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5章 希望の家と集う仲間
121 強靭な巨人
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鉱山から金が出た。
鉄とかボーキサイトとかで良かったんだけど、金が出てしまった。
すると人の流入が加速した。
あっという間に村が町の規模になった。
ゴールドラッシュらしい。
人口が増えるのに伴って、食糧問題が発生した。
物資の輸送には限界がある。
製造ラインに回す材料と食料のバランスが紙一重の状況になり、不足する食材が発生し始めた。
急速な発展の弊害だ。
工業プラントの建築計画を見直すことにした。
食糧問題は最優先課題なので、しばらくは農作物の生産にシフトさせる。
本当は鉱石から金属を取り出すプラントも作らないといけないのに手が回らない。
特に金鉱石から金を取り出すのは、こっちの技術ではかなり効率が悪い。
採掘が順調なのは良いのだけれど、プラント無しでの製錬にマンパワーを振り分けるのは厳しい状況だ。
農業生産に関して、ここは荒れ地なので通常の畑による農業には適さない。
土を輸入して土壌改良するには時間がかかりすぎる。
ということで循環式水耕栽培を選択した。
ここに来てようやく石油を製油する設備も作ることが出来た。
農業プラント用の燃料には灯油の使用が可能になった。
これで循環の為の電力と共に温度調整をすることが出来るのだ。
前世の世界では工場の中に農業プラントを作って、野菜を作るというのをTVで特集していた。
外的要因に影響されず安定供給が可能なのが売りだ。
さらに低カリウムでエグミが少ないというのを売り文句にし、一時は話題になった。
未来の農業だと地方自治体も参画したプロジェクトは散々な結果を迎えた。
結局は費用がかかりすぎて、助成していた自治体に負担をかけるお荷物に成り下がったのだ。
そもそも太陽光を利用せずLEDを使う意味が不明だった。
逆に成功した農家は、土を使わない循環式水耕栽培をビニールハウスの中で行っている。
きちんと太陽光を利用しているので、一度設置してしまえばコストはそれほどかからない。
しかも土を作る必要が無いので、経験の無い素人でも手順さえ知っていればまず失敗しない。
ということで、考えるまでも無く無くこちらの方法を選択した。
かなり綱渡りではあるが、食糧問題はいずれ解決できるだろう。
とにかく力を振り分けるバランスが難しい。
資金を使いすぎると破綻する。
逆に余らせると資材が足りなくなって生産が滞る。
生産を増やすためには人がいる。
人が増えると食料が足りなくなる。
食料の供給を増やそうとすると、資材の輸入が滞る。
かといって食料を自給しようとすると、工業プラントの建造が滞る。
人の流入を抑えると、プラントの拡大できなくなる。
クリティカルパスがどこにあるのか考えるのは本当に頭痛い。
ギスケも帝国内で農業改革をやったのだけれど、やり方を聞いたら出来る奴に任せたと言われた。
僕の所は下手に技術チートをしているせいで、出来る人材が僕しかいない。
教育によって人材を育てるという選択もあるけれど、その間は僕が動けなくなる。
出来ることなら召喚魔法で前世の世界の技術者を呼び出したい。
とにかく僕が働かないことにはどうにもならないのだ。
いつになったら楽になるのか分からないけれど、とにかく出来ることをやることにした。
救いがあるのはドワーフがかなり優秀で、一度教えたことは間違いなく実行してくれることだ。
忙しくてなかなか見に行けなかったレールの建造も順調に進んでいた。
そしてさらなる問題が発生する。
魔族と魔物が増えたのだ。
僕の噂を聞きつけて、新たな魔族が魔物を引き連れやってきた。
しかも今回はサイクロップスやギガンテスなど、よりにもよってヤバそうな巨人を引き連れてきた。
僕と合流することを察知したギスケは、帝国内の移動を黙認したようだ。
止めてくれ。
そして遺跡町に再び騒ぎが起こる。
勘弁して欲しい。
僕は人々に危険性は無い事を伝えた。
そして目立ちまくる巨人の魔物に輸送や建築の手伝いをさせた。
魔素の無いところでの長時間の活動は難しいので、ピンポイントで作業をさせた。
最初はかなり怖がっていた人間達も重労働から解放され、だんだん巨人達を気にしなくなった。
気がつくと魔族が率いる戦力が一万を超した。
現在、遺跡村から少し離れた山に拠点を建造している。
元々瘴気が多い地域だったので彼らの居住には適しているようだ。
彼らには人間に絶対に危害を加えないように命令してある。
ところが危害どころか交流が始まっている状況だ。
このままで大丈夫なのか若干不安なんだけど、これ以上どうしようも無い。
魔物が山に集まった関係で、瘴気の濃度がかなり上がってしまっている。
遺跡にあった技術で遺跡町の方へ瘴気が流れ込んでくるのを防いではいるけれど、その件も少し心配だ。
そんなある日、ジキルから一報がもたらされた。
