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3章 冒険の始まりと動き出す王国
61 岩もういいわ
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僕は絶体絶命に立たされている。
亀の魔物達は僕を取り囲み、猛り狂っている。
岩壁に突っ込んだ奴もダメージはほとんど無いように見える。
「逃げ道無し。
攻撃しても物理防御が高すぎて効果無し。
魔法は辛うじて足止め程度。
これは困った。」
僕は笑うしか無かった。
幸いだったのは、エリッタとエランが洞窟へ逃げ込んでくれたことだ。
エリッタの状態が心配だけれど、エランなら村まで運んでくれるだろう。
二人がいなければ、逆に僕の得意技が使えるということだ。
僕は僕でやれることをやるしか無い。
魔導力を再発動させる。
身体能力を向上させ、亀の魔物が多く密集している位置へ突っ込む。
ここは距離をとらない方がいい。
亀の魔物は小回りが利かない。
仲間が邪魔で僕に突撃を食らわせることが出来ないのだ。
しかしこうやって逃げ回るのにも限界がある。
地獄の特訓で体を鍛えているとはいえ、いつまでもは体力が持たない。
僕は時間を稼ぎつつ魔術回路を編む。
これが失敗したら後が無い。
魔法を発動させるためには、魔導力をいったん解かなければならないからだ。
魔法も魔導力も魔導と魔力を利用するため、今の僕では同時使用は出来ない。
こうやって動き回りながらの魔術回路構成作業はかなり辛い。
しかも今回は広範囲に発動させる魔法なので、使用するステージが多い。
師匠と教官の地獄の修練が無ければ出来なかっただろう。
亀の魔物の間をギリギリにすり抜ける。
抜けた直後、通ってきた空間が塞がる。
タイミングを間違えれば、そこですり身にされてしまうのだ。
後もう少しで完成する。
その瞬間・・・僕は天地が逆転した。
何が起こったか分からない。
口に血の味がする。
体が地面に張り付いている。
体が動かない、否、動く。
しかし動かそうとした瞬間、激痛が走った。
「うう。」
僕はうめき声を堪える。
そして編んでいた魔術回路が解けるのを辛うじて押さえた。
最後の構成を編む。
完成した。
這いつくばったまま魔法を発動する。
「精神系魔法激昂」
魔法の波紋が周囲に広がり亀の魔物達を飲み込む。
これで終わりでは無い、立ち上がらなければ。
僕は手をつき立ち上がろうとする。
その瞬間、凄まじい痛みが体を走る。
「くぅぅがぁぁ。」
僕は痛みを無視して立ち上がった。
よろける、そして踏みとどまる。
亀の魔物から出来るだけ離れなければならない。
僕は無理矢理体を動かし前へ進む。
一歩進むたびに体に稲妻が走る。
僕が離れるよりも先に亀の魔物達の様子が変わる。
自分の体を別の個体にぶつけだした。
どうやら同士討ちが始まったようだ。
僕はなんとか岩壁の影に身を隠す。
「だめ押しだ。」
僕は再度同じ魔法を編み始める。
ターゲットから外れたおかげで、時間的余裕がある。
そして激昂を流し込む。
さっきよりも強く長く。
同士討ちの勢いが激しくなる亀の魔物達。
体をぶつけ合う轟音が窪地に響く。
地響きと揺れがまるで地震のようだ。
僕が隠れている岩陰にゴロゴロと石が落ちてくる。
ここも安全では無いかもしれない。
グジャっといういつもとは違う音が響く。
亀の魔物の一匹の甲羅が粉砕され陥没した。
苦しみ始め、さらに暴れる亀の魔物。
このまま同士討ちが進めば何とかなるかもしれない。
そう思った矢先、近くで激しい衝突が起こった。
地響きが起こる。
ピキっという音が上から聞こえる。
見上げると、三メートルはあろうかという岩が僕めがけて落ちてくる光景が目に入った。
ここから逃げなければならない。
