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町への凱旋(俺、何もしてないけどね…)

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引きずったまま、街の大通りを冒険者ギルドへと行く。…妹達が…
因みに、あまりに引きずられて(腕で顔だけでも守ろうとしていたが、腕の関節を外されてしまった…ほんと容赦ないな)可哀想だったので、板を出し下に敷いて紐で固定してやった。
「旦那、ありがとうございます」って、こちらこそ妹達がすいません…
“只単に、女の子レファに良いとこ見せたかっただけですよね(笑)”
…なんでお前につっこまれにゃならんのだ。第一
“はい、私は『ご主人様のスキルサポートナビ』ですから。(^o^)”
…なんで自分のスキルにどや顔されにゃならんのだ…


引きずっていく妹達、ただそれについて行く俺達。うん…いつの間にか大行列になっとる。って、門番してた兵士までついてきとる。

…仕事放り出していいんかいな。

まあ、仕事どこじゃ無いか。実際のどころおっかなびっくり付いては来ているが、顔からは嬉しさがあふれ出そうとしている。

ギルド前には…ありゃ、あれギルド長じゃないか。

「依頼どうり捕まえてきました。」
「依頼達成、捕まえてきた。」

そう言って、ギルド長の前に男を放り出す。ってか、地面に叩きつけとるな。

「うん、ご苦労。…直ちに首輪を着けよ。」
「はっ!」

既に彼(ロイドと言うらしい。鑑定スキルで確認済み)は抵抗する気は既になく、あっさり『隷属の首輪』を受け入れる。
まあ、食っていくために『使徒』になったと移動中引きずられ中に話してくれたのだが…
あっ『使徒』って言うのは、
“共和党が生み出した『魔術による強化兵』の事なんですよね”

…だから、俺のセリフを
“解説は私の仕事ですから(^o^)”

…泣いていいですか…


そんなやり取り?をしている間に、周りは既にお祭り騒ぎに突入していた。
まあ、無理はないか。なんせロイドがゲリラ戦をしていたせいで物流なんかが滞っていたらしいからな。それにいつ共和党軍が攻めてくるかもとの心理的抑圧もあっただろうからな。

それから解放された訳だからって、既にお祭りどころか宴会に突入しとる。

…あの~レファさん、その手に持っているのは…エール?ビールではなくて?
えっ、俺も…えっと、一応未成年…関係ない?

…では。生まれて初めてですが…いただき

「お兄ちゃん、お酒は駄目」
「兄貴、お酒はダメ」

…ですよね~


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