聖女リーフの元に、魔族を討伐するためクルセイダーズが結成されたのだ。
もう少し内政無双をさせて欲しい。
鉄とかボーキサイトとかで良かったんだけど、金が出てしまった。
すると人の流入が加速した。
あっという間に村が町の規模になった。
ゴールドラッシュらしい。
人口が増えるのに伴って、食糧問題が発生した。
物資の輸送には限界がある。
製造ラインに回す材料と食料のバランスが紙一重の状況になり、不足する食材が発生し始めた。
急速な発展の弊害だ。
工業プラントの建築計画を見直すことにした。
食糧問題は最優先課題なので、しばらくは農作物の生産にシフトさせる。
本当は鉱石から金属を取り出すプラントも作らないといけないのに手が回らない。
特に金鉱石から金を取り出すのは、こっちの技術ではかなり効率が悪い。
採掘が順調なのは良いのだけれど、プラント無しでの製錬にマンパワーを振り分けるのは厳しい状況だ。
農業生産に関して、ここは荒れ地なので通常の畑による農業には適さない。
土を輸入して土壌改良するには時間がかかりすぎる。
ということで循環式水耕栽培を選択した。
ここに来てようやく石油を製油する設備も作ることが出来た。
農業プラント用の燃料には灯油の使用が可能になった。
これで循環の為の電力と共に温度調整をすることが出来るのだ。
前世の世界では工場の中に農業プラントを作って、野菜を作るというのをTVで特集していた。
外的要因に影響されず安定供給が可能なのが売りだ。
さらに低カリウムでエグミが少ないというのを売り文句にし、一時は話題になった。
未来の農業だと地方自治体も参画したプロジェクトは散々な結果を迎えた。
結局は費用がかかりすぎて、助成していた自治体に負担をかけるお荷物に成り下がったのだ。
そもそも太陽光を利用せずLEDを使う意味が不明だった。
逆に成功した農家は、土を使わない循環式水耕栽培をビニールハウスの中で行っている。
きちんと太陽光を利用しているので、一度設置してしまえばコストはそれほどかからない。
しかも土を作る必要が無いので、経験の無い素人でも手順さえ知っていればまず失敗しない。
ということで、考えるまでも無く無くこちらの方法を選択した。
かなり綱渡りではあるが、食糧問題はいずれ解決できるだろう。
とにかく力を振り分けるバランスが難しい。
資金を使いすぎると破綻する。
逆に余らせると資材が足りなくなって生産が滞る。
生産を増やすためには人がいる。
人が増えると食料が足りなくなる。
食料の供給を増やそうとすると、資材の輸入が滞る。
かといって食料を自給しようとすると、工業プラントの建造が滞る。
人の流入を抑えると、プラントの拡大できなくなる。
クリティカルパスがどこにあるのか考えるのは本当に頭痛い。
ギスケも帝国内で農業改革をやったのだけれど、やり方を聞いたら出来る奴に任せたと言われた。
僕の所は下手に技術チートをしているせいで、出来る人材が僕しかいない。
教育によって人材を育てるという選択もあるけれど、その間は僕が動けなくなる。
出来ることなら召喚魔法で前世の世界の技術者を呼び出したい。
とにかく僕が働かないことにはどうにもならないのだ。
いつになったら楽になるのか分からないけれど、とにかく出来ることをやることにした。
救いがあるのはドワーフがかなり優秀で、一度教えたことは間違いなく実行してくれることだ。
忙しくてなかなか見に行けなかったレールの建造も順調に進んでいた。
そしてさらなる問題が発生する。
魔族と魔物が増えたのだ。
僕の噂を聞きつけて、新たな魔族が魔物を引き連れやってきた。
しかも今回はサイクロップスやギガンテスなど、よりにもよってヤバそうな巨人を引き連れてきた。
僕と合流することを察知したギスケは、帝国内の移動を黙認したようだ。
止めてくれ。
そして遺跡町に再び騒ぎが起こる。
勘弁して欲しい。
僕は人々に危険性は無い事を伝えた。
そして目立ちまくる巨人の魔物に輸送や建築の手伝いをさせた。
魔素の無いところでの長時間の活動は難しいので、ピンポイントで作業をさせた。
最初はかなり怖がっていた人間達も重労働から解放され、だんだん巨人達を気にしなくなった。
気がつくと魔族が率いる戦力が一万を超した。
現在、遺跡村から少し離れた山に拠点を建造している。
元々瘴気が多い地域だったので彼らの居住には適しているようだ。
彼らには人間に絶対に危害を加えないように命令してある。
ところが危害どころか交流が始まっている状況だ。
このままで大丈夫なのか若干不安なんだけど、これ以上どうしようも無い。
魔物が山に集まった関係で、瘴気の濃度がかなり上がってしまっている。
遺跡にあった技術で遺跡町の方へ瘴気が流れ込んでくるのを防いではいるけれど、その件も少し心配だ。
そんなある日、ジキルから一報がもたらされた。
聖女リーフの元に、魔族を討伐するためクルセイダーズが結成されたのだ。
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