100 / 279
第七章
レベル100 ☆
しおりを挟む
「さて、それでは首脳会談といきましょうか」
パチパチパチと手を叩くラピス。
「おう、笑えやお前ら」
「なんで笑わないといかんのじゃ?」
「そうであるな」
雰囲気が暗いんだよ。と毒づくラピス。
今この場には、ラピス、竜王ニース、骸骨王ダンディの三人が座っている。
「今回の件は肝が冷えました。正直、あの包囲網を突破できるとは思いませんでした」
「あの竜王、なんと言ったか? あ奴が率いていたのが雑魚ばかりだったのが良かったのだろうな」
「ハイフレムだ。竜王の中で最も若く、最も野望のある奴じゃ。雑魚なのは、槍を飛ばせる種族を選んだからじゃろ」
ラピスがカンカンとステッキで机の上を叩く。
そこには世界地図が広げられていた。
「その竜王クラス、いったいどれぐらい居るのですか? 索敵には自信があったんですけどね」
ニースが木で出来たポーンを幾つか並べていく。
「今、竜王が居ると言われているのはココと、ココ、おっとこっちもか」
「随分おるな。我輩の知らぬのもいくつかある」
「この中で、お坊ちゃまと敵対する可能性のあるものは?」
さらにニースは、幾つかのポーンを赤い色で塗られたポーンに差し替えていく。
「可能性、であればこんだけじゃの」
「やだ、ほとんどじゃないですか」
「カッカッカ、人間に味方する私は嫌われておるからのぉ」
お前の所為かよ。ってジト目で見つめるラピス。
「然り、然り。そもそも自然を愛する竜は人とは相容れぬもの」
お前ら笑い事じゃねえんだよ? とドスの効いた声でラピスが呟く。
「まあまあ、そういきり立つな。あくまで可能性の話じゃ。ハイフレムのように向こうからちょっかいを出してくる奴はほとんどおらん」
どいつも引きこもりじゃからな。と言って笑う。
ラピスの視線が、おめえが引きこもりの筆頭だろと語っている。
ふと真顔に戻るニース。
「むしろ竜王などより危険な者はたくさんおる。今回の件、逃げ出したモンスターにより話が広がるであろう。人が竜王を倒したと」
「お坊ちゃまはほとんど戦っていませんが?」
「然り、然り。あの乱戦の最中、戦闘には目も向けず、堂々と他事をしていたのは逆に大物に見えたであろう」
「それは皮肉ですかね? それだけ貴方達を信用していたという事でしょ」
とはいえ、知能あるモンスターにとっては脅威と思われてもおかしくはない。
そしてそんな奴らは、危険視するか利用しようとするか、どちらにしろ、ちょっかいを掛けてくる可能性大。
「強い、だけなら竜王を凌ぐ存在も在る。危険なのは謀略を張り巡らせて来る奴らじゃ。人間のようにな」
「なるほど、なるほど。ならば一番危険なのは人間という事になるな! それと少し気になったのだが、竜王を凌ぐ存在とは何だ?」
ダンディが頬杖をつきながら、生命の頂点は竜で在る。と思っていたのだがな。と問いかける。
「人がそれらと交わる事はまずありえん。仮に会ったとしても帰って伝える口も無い」
「恐ろしい話ですねぇ。まあ、そんな事はどうでもいいんです、私達の味方になりそうな存在には心当たりありませんか? 私だけでは今後守りきれそうにありません」
ダンディが腕を組んでううむと唸る。
ニースもまた立ち上がってウロウロとして考え込む。
「ないな」
「ないであるな」
「……貴方達に聞いた私がバカでしたね」
などというやり取りがあったとは露知らす、草原で黄昏るオレである。
「どうしたかね? 元気ないね!」
もう疲れたよ。朝からエクサリーさんの雷をもらって、その後一日中ロリドラゴンとロリ猫に追いたてられて、気が付いたらもう夕日だよ。
オレは今日、いったい何をやっていたのだろうか?
