魔王の息子に転生したら、いきなり魔王が討伐された

ふぉ

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5章 希望の家と集う仲間

133 再開される再会

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 僕は応急処置で済ませていた首の傷を回復させる。
 現在回復能力を持つメンバーは僕とサリアだ。
 サリアの回復は精霊魔法による体力回復と自己治癒能力の向上だ。
 図書館にもほとんど文献がなかったので、具体的な原理はよく分からない。
 
 特定の傷を集中的に治すなら、自分でやった方が早い。
 それもこれも賢者の杖の汎用性の高さのおかげだけどね。
 今の状態でこれだと僕が二十歳になる頃には、本当に無双の魔術師になっているのかも知れない。

 治療を終えた僕は新たにカシムを加え、今後の作戦を話し合った。
 こんなところで先代勇者と戦うことになったけれど、本題はブリデイン王国の神の遺跡の封印を解くミッションなのだ。
 現在確定している突入メンバーは僕、ジキル、パメラ、カシム、ネリネだ。
 サリアは誰かが怪我をしたときに備えお留守番確定。
 僕が行動不能になったら誰も回復できなくなるからね。

 メンバーを決定する前にカシムの実力を確認したが、勇者ジェイエルから剣の稽古を付けてもらっていただけのことはあった。
 剣撃が馬鹿みたいな破壊力だ。
 これなら要塞の防壁を吹き飛ばしながら進めるというレベルだった。
 ダイナマイトを持ってきていたのに使わなくて済みそうな気配だ。
 ジェイエルに攻撃力だけなら俺より上だとお墨付きをもらったらしい。
 スピードでは他のメンバーよりも劣るのだが、どれだけ強くなってるんだよ。
 
 残り一枠はエリッタかリプリアだ
 リプリアの到着を待って対決再びということになりそうだ。
 エリッタの鼻息が荒い。

 しかし合流予定日になってもリプリアは姿を見せなかった。
 なにかあったのかと心配になっているところへ、ようやく姿を見せたのだった。
 一人の男がリプリアを支えながら歩いてきた。
 リプリアはボロボロだった。

「リプリア!
 それにカイデウスさん?!」

 こんなところで大剣の冒険者カイデウスさんに再会するとは思ってもみなかった。
 僕は二人に駆け寄る。
 その横を凄まじい速度で追い抜いていく男がいる、カシムだ。

「俺に任せろ。
 うぉぉぉぉ。」 
 
 カシムは凄い勢いでリプリアを抱きかかえて、キャンプの寝床へ連れて行く。
 スピードで劣るんじゃなかったのか?
 それと顔を赤くしているのは何でだ?

「カイデウスさん、一体何があったんですか?」

「彼女はお前の仲間だったのか。
 久しぶりだなオキス。
 最初は誰だか分からなかったぞ。」

 最後に会ってから五年ぐらい経っているのかな。
 カイデウスさんの見た目はほとんど変わっていなかった。

「彼女の事は、俺にもよく分からない。
 俺が会ったときには、もうあの状態だった。
 医者に診せたい所なんだが、ここに来るといってきかなくてな。
 かなりの傷を負っているが応急処置はしてある。
 命に別状はない。」

 カイデウスさんはそう言った。
 それを聞いて一安心だ。

「ありがとうございます。」
 
「しかしお前等、こんなところで何をしているんだ?」

「話すと色々長くなりますが・・・。
 とにかく僕はリプリアの手当てをしてきます。」

「そうか、お前は回復魔法が使えるんだったな。
 それに賢者の杖・・・取り戻したんだな。」

 僕はリプリアの側へ行く。
 カシムが心配そうに覗き込んでいたが、邪魔なのでどいてもらった。
 なんでフゴフゴ言ってるんだ?
 僕が確認するとリプリアは意識を失っていた。
 僕は回復魔法で傷の治療を行うことにした。







 色々な意味で破壊力無双がいる。
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