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第十一章
レベル177 火の山・鳳来山
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「鞘から抜いて3時間じゃ、それ以上は体が持たんぞっ!」
「ガウガウッ!」
「呪われた奴はわらわの元へ連れて来るがいい、死んでさえいなければどうにかしてやるっ!」
やはりお前等か……
ああ、マッチポンプ、おお、マッチポンプ、やべえ、どうしよう。
急いで現地へ駆けつけたところ、ローゼマリアが伝説の名剣シリーズを配っている。
どうやらアレで戦士を募っている模様。
「こ、これは……ほ、本物の妖刀ムラサメ……輝きが違う!」
「ぢゃから、ここで抜くなと言うとろうが! ほらさっさとしまえ、呪い解除してやるからっ!」
いや、こんな名剣に触れられるならば、呪いに掛かっても本望だ。って言ってる剣士が居る。
ほかもまあ、似たり寄ったり。
なんだこの剣マニアな連中、どこから集めてきたんだ?
「フッフッフ……あのクソドラゴンめっ、確かにわらわ自身には力がない、だがっ、力とは目に見えるものが全てではないのだよっ! ハッハッハァアア! いだっ!」
高笑いをしているローゼマリアの頭をはたく。
なにやってんのお前?
人様に迷惑掛けたら駄目だろが!
「別にわらわからちょっかいを掛けた訳じゃないぞっ!」
ホントかよ?
自分は唯単に、マンドラゴラ取りに来ただけなのに急に襲いかかってきた?
そりゃ縄張りに無断で入ったら怒られるんじゃね。
「しかもじゃ! あの業突く張りなドラゴンは、この地に生えている物は雑草一つでさえ自分の物だから誰にも渡さんと言うのだっ!」
「ガウガウッ!」
なので、
「この国には世界一の剣士集団が居ると聞いた。じゃからこいつらに、あのクソドラゴンを討伐してもらおうと思ったのじゃっ!」
えっ!? 世界一の剣士集団?
もしかしてアレ……今代の剣聖とその愉快な仲間達?
ウォッ、呪いがっ。とか言いながら互いに戦闘を始めている。
アイツら、竜王にやられる前に自滅しそうだぞ。
「オラお前等、なんで言う事きかんのじゃ! 抜いたら呪われるって言っておるだろうがっ! うおっ、あぶなっ!」
まあ、目の前に大好物を差し出されて、手を出さない人間はなかなか居ないだろう。
呪い解除しようとして近寄ったローゼマリアが、斬りかかられて必死で逃げている。
ああいうのも、策士策に溺れる、というのだろうか?
仕方ない、
「ラピス、カシュア、頼むぞ」
えっ、無理?
そんな事ないだろう、上級職のお前等なら取り押さえられるじゃね。
ふむ、そこまで言うなら行って来いだって?
「ウオッ、コワッ!」
さすが剣聖とその弟子達、目にも留まらない早業でございます。
しかも持ってる武器が、ドラスレ並みの伝説の装備ときた。
あっ、これヤバイわ。
「タッチ! ちょっとバトンタッチ!」
「もう少し、粘らぬか?」
そんな事言わずに! 先生、お願いします!
ちょっ、刀にしてた鉱石Mが欠けたよ!
おいカシュア、いい加減手伝え!
『来たれ! ホーリークラウン!』
一人だけ突拍子のない奴が居る。
たぶんアレが剣聖だろう。
せめてアイツだけでもお願いしますよ、先生!
ペンテグラムが仕方なさそうに腰の剣を抜く。
「ドラスレ要りますか?」
「いや、必要ない」
ペンテグラムはそう言うと、その剣聖らしき人物と相対する。
おい、カシュア、オレに回復魔法を頼む。
分かったよ! と頭の中に声が響く。
『パワードスーツ・リミットブレイク!』
こんなところで命のやり取りはしたくない!
さっさと終わらすに限る。
あのおっさんの話なら、リミットブレイクを使えば剣聖だって目じゃないって言ってた。
カシュアの回復魔法を併用すれば多少は持つ。はずだ!
