上がっていた話を止めたりし

直接的にこちらに向かって攻撃してきたりはしませんでしたがそのようになさるので、笑って座ってるだけでも嫌な感じがこちらにひしひしと全身から漂ってくる人間なのでした。
古株貴族の娘はコトリといいます。


私はその人たちの容姿が心根を映した容姿そのまんまの形をしており、自分と比べても古株貴族娘たちが良い容姿とはとても思いませんでしたし、貴族に生まれたとはいえ劣等感がいずれかに強烈にお有りだから、憂さ晴らしをどこかにぶつけなきゃ気がすまない心の持ち主なんだろうなと相手にはしなかったのです。


自然とクラスの女性貴族たちからはのけ者となり、男性貴族と友人として過ごす時間が増したのですが
私はそれでも別に構いませんでした。

元より裁縫や花の名前を覚える時間よりも、狩猟や乗馬をして過ごしている時間が大好きな性質です。

「サヤンは性格が悪くてお高く止まっているから女性貴族たちから嫌われて男性貴族に取り入ってるのよね~?」
「ワタクシ男友達しかいないから~!なんて言い出す貴族は大体これ」
「女性貴族から相手にされないだけでね」

そんな悪口をたたかれましたが彼女たちは自分の発言が天から唾となって跳ね返り、容姿を醜く歪めている事実に気がついてないようでした。
顔も体型も初対面の娘たちより徐々にですが滑稽さが増していました。


「サヤンは貴族よりも貴族らしい、常に真上の天空を向いた気高い心を持っている。サヤンは地べたを見ていない」

男性貴族の一人であるキリアスが私を評します。
私は他人の評価などどうでもいいのです。
そこがまたキリアスの興味を惹き付けたようでした。

黙っていられないのが古株貴族のコトリお嬢様です。

コトリお嬢様はどうやら前々からキリアス貴族に夢中なようでした。


コトリお嬢様はよりにもよって
「サヤンは学園内においていじめを行ったから追放!」
と根回しを学園の教師達に行ってきたのです。

な、な、何で学園に入ったばかりの友達も同じクラスに満足にいない私なんかがいじめを行えましょう?

私と仲良い男性貴族はみなそのような行いをする方々ではありません。
そんな駄目な女性特有のネチネチさは持っておりません。少なくとも私の友人に限っては。

学園から退園するしかないのか

それでもお父様にも悪影響あるなと困り果てていたとき。


貴族の娘コトリは真夜中に乗った馬車を夜盗に襲撃されました。

どうやらコトリの父親も同じような行いを誰かにしていたための恨みが動機となったようでした。

コトリは夜盗に宝飾品から衣服から絹の下着まですべてを剥ぎとられるだけでは済まず、歯のすべてを折られ口の中から無くなられるほど顔面を殴られ
原型を留めず
手足までひじとひざのところからまるごと切り落とされたのでした。

コトリのお父様が対面しても、きっとこれを娘のコトリだと気がつかないでしょう。

鼻は潰れて低くひしゃげていました。鼻の穴はアンバランスに切り裂かれておりました。



コトリはまだ学園復帰できずにいます。

復帰が出来たらどうか貴女の油絵を書く筆を、私のように自分の好きな世界を描くために走らせ
悪口よりもこよなく趣味の話が出来るような素敵なお友達を手に入れなさいと願わんばかりでいます。


コトリが学園からいなくなってすぐのタイミングに
キリアスからプロポーズを受けましたが
私はプロポーズを受けようかどうか迷っています。

承諾してしまったら本当に貴族に染まってしまいそうで嫌なのです。
どんなになってもいつだって私の心は気ままなパン屋の一人娘でいたいのです。
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みんなの感想(1件)

スパークノークス

おもしろい!
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2021.09.16 ダンススタジオ

読んでくださってどうもですー(^-^)

解除

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