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第十一章
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「イダダダ……なんでお前平気だったの? 回復魔法併用しても超痛てぇよ……」
「そりゃボクは防御力も突出して高いからね!」
あれから、なんとか呪われたアイツラの解呪に成功した。
ペンテグラムと剣聖との戦いは、そりゃもう見事な戦闘だったらしいが、体中の激痛に悶えて居たオレには見てる余裕など存在しない。
「いやあ、あんたすげ~な! うちのお師匠様とタメ張れるんじゃないか!」
痛い痛い、止めてください、叩かないで下さい!
ちょっと触られただけでも激痛が。
剣聖の弟子達には、なにやらすっかり気に入られているようだ。
「しかし、あんな少し戦っただけで動けなくなるのでしたら、まだまだかも知れませんわ」
「いやいや十分だろ、戦闘に勝つのに時間は関係ねえ、一秒でも一時間でも勝ちゃあいいんだよ」
「ううむ、ワシはそんな博打みたいな戦い方は好かんが、人それぞれちゅうことじゃな」
ちょっと! 話すたんびに背中を叩いていくのはやめて下さいよ。
なんの儀式ッスか?
オイ止めろロリドラゴン! お前まで調子に乗るんじゃない!
それにしても……
「応と言われるまで、ここで頭を下げ続ける所存!」
なにやらペンテグラムに向かって、土下座を続けているお人が一人。
どうやら剣聖さん、ペンテグラムに弟子入りを要望しているご様子。
いいじゃないか! なんか結構なおもてなししてくれるとか!
このままここで、その剣聖さんを鍛えなおしてあげてください。
「その場合、お前はこの男と俺と両方の訓練を受ける事に成る」
「ウェッ!?」
えっ、なんで?
いやいやそんな当たり前だろって顔をされても。
オレ、剣聖なんて目指すつもりはないですから!
えっ、先ほど弟子達10人をやっつけたので、剣聖に挑む権利がある?
いらねえよ! そんな権利!
「そもそも、アレは純粋な剣の腕ではない、装備の力ならば無効であろう」
「装備についてはこちらも文句は言えん、なにせ伝説級の武器を持たせてもらっていたのだからな」
「ええ……あの剣を持ってして負けたというのなら、それは私達の力不足であったということでしょう」
そんな事ないよ? そんな事ないからね!
実際同等装備なら、あっと言う間に負ける気がする。
だからこそリミットブレイクを使ったわけだ。
「まあまあ皆さん、その話はとりあえず横に置いといて、今は竜王退治のお話をしましょう」
突然会話をぶった切ってくるラピス。
「それと、あなたはこの国に仕える騎士のようなものなのでしょう? ペンテグラムは今後ともお坊ちゃまの指南をしてもらわなければなりません」
この国に居続ける事は出来ないので諦めてください。と伝える。
「む、むう……なっ、ならば! 我が子、我が子を弟子にとってはくださらんか!」
自分の子は今だ君主を持たぬ身。
それならば、国外に出ても問題は無い。と言う。
ラピスが勝手にそれならいいでしょう。と回答している。
勝手に決めていいのか?
目でそう聞くと、肩をすくめるペンテグラム。
お前まさか、ラピスに弱みでも握られているのか?
えっ、アレには逆らう気はない? 賢明だなおめえ。
「うむ、そうじゃ! 良いかお主等、この伝説の名剣シリーズはドラゴンが出てから渡す!」
じゃないとさっきの二の舞だからなあ。
つ~か、呪い解けないのソレ。
千年以上も呪われているからちょっとやそっとじゃ無理?
「カシュアでも無理か?」
「ボクは呪いの解き方なんて知らないよ?」
「教えて貰えよ」
えっ、なんか怖そうだからヤダ?
そう言わずに頼むよ。
えっ、逃げたりしないからパワードスーツの黒い奴で操るのは止めて欲しい?
