魔王の息子に転生したら、いきなり魔王が討伐された

ふぉ

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4章 神の雷光と裏切りの花

104 亜人に愛人がいるのかな 

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 今回の旅で色々なことが分かった。

 神の正体。
 魔王アストレイアの意志。
 ブリデイン王国と師匠の思惑。
 先代勇者がたぶん僕の父親であること。
 勇者がジキルであったこと。
 魔神ギスケが前世の知人だったこととその能力。
 僕のせいで死んだ恋人が魔王の娘としてこちらに転生していたこと。

 僕の今後の目的は、師匠と魔王に力を示すことだ。
 個人の力などたかが知れている。
 多くの仲間を集めなければならない。
 僕はその準備を確実に行うため、それなりの時間をかけるつもりでいる。

 勇者ジキルという存在もいる。
 ジキルには人間の仲間を集めてもらうことにする。
 勇者の名前を使えば教会の協力も得られるだろう。 
 教会を取り込むためには、しばらくは神を倒すというのを隠しておく必要があるだろう。

 それとジキル達が出会ったという無茶苦茶強いミイラ男。
 ちょっと気になっているんだけど、まさかアレかなあ。
 アレだとしたら会っておく必要があるだろう。
 全然関係ないというオチもあるから、情報が入ったら動くぐらいの優先度だけれど。
 
 前世の知人、魔神ギスケ。
 既に彼は帝国を動かす存在となっている。
 そして通信機を持たせているので連絡もとれるようになった。
 帝国の立場で動いている彼は、もしかしたら利害調整が必要になるかも知れない。
 彼が味方に回ってくれて本当に良かった。
 逆に敵に回ったら完全に詰むからね。

 ギスケが向かったカーランド王国、そこは亜人の国だ。
 亜人は瘴気に対する抵抗力が人間より高い。
 そして人間に迫害されることが多く、結果として魔族に与する亜人が多い。
 そんな中、帝国の許可をもらい亜人が中立の立場で作った国だ。
 もしかしたら帝国から追い出されたという方が正しいのかも知れない。
 そこでお家騒動が起こったらしい。
 ギスケとガーランド王国にどういうコネクションがあるかは聞いていないけれど、重要度は高そうだ。
 この国は魔族と人間の橋渡しにはもってこいだ。
 なんとしても協力関係を築いておきたい。

 帝国にある古代遺跡。
 今回の封印解除でどの程度の猶予が残されているのか、そこで再計算しなければならない。
 罠を作動させず遺跡に入るためのパスコードはルディンが記憶している。
 さらなる情報を得るためにも、今後、行く必要が出てくるだろう。

 そしてアリスと呼ばれている、現魔王の娘。
 僕の彼女が転生し、そして前世の記憶を持っている。
 会わなければならないだろう。
 会ったら何を話せば良いのだろう?
 再会を喜ぶべきか、死なせてしまったことを詫びるべきか。
 僕はこの件については結論が出せないでいる。

 この世界での僕の母親、魔王アストレイア。
 神を倒すために文字通り僕を生み出した最強の魔王。
 最強であるはずなのに自分では神に勝つことは出来ないと知っていたのだ。
 腹心であった爺(じい)と、どういうやりとりがあったのかは分からない。
 そしてどうやってこの状況を予見したのかも分からない。
 爺に会えば、今度こそ本当の事を話してくれるのだろうか?







 情報無双にはまだ足りない。
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