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「では、貴女に一番合う異世界へ転生することにいたしいましょう。それでご満足ですか?」
「ええ。それでOKですよ。あ、後質問がっ」
「な、何でしょう。この期に及んで」
「記憶って残るんですか? 私の…今までの17年間の記憶って……」
「はい、それは残りますよ。あと、貴女が貴女であることも変わりません」
「私が私ってどういうことですか?」


女神は鬱陶しそうな顔をしながら詳しく話をしてくれた。
どうやら転生しても私という記憶や私という存在は認識できるらしい。
そして転生する際自分ではない自分が存在しているという、説明を訊いてもよく分からない設定になっているということだった。
ま、後は転生先では自由に伸び伸びと生きることが出来る事だけははっきり理解出来た。


「あと、出来たら……お金持ちな生活が送りたいな~なんて、あとやっぱり逆ハーレムが良いわ、そうしてもらえるって言うのは有り……ですか??」
「……ちゅ、注文が、多いですね……仕方ありませんね。それも加味して転生致します」
「有難う御座いますっ!!」

やったっ!
前世の私にはないことだらけの世界が私を待っているのよっ。
私は最上級のお辞儀(腰から九十度)をした。
女神はふふふ、と笑いながら呪文のようなものを詠唱し始めると私のスポットライトがどんどん広がっていった。


「では、転生先で頑張って下さいね」
「え……、あ、はいっ!!」




ぴか――っと周りが光り出しそのまま眩しくて目を瞑った。


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