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終章 世界の終わりと創世の伝説
212 九円あげるから救援に来て
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「リプリア、一つ仕事を頼んでもいいかい?」
僕はリプリアにやってもらいたいことがあった。
「なんなりとお申し付けください。」
リプリアの返答にはNOという言葉が出なさそうな勢いがある。
「神の使徒もしくはその内通者を洗い出しておきたい。
外部の者と接触の多い者や、機密に触れることが多い者などの素行調査をして欲しいんだ。」
たぶんこの街の情報も、結構な量が流出している状態だろう。
「既に確認しております。
まとめたリストを後ほどお届けします。」
既に確認?
なんというか、優秀にも程がある。
「もしかして、わざと泳がせていたりするのかな?」
僕は聞いた。
「はい。
悟られぬ程度に人員配置に介入して、わたくしの部下を周囲に配置して動向を探らせております。」
「そこまで手を回していたとは、さすがリプリア。」
感心するしか無かった。
「お褒めにあずかり光栄です。
しかしわたくしがこのように出来るのはエリッタのおかげです。
彼女が他の者の目を引くように動いてくれるからです。」
リプリアがそう答えた。
なるほど、表をエリッタに任せて正解だったようだ。
「それと街にペネッティという商人がいると思うんだけど、活動に便宜を図ってやって欲しい。
後で色々とやってもらうことがあるんだ。」
「承知いたしました。」
僕はリプリアに一通り指示を出すと、部屋に戻って眠ることにした。
明日からも忙しい。
やることは山積しているのだ。
その日以降、定期的にリプリアからの報告を受け指示を出す。
そして基礎学研究部門の仕事もこなしていく。
異界の辞典のチートもあり、あっという間に遺跡町レイネスの幹部クラスに出世することになった。
技術的な案件をことごとく処理しているうちに、重要な案件は僕のところへ回ってくるようになっていた。
現在のレイネスの技術レベルは、以前の世界の近代に近づいている。
半導体が使えるようになり、電子演算が可能になった。
専用で組めば、神の遺跡の封印を解くキーデバイスを作ることも可能だ。
そして半導体のおかげで、工業プラントの自動制御が可能になった。
これにより無人化できる部分が増え、別の場所に人的資源が投入可能になった。
ところが、電子化、機械化によって生産能力が向上したはずなのに、人間の仕事が減りはしない。
何故なら新しい仕事がどんどん増えていくからだ。
これは前の世界でも変わらない。
社会システムの悲しい実情だ。
生産能力向上によって、帝国と契約している分の武器を製造してもプラントに余裕が出てくるようになった。
そのため新しい武器の試作が行われるようになった。
そんな時、ブリデイン王国の宮廷魔術師クルデウスからの救援要請が遺跡街レイネスに入った。
僕がオキスだった頃、師匠と呼んだ人物だ。
出世無双中。
僕はリプリアにやってもらいたいことがあった。
「なんなりとお申し付けください。」
リプリアの返答にはNOという言葉が出なさそうな勢いがある。
「神の使徒もしくはその内通者を洗い出しておきたい。
外部の者と接触の多い者や、機密に触れることが多い者などの素行調査をして欲しいんだ。」
たぶんこの街の情報も、結構な量が流出している状態だろう。
「既に確認しております。
まとめたリストを後ほどお届けします。」
既に確認?
なんというか、優秀にも程がある。
「もしかして、わざと泳がせていたりするのかな?」
僕は聞いた。
「はい。
悟られぬ程度に人員配置に介入して、わたくしの部下を周囲に配置して動向を探らせております。」
「そこまで手を回していたとは、さすがリプリア。」
感心するしか無かった。
「お褒めにあずかり光栄です。
しかしわたくしがこのように出来るのはエリッタのおかげです。
彼女が他の者の目を引くように動いてくれるからです。」
リプリアがそう答えた。
なるほど、表をエリッタに任せて正解だったようだ。
「それと街にペネッティという商人がいると思うんだけど、活動に便宜を図ってやって欲しい。
後で色々とやってもらうことがあるんだ。」
「承知いたしました。」
僕はリプリアに一通り指示を出すと、部屋に戻って眠ることにした。
明日からも忙しい。
やることは山積しているのだ。
その日以降、定期的にリプリアからの報告を受け指示を出す。
そして基礎学研究部門の仕事もこなしていく。
異界の辞典のチートもあり、あっという間に遺跡町レイネスの幹部クラスに出世することになった。
技術的な案件をことごとく処理しているうちに、重要な案件は僕のところへ回ってくるようになっていた。
現在のレイネスの技術レベルは、以前の世界の近代に近づいている。
半導体が使えるようになり、電子演算が可能になった。
専用で組めば、神の遺跡の封印を解くキーデバイスを作ることも可能だ。
そして半導体のおかげで、工業プラントの自動制御が可能になった。
これにより無人化できる部分が増え、別の場所に人的資源が投入可能になった。
ところが、電子化、機械化によって生産能力が向上したはずなのに、人間の仕事が減りはしない。
何故なら新しい仕事がどんどん増えていくからだ。
これは前の世界でも変わらない。
社会システムの悲しい実情だ。
生産能力向上によって、帝国と契約している分の武器を製造してもプラントに余裕が出てくるようになった。
そのため新しい武器の試作が行われるようになった。
そんな時、ブリデイン王国の宮廷魔術師クルデウスからの救援要請が遺跡街レイネスに入った。
僕がオキスだった頃、師匠と呼んだ人物だ。
出世無双中。
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