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5章 希望の家と集う仲間
115 内燃機関では無いねん
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人手不足だ。
僕は必要な物を生産するために研究を進めている。
しかしこの世界の設備で作ろうとすると自ずと限界が見えてくる。
古代遺跡の設備で出来るものは、微細な加工を必要とする物や温度管理が必要な物が中心となる。
その為、がっつりとした工業製品の製造が出来ないのだ。
僕はその件をギスケエモンに通信で相談した。
それに対してギスケは、カーランド王国のドワーフたちに協力を仰げば良いと教えてくれた。
ドラゴンという足があるので行くのは簡単だ。
ギスケは忙しいのか、それだけで話が終わった。
僕は従業員を確保するためにカーランド王国へ向かうことにした。
賃金はどうするかって?
当面の間は帝国の援助に頼ることになる。
食料も貰ってるし。
完全にニート生活だと誤解を受けてしまいそうだけど、そうではない。
僕は自分が作った物を色々と帝国に流している。
通信機の技術だけでもおつりが来るレベルだ。
以前ギスケが飛龍から空爆に使ったのも、僕が技術提供した炸裂弾だ。
組み込む破片を大型にして殺傷能力を抑え、物を壊すことに重点を置いたちょっと人に優しい仕様になっている。
まあ、当たり所が悪ければ死ぬけどね。
これから必要になるのは製造プラントだ。
平行して加工に必要な工具や部品等を作らなければならない。
手先が器用で力持ちなドワーフは打って付けというわけだ。
今回もエリッタはお留守番となる。
資材の管理も忙しくなってきている。
石油や石炭などの燃料も順調に調達できている。
しかしせっかく調達した燃料をつまみ食いする奴がいる。
ブリューデンだ。
彼の主食は燃える物全般だった。
さすがは炎竜と言いたいところだけれど、勘弁して欲しい。
ブリューデンは人化しているときには人間と同じ物を美味しそうに食べている。
不思議な生き物だ。
ドラゴンの時には体の中に内燃機関でもあるんだろうか?
一度解剖して調べてみたいところだ。
そんな目でブリューデンを見つめていたら、何故か青くなって震えていた。
おかしい、彼は僕の心を読んだのだろうか?
サリアに凄く悪い顔をしていると言われた。
エリッタはサリアとブリューデンに、すぐに慣れるから大丈夫だと言った。
後で自分用の鏡を作ろうと思った。
そして僕とサリアとブリューデンは、ガーランド王国へ向けて飛び立った。
炎竜の飛行速度は、ギスケが乗っていた飛龍よりも遙かに速い。
その代わり凄まじい風で体温が奪われるのだ。
前世で始めて冬場にバイクに乗ったときにそんな感覚を味わったが、今思えばあれは全然マシだ。
しかし今回は対策済みだ。
ブリューデンに風よけを装備を取り付けてある。
ちなみにサリアが平気で乗っていたのは、精霊の力で温度管理をしていたからだ。
酷い。
前回、僕だけが地獄の寒さを味わったのだ。
どうやらサリアは、僕のことに全く気が回っていなかったらしい。
僕も魔法でなんとか出来れば良かったのだけれど、高度と速度が怖すぎて魔術回路を編む余裕など無かったのだ。
しがみつくので精一杯。
情けないと思うかも知れないけれど、そう思う人は一度空飛ぶドラゴンに乗って貰いたい。
きっと僕の気持ちが分かるだろう。
しかし今回は対策済みなので大丈夫だ。
目指すはガーランド王国の首都ホノビル。
古代遺跡からガーランド王国までの距離はそれほど離れていない。
ドラゴンジェットによる移動で、一時間かけて近くの山までたどり着く。
ブリューデンでホノビルへ直接乗り付けると間違いなく騒ぎになるので、人のいなさそうな山に降り立つことにしたのだ。
降り立った場所はゴツゴツした岩が沢山ある山だ。
こんな所に人が住んでいるはずも無い。
と思っていたのだけれど、どうやら違ったようだ。
僕達は何故か、フル装備で武装したドワーフの集団に囲まれていた。
明らかに歓迎しているムードでは無い。
降り立った直後から囲まれているって意味が分からない。
そしてドワーフ達は敵意と恐怖の感情をむき出しにして、僕達に襲いかかろうとしていたのだ。
雇う前からストライキ無双か?
