魔王の息子に転生したら、いきなり魔王が討伐された

ふぉ

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5章 希望の家と集う仲間

109 ゴーレムにレッツゴー 

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 僕はサリアと共にブリューデンという炎竜に乗って、クエルク自治領の古代遺跡に向かった。
 別に高所恐怖症な訳じゃ無いんだけど、これに乗っていると股の間がヒュッとなる。
 正直かなり怖い。
 もし落ちたら魔法で逆噴射をかませば大丈夫だろうという心の保険が無かったら本当にヤバかった。
 しかし本当に落ちたら魔術回路を編みきれるかどうか自信は無い。
 そして寒い。
 フェイベル王国で使った防寒着を持ってくるべきだったと後悔した。
 

 そして何度か休憩を挟み五時間かけてクエルク自治領の古代遺跡にたどり着いた。
 そこには、「古代遺跡」という文字が消えかかった看板が立っていた。
 地元の村人が観光用に作ったらしい。
 帝国の遺跡と比べると、小汚い石の壁が倒壊しているようにしか見えない。
 しかも周囲の雑草が伸び放題で、人が来るような場所には見えない。

「おもむきあるね-。」

 シーリが言う。
 趣とかいう問題では無い。
 僕は長時間寒さに震えていたせいで、正直疲れ切っている。
 探索は明日にしたい。

「それではレッツゴー。」

 サリアが中に突入しようとする。

「ちょっと待った。
 今日は休んで、明日にしよう。」

 僕はそう提案する。
 周囲の調査もしたい。

「大丈夫、どんどん行こう!」

 僕は腕を引っ張られ中に引き込まれた。
 エリッタを連れてくれば良かったと後悔した。
 僕以外は脳天気な奴しかいない。
 ちなみにブリューデンは、期待した目で僕達を見送った。

 僕はサリアに遺跡の中の罠について確認した。
 今回、この遺跡のセキュリティーを解除するパスコードは無い。
 つまり真っ当に攻略しなければならないのだ。

 サリアは何度も単独突入を繰り返しているだけあって、序盤の攻略方法は熟知していた。
 危険探知に精霊を使用するらしい。
 精霊はなかなか便利なようだ。

 僕達は序盤を早々に突破し、サリアが攻略しきっていない場所へとやってきた。

「あのゴーレムが厄介なの。」

 警備用のゴーレムが一体いる。
 一定区間に入ると排除にかかってくるらしい。
 帝国の遺跡にも何体かゴーレムはいたようだけれど、全部破壊されていた。
 もしかしたら昔に師匠達のパーティーがやったのかもしれない。

 ゴーレムの厄介なところは魔法が効かないことだ。
 神鳥のように周囲の魔法を打ち消すほどでは無いにしろ、装甲に触れたら霧散してしまう。
 精霊の力も同じように無効化されるようだ。

 サリアはゴーレムを無理矢理突破したこともあるらしい。
 しかしその先で立ち往生することになったようだ。
 ゴーレムに取り付けられている認証キーが無いと、その先の扉が開かないのだろう。
 ゴーレムは遺跡の警備のため、必要に応じて別の場所へ移動できる仕組みになっているのだ。

 この案件、僕じゃなくてジキルに頼んだ方が良かったのでは無いだろうか?
 ジキルとパメラなら、たぶんゴーレムもなんとかなっただろう。
 ふとそんなことを考えたのだけれど、そもそも彼らはゴーレムがキーを持っていることを知らない。
 遺跡に引きこもり生活を始めた僕の方が適任と考えたのだろう。

 今回は肉弾戦が出来る人間を連れてこなかった。
 まあ、なんとかなるだろう。







 使うよ、無双技を。
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