「ガウガウッ!」
「呪われた奴はわらわの元へ連れて来るがいい、死んでさえいなければどうにかしてやるっ!」
やはりお前等か……
ああ、マッチポンプ、おお、マッチポンプ、やべえ、どうしよう。
急いで現地へ駆けつけたところ、ローゼマリアが伝説の名剣シリーズを配っている。
どうやらアレで戦士を募っている模様。
「こ、これは……ほ、本物の妖刀ムラサメ……輝きが違う!」
「ぢゃから、ここで抜くなと言うとろうが! ほらさっさとしまえ、呪い解除してやるからっ!」
いや、こんな名剣に触れられるならば、呪いに掛かっても本望だ。って言ってる剣士が居る。
ほかもまあ、似たり寄ったり。
なんだこの剣マニアな連中、どこから集めてきたんだ?
「フッフッフ……あのクソドラゴンめっ、確かにわらわ自身には力がない、だがっ、力とは目に見えるものが全てではないのだよっ! ハッハッハァアア! いだっ!」
高笑いをしているローゼマリアの頭をはたく。
なにやってんのお前?
人様に迷惑掛けたら駄目だろが!
「別にわらわからちょっかいを掛けた訳じゃないぞっ!」
ホントかよ?
自分は唯単に、マンドラゴラ取りに来ただけなのに急に襲いかかってきた?
そりゃ縄張りに無断で入ったら怒られるんじゃね。
「しかもじゃ! あの業突く張りなドラゴンは、この地に生えている物は雑草一つでさえ自分の物だから誰にも渡さんと言うのだっ!」
「ガウガウッ!」
なので、
「この国には世界一の剣士集団が居ると聞いた。じゃからこいつらに、あのクソドラゴンを討伐してもらおうと思ったのじゃっ!」
えっ!? 世界一の剣士集団?
もしかしてアレ……今代の剣聖とその愉快な仲間達?
ウォッ、呪いがっ。とか言いながら互いに戦闘を始めている。
アイツら、竜王にやられる前に自滅しそうだぞ。
「オラお前等、なんで言う事きかんのじゃ! 抜いたら呪われるって言っておるだろうがっ! うおっ、あぶなっ!」
まあ、目の前に大好物を差し出されて、手を出さない人間はなかなか居ないだろう。
呪い解除しようとして近寄ったローゼマリアが、斬りかかられて必死で逃げている。
ああいうのも、策士策に溺れる、というのだろうか?
仕方ない、
「ラピス、カシュア、頼むぞ」
えっ、無理?
そんな事ないだろう、上級職のお前等なら取り押さえられるじゃね。
ふむ、そこまで言うなら行って来いだって?
「ウオッ、コワッ!」
さすが剣聖とその弟子達、目にも留まらない早業でございます。
しかも持ってる武器が、ドラスレ並みの伝説の装備ときた。
あっ、これヤバイわ。
「タッチ! ちょっとバトンタッチ!」
「もう少し、粘らぬか?」
そんな事言わずに! 先生、お願いします!
ちょっ、刀にしてた鉱石Mが欠けたよ!
おいカシュア、いい加減手伝え!
『来たれ! ホーリークラウン!』
一人だけ突拍子のない奴が居る。
たぶんアレが剣聖だろう。
せめてアイツだけでもお願いしますよ、先生!
ペンテグラムが仕方なさそうに腰の剣を抜く。
「ドラスレ要りますか?」
「いや、必要ない」
ペンテグラムはそう言うと、その剣聖らしき人物と相対する。
おい、カシュア、オレに回復魔法を頼む。
分かったよ! と頭の中に声が響く。
『パワードスーツ・リミットブレイク!』
こんなところで命のやり取りはしたくない!
さっさと終わらすに限る。
あのおっさんの話なら、リミットブレイクを使えば剣聖だって目じゃないって言ってた。
カシュアの回復魔法を併用すれば多少は持つ。はずだ!
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