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第二章
レベル36
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「ううっ、また逃げられてしまったッス……」
すげーなあのダチョウ、こんな米粒みたいな距離で察知するのか?
「これはアレだね、あのモンスターは危機察知のスキル持ちだね!」
皆、あんなの捕まえているのか、ほんとすげえな。
「いやいや、ここは特別だからね。モンスターのレベルも一回り違う。普通はあんなスキル持って無いんじゃないかな」
アポロ達の件も一段落付いたので、いよいよ移動の足となるモンスターをゲットしに来たのだが。
捕まりゃしない。
鍛冶屋さん達とサヤラの合作であるライフルで、数キロ先から狙っても察知して逃げて行く。
とにかく、狙いさえ付けれればいいんだが。
あれからとんでもない性能の銃が出来た。
普通の銃だけでなく、ライフルも作ってみようぜって持ちかけたんだが、出来たものが、いや、出来たものはまあ、前世のライフルに毛が生えた感じ。
しかし、ティニーの必中のスキルと組み合わせると……
視界全てが攻撃ポイントというとんでも性能に。
これ、絶対売りに出せないな。
必中使いのアサシンさんが大活躍しちゃう。
ちなみに、売りに出した通常の銃は大ヒット!
弾を数千発つけて売りにだしゃ、借金してでも買いに来る客が後を絶たない。
まあ、安全に、遠距離から、簡単に、攻撃出来る代物だからな。
数ヶ月先まで予約がいっぱいだ。
そのお金の大半を店に入れてくれるもので、もうとっくに借金は返し終わってしまった。あっと言う間の出来事だったでござる。
おやっさんが隣に店でも構えるか? って言ったんだが、今は少しでも恩返しがしたいって言って、かわらず店に売り上げを納めてくれる。ありがたいことだ。
「ビックフットはもういっそのこと、よその国から輸入した方が早いかもしれないね!」
「この国まで連れて来てくれるでしょうか?」
「大金払えばいけるんじゃないかな?」
必要なのは一匹じゃないからな? 無茶言うなよ。
「なんかうちだけ役にたってなくてすまいッス」
いやいや落ち込む事はないぞ。
普通のモンスターには、まず確実に先制攻撃を与えられるからな。
十分役に立っている。
「ウスッ! アポロとサヤラの分まで頑張るッス!」
あの二人は現在、銃の製作にかかりきりで冒険どころではない事態。
そんなこんなで本日も皆でトボトボと店に戻る。
「ダメだったの?」
そんなオレ達を目ざとく見つけたエクサリーが問いかけてくる。
「アレはもう無理なんじゃないかと思う。いっそのこと別のモンスターにした方がいいかもしれない」
「冒険者ギルドとかには聞いて見た?」
ん? ギルドに聞いたら何か分かるのかな?
「モンスターの生態とか、捕らえ方とか、詳しい事を知っている人が多いんじゃないかな」
なるほど! 餅は餅屋ですね!
オレはすぐに冒険者ギルドに駆け込む。
「おやじぃ! ビックフットの捕まえ方を教えてくれ!」
「ああん? なんだ急に。まあいいぜ、一度しか言わねえから良く聞けよ」
「ウスッ!」
「あきらめろ」
ええっ!?
なんでもこの国のビックフット、周りのモンスターが高位な奴ばかりなので独自の進化をしているとか。
まず戦闘になれば負けるので、戦闘を回避する方向に進化して、近寄る事も出来ず、罠も察知してしまうんだと。
そもそも、この国でビックフットを捕まえようなんて酔狂な奴はいねえぞって言ってくる。
やはり無理ですか。そんな気はしていました。
「ほらほら姉ちゃん見てくれよコレ、でっかいマンドラゴラだろ?」
「ヤダ、セクハラで訴えますよ」
なんか隣が揉めていらっしゃる。
「おい、うちの職員にセクハラすっと出禁にすっぞ」
「やだなあ、僕はただ、マンドラゴラ納品に来ただけですよぉ」
なんでマンドラゴラでセクハラ?
ふむふむ、精力剤の元とな。ほほう。いい話を聞いた。
それ栽培とか出来ないの?
「ふむ、栽培か……その方法があったか」
えっ、出来るの?
「いや、マンドラゴラ自体の栽培は可能だが現実的では無いぞ。なんせ、なんかの拍子に引っこ抜かれる度に悲鳴が上がるからな」
寝てる深夜に聞いたら、本当に心臓が止まりかねないですね。
「そっちじゃなくてな、ビックフットの方だ」
罠、であれば察知される。ならば栽培、であれば察知はされない。
そして、植物系のモンスターは奴らにとって好物でも有る。
「あいつらの縄張りにマンドラゴラを栽培すれば? って事ですか」
「ああ、但し、普通に植えてもダメだ。奴らは頭がいい、嘴を地中に突き刺し、殺してから引っこ抜く」
ならばどうすればよろしいので?
「縦に2つ植えるんだ。上の奴が引っ張られると下の奴まで引っこ抜かれるようにな」
「さすがっ! 伊達にハゲちゃいねえな!」
「ハゲは関係ねえだろ!?」
すげーなあのダチョウ、こんな米粒みたいな距離で察知するのか?