僕は必要な物を生産するために研究を進めている。
しかしこの世界の設備で作ろうとすると自ずと限界が見えてくる。
古代遺跡の設備で出来るものは、微細な加工を必要とする物や温度管理が必要な物が中心となる。
その為、がっつりとした工業製品の製造が出来ないのだ。
僕はその件をギスケエモンに通信で相談した。
それに対してギスケは、カーランド王国のドワーフたちに協力を仰げば良いと教えてくれた。
ドラゴンという足があるので行くのは簡単だ。
ギスケは忙しいのか、それだけで話が終わった。
僕は従業員を確保するためにカーランド王国へ向かうことにした。
賃金はどうするかって?
当面の間は帝国の援助に頼ることになる。
食料も貰ってるし。
完全にニート生活だと誤解を受けてしまいそうだけど、そうではない。
僕は自分が作った物を色々と帝国に流している。
通信機の技術だけでもおつりが来るレベルだ。
以前ギスケが飛龍から空爆に使ったのも、僕が技術提供した炸裂弾だ。
組み込む破片を大型にして殺傷能力を抑え、物を壊すことに重点を置いたちょっと人に優しい仕様になっている。
まあ、当たり所が悪ければ死ぬけどね。
これから必要になるのは製造プラントだ。
平行して加工に必要な工具や部品等を作らなければならない。
手先が器用で力持ちなドワーフは打って付けというわけだ。
今回もエリッタはお留守番となる。
資材の管理も忙しくなってきている。
石油や石炭などの燃料も順調に調達できている。
しかしせっかく調達した燃料をつまみ食いする奴がいる。
ブリューデンだ。
彼の主食は燃える物全般だった。
さすがは炎竜と言いたいところだけれど、勘弁して欲しい。
ブリューデンは人化しているときには人間と同じ物を美味しそうに食べている。
不思議な生き物だ。
ドラゴンの時には体の中に内燃機関でもあるんだろうか?
一度解剖して調べてみたいところだ。
そんな目でブリューデンを見つめていたら、何故か青くなって震えていた。
おかしい、彼は僕の心を読んだのだろうか?
サリアに凄く悪い顔をしていると言われた。
エリッタはサリアとブリューデンに、すぐに慣れるから大丈夫だと言った。
後で自分用の鏡を作ろうと思った。
そして僕とサリアとブリューデンは、ガーランド王国へ向けて飛び立った。
炎竜の飛行速度は、ギスケが乗っていた飛龍よりも遙かに速い。
その代わり凄まじい風で体温が奪われるのだ。
前世で始めて冬場にバイクに乗ったときにそんな感覚を味わったが、今思えばあれは全然マシだ。
しかし今回は対策済みだ。
ブリューデンに風よけを装備を取り付けてある。
ちなみにサリアが平気で乗っていたのは、精霊の力で温度管理をしていたからだ。
酷い。
前回、僕だけが地獄の寒さを味わったのだ。
どうやらサリアは、僕のことに全く気が回っていなかったらしい。
僕も魔法でなんとか出来れば良かったのだけれど、高度と速度が怖すぎて魔術回路を編む余裕など無かったのだ。
しがみつくので精一杯。
情けないと思うかも知れないけれど、そう思う人は一度空飛ぶドラゴンに乗って貰いたい。
きっと僕の気持ちが分かるだろう。
しかし今回は対策済みなので大丈夫だ。
目指すはガーランド王国の首都ホノビル。
古代遺跡からガーランド王国までの距離はそれほど離れていない。
ドラゴンジェットによる移動で、一時間かけて近くの山までたどり着く。
ブリューデンでホノビルへ直接乗り付けると間違いなく騒ぎになるので、人のいなさそうな山に降り立つことにしたのだ。
降り立った場所はゴツゴツした岩が沢山ある山だ。
こんな所に人が住んでいるはずも無い。
と思っていたのだけれど、どうやら違ったようだ。
僕達は何故か、フル装備で武装したドワーフの集団に囲まれていた。
明らかに歓迎しているムードでは無い。
降り立った直後から囲まれているって意味が分からない。
そしてドワーフ達は敵意と恐怖の感情をむき出しにして、僕達に襲いかかろうとしていたのだ。
雇う前からストライキ無双か?
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