魔王の息子に転生したら、いきなり魔王が討伐された

ふぉ

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終章 世界の終わりと創世の伝説

205 ワイが見た賄賂

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 今度は僕の方から、あからさまに怪しいペイネルに話しかけた。

「ペイネルさん、さっきのは?」

 僕は検問の兵士とヒソヒソやっていた件を聞いてみた。

「ああ、さっきの?
 見られていましたか。
 いや、参ったなあ。
 心付けですよ、心付け。
 仕事とはいえ、検問も大変な仕事ですからなあ。」

 茶化して言ってはいるが、明らかに賄賂だろう。

「そうなんですか。
 てっきり袖の下かと。」

 僕はストレートを投げ込む。

「水心あれば魚心ですよ。
 まあ、どこにでもある話ですから、お気になさらず。」

 商人が役人や兵士に賄賂を渡すなど日常茶飯事なんだろう。
 まあ、普通だったら気にするようなことでは無いのかも知れない。

「ところでペイネルさんは、トレンテでどんな商品を扱っていたんですか?」

「レイネスの薬なんかを少々。
 本当にレイネスの技術は素晴らしい。
 飛ぶように売れましたよ。」

 早々にダウトだ。
 レイネスの薬を旅の商人に卸す枠は無い。
 まあ、一般人はそんなことは知らない。
 とはいえ、薬の件はちょっと迂闊だろう。

 話の感じからして薬を扱っていたこと事態は実だろう。
 そうなると別の可能性が浮かび上がってくる。

「なるほど。
 ところでこの前、少年二人組があなたの倉庫に遊びに来ませんでしたか?」

 一人は少女だったんだけどね。

「・・・ほう、何かお詳しいようでびっくりですよ。
 はっはっは。」

 笑い飛ばしてこそいるが、言葉の中に微妙な警戒が読み取れる。

「ところでペネッティ・・じゃなかったペイネルさん、折り入ってご相談があるんですが。」

 もちろん名前を間違えたのはわざとだ。
 僕は反応を見たかったのだ。
 そしてペネッティという名前に何の反応も示さなかった。
 つまり確定だ。
 この人はあの事件の時に会えなかった悪徳商人ペネッティだ。
 反応しないというのは、反応しないように反応しているということだからだ。

「相談ですか。
 私に出来ることならご協力しますよ。
 気兼ねなく言ってください。」

 柔やかに答えるペイネルこと悪徳商人ペネッティ。

「これから遺跡街レイネスで色々と込み入った仕事をしようと思っています。
 それを凄腕の商人の力で手伝ってもらいたいと。
 もちろん、お互い得になる話ですよ。」

 たぶん今の僕は悪い顔をしている。

「ほうほう、それは興味が尽きませんね。
 是非とも、詳しく聞かせてください。」

 こうして仲間を一人増やすことになった。







 非戦闘員パーティ無双。

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