「これはアレだね、あのモンスターは危機察知のスキル持ちだね!」
皆、あんなの捕まえているのか、ほんとすげえな。
「いやいや、ここは特別だからね。モンスターのレベルも一回り違う。普通はあんなスキル持って無いんじゃないかな」
アポロ達の件も一段落付いたので、いよいよ移動の足となるモンスターをゲットしに来たのだが。
捕まりゃしない。
鍛冶屋さん達とサヤラの合作であるライフルで、数キロ先から狙っても察知して逃げて行く。
とにかく、狙いさえ付けれればいいんだが。
あれからとんでもない性能の銃が出来た。
普通の銃だけでなく、ライフルも作ってみようぜって持ちかけたんだが、出来たものが、いや、出来たものはまあ、前世のライフルに毛が生えた感じ。
しかし、ティニーの必中のスキルと組み合わせると……
視界全てが攻撃ポイントというとんでも性能に。
これ、絶対売りに出せないな。
必中使いのアサシンさんが大活躍しちゃう。
ちなみに、売りに出した通常の銃は大ヒット!
弾を数千発つけて売りにだしゃ、借金してでも買いに来る客が後を絶たない。
まあ、安全に、遠距離から、簡単に、攻撃出来る代物だからな。
数ヶ月先まで予約がいっぱいだ。
そのお金の大半を店に入れてくれるもので、もうとっくに借金は返し終わってしまった。あっと言う間の出来事だったでござる。
おやっさんが隣に店でも構えるか? って言ったんだが、今は少しでも恩返しがしたいって言って、かわらず店に売り上げを納めてくれる。ありがたいことだ。
「ビックフットはもういっそのこと、よその国から輸入した方が早いかもしれないね!」
「この国まで連れて来てくれるでしょうか?」
「大金払えばいけるんじゃないかな?」
必要なのは一匹じゃないからな? 無茶言うなよ。
「なんかうちだけ役にたってなくてすまいッス」
いやいや落ち込む事はないぞ。
普通のモンスターには、まず確実に先制攻撃を与えられるからな。
十分役に立っている。
「ウスッ! アポロとサヤラの分まで頑張るッス!」
あの二人は現在、銃の製作にかかりきりで冒険どころではない事態。
そんなこんなで本日も皆でトボトボと店に戻る。
「ダメだったの?」
そんなオレ達を目ざとく見つけたエクサリーが問いかけてくる。
「アレはもう無理なんじゃないかと思う。いっそのこと別のモンスターにした方がいいかもしれない」
「冒険者ギルドとかには聞いて見た?」
ん? ギルドに聞いたら何か分かるのかな?
「モンスターの生態とか、捕らえ方とか、詳しい事を知っている人が多いんじゃないかな」
なるほど! 餅は餅屋ですね!
オレはすぐに冒険者ギルドに駆け込む。
「おやじぃ! ビックフットの捕まえ方を教えてくれ!」
「ああん? なんだ急に。まあいいぜ、一度しか言わねえから良く聞けよ」
「ウスッ!」
「あきらめろ」
ええっ!?
なんでもこの国のビックフット、周りのモンスターが高位な奴ばかりなので独自の進化をしているとか。
まず戦闘になれば負けるので、戦闘を回避する方向に進化して、近寄る事も出来ず、罠も察知してしまうんだと。
そもそも、この国でビックフットを捕まえようなんて酔狂な奴はいねえぞって言ってくる。
やはり無理ですか。そんな気はしていました。
「ほらほら姉ちゃん見てくれよコレ、でっかいマンドラゴラだろ?」
「ヤダ、セクハラで訴えますよ」
なんか隣が揉めていらっしゃる。
「おい、うちの職員にセクハラすっと出禁にすっぞ」
「やだなあ、僕はただ、マンドラゴラ納品に来ただけですよぉ」
なんでマンドラゴラでセクハラ?
ふむふむ、精力剤の元とな。ほほう。いい話を聞いた。
それ栽培とか出来ないの?
「ふむ、栽培か……その方法があったか」
えっ、出来るの?
「いや、マンドラゴラ自体の栽培は可能だが現実的では無いぞ。なんせ、なんかの拍子に引っこ抜かれる度に悲鳴が上がるからな」
寝てる深夜に聞いたら、本当に心臓が止まりかねないですね。
「そっちじゃなくてな、ビックフットの方だ」
罠、であれば察知される。ならば栽培、であれば察知はされない。
そして、植物系のモンスターは奴らにとって好物でも有る。
「あいつらの縄張りにマンドラゴラを栽培すれば? って事ですか」
「ああ、但し、普通に植えてもダメだ。奴らは頭がいい、嘴を地中に突き刺し、殺してから引っこ抜く」
ならばどうすればよろしいので?
「縦に2つ植えるんだ。上の奴が引っ張られると下の奴まで引っこ抜かれるようにな」
「さすがっ! 伊達にハゲちゃいねえな!」
「ハゲは関係ねえだろ!?」
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