異世界転生したら悪役令嬢じゃなくイケメン達に囲まれちゃいましたっ!!

杏仁豆腐

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まず始まりはクソ詰まらない魔法の基礎知識の授業が始まった。(勉強は嫌い派な私)
抑々そもそも魔法というのは6つの特性があるらしい。


『火・水・風・土・闇・光』


その特性はこの世に生まれた時に既に振り分けられるようだ。
又それぞれの家系にも影響を及ぼしてて血筋で魔法が継承されていくということもあるらしい。
(勉強嫌いな私だけどこの世界では新参者なので珍しくお勉強)
因みに私は2つの特性を持っている。
水属性と、光属性だった。
2つの属性を扱う貴族も又珍しいそうだ。
そして更に光属性を持つ者は特に稀で貴族の間でも数百人に一人いるかいないか……。(本人の私にはその凄さがさっぱり分っていない)

そんな特別な特性を自分が持っていることに全く興味はなかった。
女神に頼んでいた通り私は逆ハーレム生活をしたいだけなのだ。
こんな魔法が仕えたからって魔王を倒せだの、魔力対決、だのしたいわけではない。

因みに乙女ゲーでも魔法対決『決闘デュエル』をすることによってアイテムや相手の男子の好印象度を手をゲットできるシステムが存在していた。
まさか、この世界でもそれがあるとでもいうの?
そんなまさかね……ハハハ……まさか……ねぇ~。
そうこうしているうちに魔法の基礎授業が終わった。

次の授業は社交界についての基本的マナーの授業だった。
生徒たちは皆有名どころの貴族の子供ばかり。
そんなエリートの中に私が存在しているだけでも凄い奇跡に近い(本人が望んだ結果なのは言うまでもない)のに、と思う私。


「今日も退屈な授業でしたね。エリーヌ様」
「イリエット。そんなことを言うのはやめなさい。先生だって好きで授業をしている訳じゃないんだから。それに魔法を正しく認識することは貴族として当たり前の事なのよ。しっかりと学ばなければ駄目よ」

私らしくない発言に自分でビックリしている。
私も自分で言っててビックリしている。
口からぽんぽん出てきちゃってるんだもん。
これは前のエリーヌが言っていることなんだと自分で勝手に理解しておくことにした。(感がるのが面倒くさい、とも言う)
口から出まかせを言えるくらい凄いチートスキルでも与えられたのだろうか。(いやいや、それはないっしょ)


「すみません。エリーヌ様は本当に生真面目な方ですよね。お美しい上に頭が良くて、スタイルも良いなんて本当に凄い素晴らしいですわ。本当に羨ましい限りです」
「そんなことはないのよ。私だって欠点くらい一つや二つありますもの」
「どこにですか?」


何処……うん、今私が思っていることかな。
結構腹黒いのよ、私は……って言いたいけど言わない。
そんな墓穴を掘るような真似は絶対しないのが私の性格でもある。


「次の授業は社交界の基礎知識……なるほど」
「エリーヌ様?」
「あ、な、何でもないのよ」


私は笑顔で誤魔化した。
転生してまだ間もない状態で、どんな授業があるのかも分っていない。
しかしいざ授業が始まるとどういう授業かが頭の中にすっと入ってくるのだ。
一回授業を受ければ大体の事は理解できる。
そんなチートスキル、前世の女子高生時代の私の時に欲しかった……。(心の叫び)

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