「ポテチでも食べるかい?」
「お前、そんな脂っこいもんばっか食べていると体に悪いんだぞ」
「ハッハッハ! カードに戻ればモウマンタイ!」
羨ましいなお前! くっそこの肉、こうしてくれる。
「ちょっ、ちょっと、くすぐったいよ!」
暫くカシュアと揉め合った後、大の字になって草原に寝そべる。
駄目だ、もう体力が限界ッス。
「だったらやらなければいいのに」
「……お前、飼育係やらないか?」
「ハッハッハ! そんな体力、ボクにはないから!」
突っ込む気力も無く、暫く草原を吹き抜ける風に当たる。
そういやラピスの奴、今日は見かけないな。
またぞろ、次にゲットするモンスターでも探しているのだろうか。
こないだの竜王戦で合計レベル180まであとひとつだ。
『ラピス・オブ・アイリスブラッド』
☆7・レベル34
スキル:超繁殖→聖母、カード統率+
備考:モンスターカード+1
『ドラゴンナイト・ロゥリ』
☆10・レベル24
スキル:重量軽減、擬態+
備考:竜種特効、モンスターカード+1
『メタルスライム・スラミィ』所持者・アスカ
☆2・レベル23
スキル:擬態+
備考:モンスターカード+1
『プリンセスナイト・カシュア』
☆7・レベル26
スキル:未来予見+、聖剣の担い手
備考:天敵・オーク、アンデッド特効、モンスターカード+1
『マンドラゴラ・ギター』
☆7・レベル13
スキル:オート演奏
『骸骨王・ダンディ』2枚使用
☆8・レベル3
スキル:天啓(使用不可)
『お料理セット』
☆4・レベル8
スキル:オート料理
『鉱石M』
☆1・レベル14
スキル:擬態
『グランドピアノ・セレナーデ』所持者・カユサル
☆9・レベル13
スキル:擬態
『グリフォン・アイリスブラッド・カイザー』所持者・エルメラダス
☆8・レベル5
スキル:風圧無効、超加速、擬態+
『竜王・ニース』
☆10・レベル4
スキル:聖剣の担い手、竜化、輪廻転生(使用不可)
備考:全属性特効(小)
『ウィンディーネ・アクア』所持者・アポロ
☆1・レベル11
スキル:水系統強化
『ライオンハート・ハーモア』
☆5・レベル1
竜王倒したんだから、もっとレベル上がってもいいと思うんだが、あれかな? メンバーがいっぱいで経験値が分散したとか?
それか、同じレア種でも、モンスターによって1レベルあたりの経験値に差があるのか?
ロゥリはブラックドラゴン一匹で6レベル上がったが、ニースについてはブラックドラゴンなんて目じゃないぐらい強敵な竜王を倒しても4レベル。
まあ、ニースは最初から全パラメータが24レベルのロゥリより高いからなぁ。上がりにくくて当然かもしれない。
あとそのニース、レベルが上がってもほとんどパラメータのゲージが伸びない。こういうのもお約束かね。
ちなみにニースの輪廻転生なんだが、なんか色がグレー表示に変わった。
どうやら利用回数に制限が有った模様。
まあ、かなりチートな性能だし、さすがにそうホイホイとは使わしてくれないか。
またレベルが上がれば使えるようになるのだろうか?
「そうだクイーズ君! いいこと思い付いたよ!」
「なんだよ突然?」
「実はだね、ここ聖皇国の北方の国に温泉街があるんだよ!」
ほうほう。
「疲れを取るなら温泉が一番! ボクも何回が行った事があるが、なかなかのモノだったよ!」
ほうほうほう。いいな! 温泉!
そういやこの世界では、一度も温泉なんて行った事がないな。
ヘルクヘンセンにもピクサスレーンにも活火山帯が無い。
「よし! そうと決まれば、今から準備しないとな!」
「オー!」
ん、そういやお前、どっちに入るんだ?
「どっちとは?」
「男湯、女湯」
「もちろん男湯に決まっているじゃないか! さすがに女湯には入れないよ!」
いや入れよ。その姿で男湯は無理があるだろ? 襲われたいのか?