おっと何時の間に。
「そんな事ばっかりしてるとまた天罰がくだるんだよ?」
「今度やったら許さねえぞ!」
「フフン、だったらもっとボクを労うことだね!」
とりあえず、一晩掛けてローゼマリーに解呪の仕方を教わったようだが……
まあ、たった一晩でどうにか成る訳も無く。
というより、その竜王ホウオウだっけか? このまま放置していったら不味いのか?
「放置などありえん! あ奴はわらわをコケにしおったのだぞ!」
「ガウガウッ!」
「討伐できると言うのなら、我々も尽力を惜しまない」
剣聖さん達も随分乗り気なご様子。
その竜王ホウオウ、縄張りにさえ入らなければ向こうから襲ってくることはあまりない。
だが、その縄張りが良く変動する。
一箇所に留まらず、気まぐれであちこちに移動する。
そして移動した先で、ここは自分の縄張りだ、直ちに出て行け。と恫喝される。
まごまごしていると、村にやってきて、村人を食っていくという。
事実、数十年前も一つの町が竜王ホウオウによって滅ぼされたと。
村のように小さい集落ならば、まだ移動も容易だ。
しかし、町のような大きな規模に成るとそう簡単に移動は出来ない。
そして竜王は、決してソレを待ってくれない。
「なるほどなぁ……ちなみにコレまで竜王に戦闘をしかけた事は?」
「町を守る為に防衛部隊を投入したが、一日として持たなかった」
「しかしソレも過去の事! これらの名剣があれば、決して引けは取らぬ!」
ううむ……
ラピス、勝算はあるのか?
「ニース呼びますか? ハイフレムよりは弱いですよ」
「それは最終手段だな。現状戦力ではどうだ?」
「竜王ホウオウは全身に炎を纏っています。少々やっかいですよ」
ううむ……仕方ない、竜王ニースを呼んでおくか。
ん、ちょっと待って欲しい?
ニースから、なにやらホウオウだけは駄目なんじゃ。みたいな信号が送られてきた?
「なんだそりゃ?」
「その昔、随分付き纏われて困っていたそうですよ。出来れば会いたくないと」
なんだ、おやっさんといい、ニースといい、みんな隅に置けないな。いだだだ、なんでお前、オレのホッペを抓るのよ?
「そりゃボクは防御力も突出して高いからね!」
あれから、なんとか呪われたアイツラの解呪に成功した。
ペンテグラムと剣聖との戦いは、そりゃもう見事な戦闘だったらしいが、体中の激痛に悶えて居たオレには見てる余裕など存在しない。
「いやあ、あんたすげ~な! うちのお師匠様とタメ張れるんじゃないか!」
痛い痛い、止めてください、叩かないで下さい!
ちょっと触られただけでも激痛が。
剣聖の弟子達には、なにやらすっかり気に入られているようだ。
「しかし、あんな少し戦っただけで動けなくなるのでしたら、まだまだかも知れませんわ」
「いやいや十分だろ、戦闘に勝つのに時間は関係ねえ、一秒でも一時間でも勝ちゃあいいんだよ」
「ううむ、ワシはそんな博打みたいな戦い方は好かんが、人それぞれちゅうことじゃな」
ちょっと! 話すたんびに背中を叩いていくのはやめて下さいよ。
なんの儀式ッスか?
オイ止めろロリドラゴン! お前まで調子に乗るんじゃない!
それにしても……
「応と言われるまで、ここで頭を下げ続ける所存!」
なにやらペンテグラムに向かって、土下座を続けているお人が一人。
どうやら剣聖さん、ペンテグラムに弟子入りを要望しているご様子。
いいじゃないか! なんか結構なおもてなししてくれるとか!
このままここで、その剣聖さんを鍛えなおしてあげてください。
「その場合、お前はこの男と俺と両方の訓練を受ける事に成る」
「ウェッ!?」
えっ、なんで?
いやいやそんな当たり前だろって顔をされても。
オレ、剣聖なんて目指すつもりはないですから!
えっ、先ほど弟子達10人をやっつけたので、剣聖に挑む権利がある?
いらねえよ! そんな権利!
「そもそも、アレは純粋な剣の腕ではない、装備の力ならば無効であろう」
「装備についてはこちらも文句は言えん、なにせ伝説級の武器を持たせてもらっていたのだからな」
「ええ……あの剣を持ってして負けたというのなら、それは私達の力不足であったということでしょう」
そんな事ないよ? そんな事ないからね!
実際同等装備なら、あっと言う間に負ける気がする。
だからこそリミットブレイクを使ったわけだ。
「まあまあ皆さん、その話はとりあえず横に置いといて、今は竜王退治のお話をしましょう」
突然会話をぶった切ってくるラピス。
「それと、あなたはこの国に仕える騎士のようなものなのでしょう? ペンテグラムは今後ともお坊ちゃまの指南をしてもらわなければなりません」
この国に居続ける事は出来ないので諦めてください。と伝える。
「む、むう……なっ、ならば! 我が子、我が子を弟子にとってはくださらんか!」
自分の子は今だ君主を持たぬ身。
それならば、国外に出ても問題は無い。と言う。
ラピスが勝手にそれならいいでしょう。と回答している。
勝手に決めていいのか?
目でそう聞くと、肩をすくめるペンテグラム。
お前まさか、ラピスに弱みでも握られているのか?
えっ、アレには逆らう気はない? 賢明だなおめえ。
「うむ、そうじゃ! 良いかお主等、この伝説の名剣シリーズはドラゴンが出てから渡す!」
じゃないとさっきの二の舞だからなあ。
つ~か、呪い解けないのソレ。
千年以上も呪われているからちょっとやそっとじゃ無理?
「カシュアでも無理か?」
「ボクは呪いの解き方なんて知らないよ?」
「教えて貰えよ」
えっ、なんか怖そうだからヤダ?
そう言わずに頼むよ。
えっ、逃げたりしないからパワードスーツの黒い奴で操るのは止めて欲しい?
おっと何時の間に。
「そんな事ばっかりしてるとまた天罰がくだるんだよ?」
「今度やったら許さねえぞ!」
「フフン、だったらもっとボクを労うことだね!」
とりあえず、一晩掛けてローゼマリーに解呪の仕方を教わったようだが……
まあ、たった一晩でどうにか成る訳も無く。
というより、その竜王ホウオウだっけか? このまま放置していったら不味いのか?
「放置などありえん! あ奴はわらわをコケにしおったのだぞ!」
「ガウガウッ!」
「討伐できると言うのなら、我々も尽力を惜しまない」
剣聖さん達も随分乗り気なご様子。
その竜王ホウオウ、縄張りにさえ入らなければ向こうから襲ってくることはあまりない。
だが、その縄張りが良く変動する。
一箇所に留まらず、気まぐれであちこちに移動する。
そして移動した先で、ここは自分の縄張りだ、直ちに出て行け。と恫喝される。
まごまごしていると、村にやってきて、村人を食っていくという。
事実、数十年前も一つの町が竜王ホウオウによって滅ぼされたと。
村のように小さい集落ならば、まだ移動も容易だ。
しかし、町のような大きな規模に成るとそう簡単に移動は出来ない。
そして竜王は、決してソレを待ってくれない。
「なるほどなぁ……ちなみにコレまで竜王に戦闘をしかけた事は?」
「町を守る為に防衛部隊を投入したが、一日として持たなかった」
「しかしソレも過去の事! これらの名剣があれば、決して引けは取らぬ!」
ううむ……
ラピス、勝算はあるのか?
「ニース呼びますか? ハイフレムよりは弱いですよ」
「それは最終手段だな。現状戦力ではどうだ?」
「竜王ホウオウは全身に炎を纏っています。少々やっかいですよ」
ううむ……仕方ない、竜王ニースを呼んでおくか。
ん、ちょっと待って欲しい?
ニースから、なにやらホウオウだけは駄目なんじゃ。みたいな信号が送られてきた?
「なんだそりゃ?」
「その昔、随分付き纏われて困っていたそうですよ。出来れば会いたくないと」
なんだ、おやっさんといい、ニースといい、みんな隅に置けないな。いだだだ、なんでお前、オレのホッペを抓るのよ?
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