異界の国に召喚されたら、いきなり魔王に攻め滅ぼされた

ふぉ

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本編 魔神の誕生と滅びの帝都

40 剣について検討したい件

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 俺は妙な気配を感じて目を覚ました。
 そう、ここは五つ星スイートだ。
 目の前にはエスフェリアが寝て・・・いや、苦しそうにしている。

「どうしたエスフェリア?」

「魔王がかなり近づいて来ています。
 精神魔王の影響が、とうとう帝都まで及んできました。
 とは言っても、砦一つ分以上の距離はあるはずです。」

 俺にはさっぱり影響は無い。
 さっき感じた妙な気配も、エスフェリアが苦しんでいる気配だ。

「そろそろ脱出か?」

「はい。」

 エスフェリアは呼吸を整えて、対魔法効果のあるミサンガを撫でた。
 どうやら状態は落ち着いたようだ。

 さて脱出前に、この枷を破壊しておこうか。
 しかし俺は枷を魔法で破壊しよう考え、あることに気がつく。
 マスイ、手首ごと持って行かれる。
 経験の浅い俺は威力の調整に確信が持てない。

 これは後にしてスイートルームから出る方を優先しよう。
 俺は鉄格子の鍵を爆破するため、エスフェリアに注意喚起する。

「下がってい・・る・・か。」

 エスフェリアは俺の次の行動を理解しており、鉄格子から距離を取っていた。
 俺は鉄格子の鍵の部分に向けて小規模な爆発を起こす。
 ブスンという微妙な爆発音が発生する。
 その音に剣を持ったボーイが反応して近寄ってくる。

「お前・・・何をした!」

 ボーイは真っ青で今にも倒れそうな表情をしていた。
 こいつも魔王の力の影響を受けているようだ。
 俺は間髪入れず、風の魔法をボーイに向けてたたき込む。
 ボーイは壁に向けて吹っ飛ぶ。
 そして脱力したボーイは、ズルズルと床へ向けて体がを滑らせていく。

 想像以上に激しく壁に叩き付けてしまった。
 痙攣しているので死んではいないようだが、完全に意識は失っていた。

 エスフェリアがボーイに近づいていく。
 介抱でもするつもりだろうか?
 と思ったら、ボーイの腰にあった剣を引き抜いた。
 もしかしてとどめを刺すつもりか?

 すると剣を持ったまま、俺の方を振り返ってにっこりと笑う。
 そして一歩、また一歩と近づいてくる
 なんだか怖いんだけど。
 そして剣を振り上げるエスフェリア。
 俺の頭上にある剣。

 次の瞬間、頭上から剣が消えた。
 エスフェリアが剣を振り抜いていた。
 ふと、俺は両手が自由になっていることに気がつく。

「・・・。
 一言、言ってからやれ。
 それとお前、剣が使えるのか?」

 俺はエスフェリアに言った。

「ちょっとしたお茶目です。
 それと剣は以前の周回で鍛錬しました。
 残念なことに筋力が伴っていないので、微妙に的を外してしまうことがあります。」

 彼女はうふふと笑いながら説明する。

「おい!」

 俺はどちらかというとツッコミよりもボケを担当したい。
 そろそろポジションチェンジしたいんだけどな。

「あのお、ちょっといいですか?」

 男の声が聞こえた。
 別のスイートルームにいた先輩の一人だ。
 やせ形で、愛想笑いが得意そうな顔をしている。
 年齢は15ぐらい。
 つまり・・・。

「あんたがベネッティか?」

 俺はほぼ確信していたが、一応盗人ベネッティに確認した。

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