パチパチパチと手を叩くラピス。
「おう、笑えやお前ら」
「なんで笑わないといかんのじゃ?」
「そうであるな」
雰囲気が暗いんだよ。と毒づくラピス。
今この場には、ラピス、竜王ニース、骸骨王ダンディの三人が座っている。
「今回の件は肝が冷えました。正直、あの包囲網を突破できるとは思いませんでした」
「あの竜王、なんと言ったか? あ奴が率いていたのが雑魚ばかりだったのが良かったのだろうな」
「ハイフレムだ。竜王の中で最も若く、最も野望のある奴じゃ。雑魚なのは、槍を飛ばせる種族を選んだからじゃろ」
ラピスがカンカンとステッキで机の上を叩く。
そこには世界地図が広げられていた。
「その竜王クラス、いったいどれぐらい居るのですか? 索敵には自信があったんですけどね」
ニースが木で出来たポーンを幾つか並べていく。
「今、竜王が居ると言われているのはココと、ココ、おっとこっちもか」
「随分おるな。我輩の知らぬのもいくつかある」
「この中で、お坊ちゃまと敵対する可能性のあるものは?」
さらにニースは、幾つかのポーンを赤い色で塗られたポーンに差し替えていく。
「可能性、であればこんだけじゃの」
「やだ、ほとんどじゃないですか」
「カッカッカ、人間に味方する私は嫌われておるからのぉ」
お前の所為かよ。ってジト目で見つめるラピス。
「然り、然り。そもそも自然を愛する竜は人とは相容れぬもの」
お前ら笑い事じゃねえんだよ? とドスの効いた声でラピスが呟く。
「まあまあ、そういきり立つな。あくまで可能性の話じゃ。ハイフレムのように向こうからちょっかいを出してくる奴はほとんどおらん」
どいつも引きこもりじゃからな。と言って笑う。
ラピスの視線が、おめえが引きこもりの筆頭だろと語っている。
ふと真顔に戻るニース。
「むしろ竜王などより危険な者はたくさんおる。今回の件、逃げ出したモンスターにより話が広がるであろう。人が竜王を倒したと」
「お坊ちゃまはほとんど戦っていませんが?」
「然り、然り。あの乱戦の最中、戦闘には目も向けず、堂々と他事をしていたのは逆に大物に見えたであろう」
「それは皮肉ですかね? それだけ貴方達を信用していたという事でしょ」
とはいえ、知能あるモンスターにとっては脅威と思われてもおかしくはない。
そしてそんな奴らは、危険視するか利用しようとするか、どちらにしろ、ちょっかいを掛けてくる可能性大。
「強い、だけなら竜王を凌ぐ存在も在る。危険なのは謀略を張り巡らせて来る奴らじゃ。人間のようにな」
「なるほど、なるほど。ならば一番危険なのは人間という事になるな! それと少し気になったのだが、竜王を凌ぐ存在とは何だ?」
ダンディが頬杖をつきながら、生命の頂点は竜で在る。と思っていたのだがな。と問いかける。
「人がそれらと交わる事はまずありえん。仮に会ったとしても帰って伝える口も無い」
「恐ろしい話ですねぇ。まあ、そんな事はどうでもいいんです、私達の味方になりそうな存在には心当たりありませんか? 私だけでは今後守りきれそうにありません」
ダンディが腕を組んでううむと唸る。
ニースもまた立ち上がってウロウロとして考え込む。
「ないな」
「ないであるな」
「……貴方達に聞いた私がバカでしたね」
などというやり取りがあったとは露知らす、草原で黄昏るオレである。
「どうしたかね? 元気ないね!」
もう疲れたよ。朝からエクサリーさんの雷をもらって、その後一日中ロリドラゴンとロリ猫に追いたてられて、気が付いたらもう夕日だよ。
オレは今日、いったい何をやっていたのだろうか?