僕は体を動かす、否、今度は動かなかった。
既に限界が来ていたのだ。
僕は落ちてくる岩を黙って見ていることしか出来なかった。
毎度おなじみ絶体絶命無双中
亀の魔物達は僕を取り囲み、猛り狂っている。
岩壁に突っ込んだ奴もダメージはほとんど無いように見える。
「逃げ道無し。
攻撃しても物理防御が高すぎて効果無し。
魔法は辛うじて足止め程度。
これは困った。」
僕は笑うしか無かった。
幸いだったのは、エリッタとエランが洞窟へ逃げ込んでくれたことだ。
エリッタの状態が心配だけれど、エランなら村まで運んでくれるだろう。
二人がいなければ、逆に僕の得意技が使えるということだ。
僕は僕でやれることをやるしか無い。
魔導力を再発動させる。
身体能力を向上させ、亀の魔物が多く密集している位置へ突っ込む。
ここは距離をとらない方がいい。
亀の魔物は小回りが利かない。
仲間が邪魔で僕に突撃を食らわせることが出来ないのだ。
しかしこうやって逃げ回るのにも限界がある。
地獄の特訓で体を鍛えているとはいえ、いつまでもは体力が持たない。
僕は時間を稼ぎつつ魔術回路を編む。
これが失敗したら後が無い。
魔法を発動させるためには、魔導力をいったん解かなければならないからだ。
魔法も魔導力も魔導と魔力を利用するため、今の僕では同時使用は出来ない。
こうやって動き回りながらの魔術回路構成作業はかなり辛い。
しかも今回は広範囲に発動させる魔法なので、使用するステージが多い。
師匠と教官の地獄の修練が無ければ出来なかっただろう。
亀の魔物の間をギリギリにすり抜ける。
抜けた直後、通ってきた空間が塞がる。
タイミングを間違えれば、そこですり身にされてしまうのだ。
後もう少しで完成する。
その瞬間・・・僕は天地が逆転した。
何が起こったか分からない。
口に血の味がする。
体が地面に張り付いている。
体が動かない、否、動く。
しかし動かそうとした瞬間、激痛が走った。
「うう。」
僕はうめき声を堪える。
そして編んでいた魔術回路が解けるのを辛うじて押さえた。
最後の構成を編む。
完成した。
這いつくばったまま魔法を発動する。
「精神系魔法激昂」
魔法の波紋が周囲に広がり亀の魔物達を飲み込む。
これで終わりでは無い、立ち上がらなければ。
僕は手をつき立ち上がろうとする。
その瞬間、凄まじい痛みが体を走る。
「くぅぅがぁぁ。」
僕は痛みを無視して立ち上がった。
よろける、そして踏みとどまる。
亀の魔物から出来るだけ離れなければならない。
僕は無理矢理体を動かし前へ進む。
一歩進むたびに体に稲妻が走る。
僕が離れるよりも先に亀の魔物達の様子が変わる。
自分の体を別の個体にぶつけだした。
どうやら同士討ちが始まったようだ。
僕はなんとか岩壁の影に身を隠す。
「だめ押しだ。」
僕は再度同じ魔法を編み始める。
ターゲットから外れたおかげで、時間的余裕がある。
そして激昂を流し込む。
さっきよりも強く長く。
同士討ちの勢いが激しくなる亀の魔物達。
体をぶつけ合う轟音が窪地に響く。
地響きと揺れがまるで地震のようだ。
僕が隠れている岩陰にゴロゴロと石が落ちてくる。
ここも安全では無いかもしれない。
グジャっといういつもとは違う音が響く。
亀の魔物の一匹の甲羅が粉砕され陥没した。
苦しみ始め、さらに暴れる亀の魔物。
このまま同士討ちが進めば何とかなるかもしれない。
そう思った矢先、近くで激しい衝突が起こった。
地響きが起こる。
ピキっという音が上から聞こえる。
見上げると、三メートルはあろうかという岩が僕めがけて落ちてくる光景が目に入った。
ここから逃げなければならない。
僕は体を動かす、否、今度は動かなかった。
既に限界が来ていたのだ。
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