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7章 次への引き継ぎと暗躍の者達
190 買えない替え玉
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対面の場は謁見の間では無く、豪華に装飾された個室だった。
私は部下のうちタレンティだけを連れて来ている。
そして帝国側は皇帝エスフェリアと魔神ギスケ・・・ではなかった。
「そちらの方は誰なのかしら?」
私は聞いた。
見た目はギスケでも気配が違う。
魔神ギスケは魔力を全く纏っていない。
しかし目の前にいるギスケもどきは、そこそこな魔力を有している。
「失礼をお詫びいたします。
諸事情によりギスケはこちらには来ておりません。
ギスケ抜きで会談を持とうとすると、臣下の者からの反対が出るための処置です。
どうかお許しください。」
エスフェリアがそう語った。
「つまり私達を騙すためでは無く、あなたの臣下を欺くためと。」
「その通りです。」
いったい何のためにそんなことをしているのか理解に苦しんでいると、ルディンが状況を予測してくれた。
『考えられるとすると、何らかの問題が生じてギスケが対処に回っているという事だと思う。
わざわざ時間をかけて会談をセッティングしたのに、同席できないとなるとかなりの非常事態じゃないかな。』
なるほど、さすが賢者ルディン。
ギスケの代わりをしている男は、少しは腕が立ちそうだったけれど、私が本気になったら瞬殺可能なレベルだ。
あくまでも替え玉でしかなく、護衛としての役割は全く果たせていない。
私は話を続けることにした。
「何が起こったのかしら?」
私がさも自分で気が付いたかのように、エスフェリアに話を振る。
「クルセイダーズの攻勢が、もはやギスケ抜きだと危うい状況にまで切迫しています。
この数ヶ月で周辺の国々が、飲み込まれてしまいました。
飲み込まれたというのは比喩ではありません。
本当にそういう状況なのです。」
エスフェリアが淡々と状況を語る。
「つまり私との交渉をしている場合では無いという事かしら?」
「とんでもありません。
交渉のイロハを飛び越えて正直に申しますが、魔領との停戦は確実にしておかなければなりません。
不本意ではありますが、これは脅しととっていただいても構いません。
もし停戦しなければ帝国派滅び、次は魔領が滅ぶことになるでしょう。」
エスフェリアはさっきより力のこもった声になっている。
少しずつ話を盛り上げるテクニックだろうか?
「魔神ギスケがなんとかするのではなくて?」
「さすがに彼一人では無理でしょう。
すでに魔神ギスケの力を持ってしても、苦しい戦いになっております。
帝国の戦力を総動員しなければ、どんなにサイコロを振ったとしても勝つ目は出ないでしょう。
そして出来ることなら魔領からの援軍をお願いいたします。」
皇帝エスフェリアは停戦どころか軍事同盟を求めて来たのだ。
少し前まで賠償をどうしようか悩んでいたのは何だったんだろう?
『これはとんでもなく不味い状態だよ。
選択を誤ると本当に帝国も魔領も滅ぶかも知れない。
まずは情報を得て、置かれた状況を把握しないと。』
私はイマイチ危機感が持てなかった。
クルセイダーズに関して聞いていた情報は、魔族を滅ぼすことを目標にしているということ。
そして各国で仲間を急速に増やしていること。
そして一部ではテロ行為を行ったということぐらいだ。
「エスフェリア、まずは何があったのかを説明してくれるかしら。
力を貸すかどうかは、話を聞いてから考えるわ。」
とにかくまずは状況を聞いて、ルディンに解説してもらおう。
クルセイダーズが無双化している?
私は部下のうちタレンティだけを連れて来ている。
そして帝国側は皇帝エスフェリアと魔神ギスケ・・・ではなかった。
「そちらの方は誰なのかしら?」
私は聞いた。
見た目はギスケでも気配が違う。
魔神ギスケは魔力を全く纏っていない。
しかし目の前にいるギスケもどきは、そこそこな魔力を有している。
「失礼をお詫びいたします。
諸事情によりギスケはこちらには来ておりません。
ギスケ抜きで会談を持とうとすると、臣下の者からの反対が出るための処置です。
どうかお許しください。」
エスフェリアがそう語った。
「つまり私達を騙すためでは無く、あなたの臣下を欺くためと。」
「その通りです。」
いったい何のためにそんなことをしているのか理解に苦しんでいると、ルディンが状況を予測してくれた。
『考えられるとすると、何らかの問題が生じてギスケが対処に回っているという事だと思う。
わざわざ時間をかけて会談をセッティングしたのに、同席できないとなるとかなりの非常事態じゃないかな。』
なるほど、さすが賢者ルディン。
ギスケの代わりをしている男は、少しは腕が立ちそうだったけれど、私が本気になったら瞬殺可能なレベルだ。
あくまでも替え玉でしかなく、護衛としての役割は全く果たせていない。
私は話を続けることにした。
「何が起こったのかしら?」
私がさも自分で気が付いたかのように、エスフェリアに話を振る。
「クルセイダーズの攻勢が、もはやギスケ抜きだと危うい状況にまで切迫しています。
この数ヶ月で周辺の国々が、飲み込まれてしまいました。
飲み込まれたというのは比喩ではありません。
本当にそういう状況なのです。」
エスフェリアが淡々と状況を語る。
「つまり私との交渉をしている場合では無いという事かしら?」
「とんでもありません。
交渉のイロハを飛び越えて正直に申しますが、魔領との停戦は確実にしておかなければなりません。
不本意ではありますが、これは脅しととっていただいても構いません。
もし停戦しなければ帝国派滅び、次は魔領が滅ぶことになるでしょう。」
エスフェリアはさっきより力のこもった声になっている。
少しずつ話を盛り上げるテクニックだろうか?
「魔神ギスケがなんとかするのではなくて?」
「さすがに彼一人では無理でしょう。
すでに魔神ギスケの力を持ってしても、苦しい戦いになっております。
帝国の戦力を総動員しなければ、どんなにサイコロを振ったとしても勝つ目は出ないでしょう。
そして出来ることなら魔領からの援軍をお願いいたします。」
皇帝エスフェリアは停戦どころか軍事同盟を求めて来たのだ。
少し前まで賠償をどうしようか悩んでいたのは何だったんだろう?
『これはとんでもなく不味い状態だよ。
選択を誤ると本当に帝国も魔領も滅ぶかも知れない。
まずは情報を得て、置かれた状況を把握しないと。』
私はイマイチ危機感が持てなかった。
クルセイダーズに関して聞いていた情報は、魔族を滅ぼすことを目標にしているということ。
そして各国で仲間を急速に増やしていること。
そして一部ではテロ行為を行ったということぐらいだ。
「エスフェリア、まずは何があったのかを説明してくれるかしら。
力を貸すかどうかは、話を聞いてから考えるわ。」
とにかくまずは状況を聞いて、ルディンに解説してもらおう。
クルセイダーズが無双化している?
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