「ポテチでも食べるかい?」
「お前、そんな脂っこいもんばっか食べていると体に悪いんだぞ」
「ハッハッハ! カードに戻ればモウマンタイ!」
羨ましいなお前! くっそこの肉、こうしてくれる。
「ちょっ、ちょっと、くすぐったいよ!」
暫くカシュアと揉め合った後、大の字になって草原に寝そべる。
駄目だ、もう体力が限界ッス。
「だったらやらなければいいのに」
「……お前、飼育係やらないか?」
「ハッハッハ! そんな体力、ボクにはないから!」
突っ込む気力も無く、暫く草原を吹き抜ける風に当たる。
そういやラピスの奴、今日は見かけないな。
またぞろ、次にゲットするモンスターでも探しているのだろうか。
こないだの竜王戦で合計レベル180まであとひとつだ。
『ラピス・オブ・アイリスブラッド』
☆7・レベル34
スキル:超繁殖→聖母、カード統率+
備考:モンスターカード+1
『ドラゴンナイト・ロゥリ』
☆10・レベル24
スキル:重量軽減、擬態+
備考:竜種特効、モンスターカード+1
『メタルスライム・スラミィ』所持者・アスカ
☆2・レベル23
スキル:擬態+
備考:モンスターカード+1
『プリンセスナイト・カシュア』
☆7・レベル26
スキル:未来予見+、聖剣の担い手
備考:天敵・オーク、アンデッド特効、モンスターカード+1
『マンドラゴラ・ギター』
☆7・レベル13
スキル:オート演奏
『骸骨王・ダンディ』2枚使用
☆8・レベル3
スキル:天啓(使用不可)
『お料理セット』
☆4・レベル8
スキル:オート料理
『鉱石M』
☆1・レベル14
スキル:擬態
『グランドピアノ・セレナーデ』所持者・カユサル
☆9・レベル13
スキル:擬態
『グリフォン・アイリスブラッド・カイザー』所持者・エルメラダス
☆8・レベル5
スキル:風圧無効、超加速、擬態+
『竜王・ニース』
☆10・レベル4
スキル:聖剣の担い手、竜化、輪廻転生(使用不可)
備考:全属性特効(小)
『ウィンディーネ・アクア』所持者・アポロ
☆1・レベル11
スキル:水系統強化
『ライオンハート・ハーモア』
☆5・レベル1
竜王倒したんだから、もっとレベル上がってもいいと思うんだが、あれかな? メンバーがいっぱいで経験値が分散したとか?
それか、同じレア種でも、モンスターによって1レベルあたりの経験値に差があるのか?
ロゥリはブラックドラゴン一匹で6レベル上がったが、ニースについてはブラックドラゴンなんて目じゃないぐらい強敵な竜王を倒しても4レベル。
まあ、ニースは最初から全パラメータが24レベルのロゥリより高いからなぁ。上がりにくくて当然かもしれない。
あとそのニース、レベルが上がってもほとんどパラメータのゲージが伸びない。こういうのもお約束かね。
ちなみにニースの輪廻転生なんだが、なんか色がグレー表示に変わった。
どうやら利用回数に制限が有った模様。
まあ、かなりチートな性能だし、さすがにそうホイホイとは使わしてくれないか。
またレベルが上がれば使えるようになるのだろうか?
「そうだクイーズ君! いいこと思い付いたよ!」
「なんだよ突然?」
「実はだね、ここ聖皇国の北方の国に温泉街があるんだよ!」
ほうほう。
「疲れを取るなら温泉が一番! ボクも何回が行った事があるが、なかなかのモノだったよ!」
ほうほうほう。いいな! 温泉!
そういやこの世界では、一度も温泉なんて行った事がないな。
ヘルクヘンセンにもピクサスレーンにも活火山帯が無い。
「よし! そうと決まれば、今から準備しないとな!」
「オー!」
ん、そういやお前、どっちに入るんだ?
「どっちとは?」
「男湯、女湯」
「もちろん男湯に決まっているじゃないか! さすがに女湯には入れないよ!」
いや入れよ。その姿で男湯は無理があるだろ? 襲われたいのか?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる