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龍帝皇女の護衛役 1話
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俺の顔の真横を何度も高密度の魔力が掠めて行く。
その度に余波で頬の肉がこげ血が滲む。その一撃一撃が致死レベルの攻撃であり彼女の本気さを伺える。
背中に冷たい物を感じながらも俺は寸での所で交わし続ける。両腕に最大限の魔力を廻し防御を固め最小限の動きと接触で
彼女の攻撃をいなしているがその猛攻は止む事はない。無尽蔵ともいえる彼女の魔力の全てが俺を打倒する為に注がれている。
何故こうなってしまった?猛威を振るう彼女の攻撃は既に災害に等しい、そんな風にさせてしまったのは俺なのだろうか?
地面は抉れ地形は原形を留めていない。彼女の猛攻を俺の体は本能レベルで凌いでくれているがそろそろ限界である。
頭の片隅で原因を探し続ける。・・・なんだろう?思い当たる事が多すぎて謝る術が見当たらない。
でも取り合えず言葉にしなければ始まらない。
「月子、何だか良く分からないがごめん。そろそろ手打ちにしないか?」
先程までの攻撃が止み月子が攻撃態勢を解除した。銀色の長い髪を後ろで人括りにし少し息を荒げながら普段道理の優しげな笑顔で
俺を見つめる。
「兵頭さんは何故私が怒っているか分かっていますか?」
まずい今だガチオコ状態であった。普段なら俺を呼ぶときは『勇吾君』になり敬語など使わない。
「えーっと、朝の食堂でお前が最後に残していたみかんゼリー食べたことかな?」
「ちがいます。」
ひっ!笑顔が余計に怖い。
「あー、あれか授業の時に借りた教科書に落書きして噴出させちゃったことか?あれはちゃんと反省してるぞ。」
「ええ、とても恥ずかしかったけれどもそれではありません。」
月子の足元に再び魔力が集まりだした。なんだろう少しづつ地雷原に足を踏み入れて行くような感覚は…
「まだ分からないのですか?あれ程の無礼を働いておきながら何食わぬ顔で言い訳をつらつら並べるその厚顔無恥さ蹴り飛ばしたい。」
「あれだ、実技準備室で高い所にあったデコイ人形を取る時に高い高いしたのがおきに召さなかったのですか!」
月子は小さい事を気にしているからあーゆう事すると以外に根に持つ。
「あれは別にかまいません・・・ちょっとうれしかったし…」
「なんか言ったか?」
最後のほうが聞き取りにくくて聞きなおすが逆になぜか月子の怒りに再び火をつけてしまった。
「ううっ、ともかく!勇吾君は私の事何も分かっていないのが今のでよく分かりました!次の一撃を受けて反省してください!」
月子は手首を合わせ掌を龍が顎を広げた様な形にさせ俺に向ける、魔力が集まり高密度に圧縮を開始していく。
その余波で周りの空気が月子のほうに集まりつむじ風が起きている。
「月子、そんなにマジの一撃入れたらさすがに俺死んじゃうぞ。それとパンツ見えてるからな今日は縞パンか?」
こんな調子で最大威力の奥義を回避する為ならば不本意ながらチャラい軽口だって厭わない。
いつもなら恥ずかしがって技が不発に終わるはずなんだが…あーやばい魔力の圧縮止まらないどころか更に高まっている。
「そういうと事が許せないの何時も何時もうちを子ども扱いして勇吾君の馬鹿!!!」
あーこれは交わせない。月子最大級の奥義に対して魔力防御は意味がない。
俺と月子の相対的な魔力差は10倍以上純粋に力負けする。
俺は制服のポケットから符を取り出し防御術式を編み抵抗しようと考えたが間に合わず月子の放った魔力の奔流に飲み込まれ意識を失う
その直前何故こうなったかを走馬灯のように考えていた。思い描けば事の発端は2ヶ月前まで遡る。
俺と月子の関係、黄龍帝の孫娘の月子と彼女の護衛官としての関係が始まる原因は俺が高等部への進学が決まった3月の春休み。
実家の神代家に戻った次の日だった。
その度に余波で頬の肉がこげ血が滲む。その一撃一撃が致死レベルの攻撃であり彼女の本気さを伺える。
背中に冷たい物を感じながらも俺は寸での所で交わし続ける。両腕に最大限の魔力を廻し防御を固め最小限の動きと接触で
彼女の攻撃をいなしているがその猛攻は止む事はない。無尽蔵ともいえる彼女の魔力の全てが俺を打倒する為に注がれている。
何故こうなってしまった?猛威を振るう彼女の攻撃は既に災害に等しい、そんな風にさせてしまったのは俺なのだろうか?
地面は抉れ地形は原形を留めていない。彼女の猛攻を俺の体は本能レベルで凌いでくれているがそろそろ限界である。
頭の片隅で原因を探し続ける。・・・なんだろう?思い当たる事が多すぎて謝る術が見当たらない。
でも取り合えず言葉にしなければ始まらない。
「月子、何だか良く分からないがごめん。そろそろ手打ちにしないか?」
先程までの攻撃が止み月子が攻撃態勢を解除した。銀色の長い髪を後ろで人括りにし少し息を荒げながら普段道理の優しげな笑顔で
俺を見つめる。
「兵頭さんは何故私が怒っているか分かっていますか?」
まずい今だガチオコ状態であった。普段なら俺を呼ぶときは『勇吾君』になり敬語など使わない。
「えーっと、朝の食堂でお前が最後に残していたみかんゼリー食べたことかな?」
「ちがいます。」
ひっ!笑顔が余計に怖い。
「あー、あれか授業の時に借りた教科書に落書きして噴出させちゃったことか?あれはちゃんと反省してるぞ。」
「ええ、とても恥ずかしかったけれどもそれではありません。」
月子の足元に再び魔力が集まりだした。なんだろう少しづつ地雷原に足を踏み入れて行くような感覚は…
「まだ分からないのですか?あれ程の無礼を働いておきながら何食わぬ顔で言い訳をつらつら並べるその厚顔無恥さ蹴り飛ばしたい。」
「あれだ、実技準備室で高い所にあったデコイ人形を取る時に高い高いしたのがおきに召さなかったのですか!」
月子は小さい事を気にしているからあーゆう事すると以外に根に持つ。
「あれは別にかまいません・・・ちょっとうれしかったし…」
「なんか言ったか?」
最後のほうが聞き取りにくくて聞きなおすが逆になぜか月子の怒りに再び火をつけてしまった。
「ううっ、ともかく!勇吾君は私の事何も分かっていないのが今のでよく分かりました!次の一撃を受けて反省してください!」
月子は手首を合わせ掌を龍が顎を広げた様な形にさせ俺に向ける、魔力が集まり高密度に圧縮を開始していく。
その余波で周りの空気が月子のほうに集まりつむじ風が起きている。
「月子、そんなにマジの一撃入れたらさすがに俺死んじゃうぞ。それとパンツ見えてるからな今日は縞パンか?」
こんな調子で最大威力の奥義を回避する為ならば不本意ながらチャラい軽口だって厭わない。
いつもなら恥ずかしがって技が不発に終わるはずなんだが…あーやばい魔力の圧縮止まらないどころか更に高まっている。
「そういうと事が許せないの何時も何時もうちを子ども扱いして勇吾君の馬鹿!!!」
あーこれは交わせない。月子最大級の奥義に対して魔力防御は意味がない。
俺と月子の相対的な魔力差は10倍以上純粋に力負けする。
俺は制服のポケットから符を取り出し防御術式を編み抵抗しようと考えたが間に合わず月子の放った魔力の奔流に飲み込まれ意識を失う
その直前何故こうなったかを走馬灯のように考えていた。思い描けば事の発端は2ヶ月前まで遡る。
俺と月子の関係、黄龍帝の孫娘の月子と彼女の護衛官としての関係が始まる原因は俺が高等部への進学が決まった3月の春休み。
実家の神代家に戻った次の日だった。
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