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11 違った世界

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考えていることが纏まらない、この世界の出来事が全て本当の事になって、私は悪役令嬢と言われ王太子との婚約を破棄されて……って流れだったと思うんだけど。

「何故か世界観だけは一緒なのに内容が微妙に変わっているわ」

ダリウスとの婚約は破棄されて凄く私が悪女として扱われていた設定。
ゲームの設定では、国外追放されてるという内容でバッドエンドで終わる。
でも、この世界の私は悪役令嬢として断罪されているわけでもなく、むしろイケメン達や友達に囲まれているこの状況。

とにかく明日は学園があるんだし、普段通りにすればいいんだわ。
何だか大変なのとが起こっちゃった……かも?


次の朝、いつものように学校に向かって馬車を走らせていた。
門の前で降りると私の事を待っていたかのようにリエットとクリシアが私の傍にやって来た。

「おはよう。マリエット。今日も綺麗ね」
「おはようございます。マリエット様」
「お二人とも、おはようございます」

クリシアとリエットは私に挨拶をして私も彼女たちに挨拶を交わした。
そのまま講堂へ向かってあるおていると今度は例の2人組がやって来た。

「おはよう、マリエット」
「おはよう」

アドフルとカミーユだった。
昨日の事があってか少し顔を見ずらい。
私は俯いたまま挨拶を済ませてさっさと席に着いてしまった。
その様子が可笑しいと感じたリエットが私に話しかけてきた。

「マリエット様? どうされたのですか? 今日はなんだか変ですわ」

す、鋭い……。

「何でもないわ。それより授業が始まるし、今日も一日頑張りましょう」
「ええ……」

リエットは納得したのかしてないのか頭を傾げていたが私は無視した。
そのうち鐘が鳴り響き、先生がやって来た。

「おはようございます。皆様。朝の出欠を取りますわね」

はっきりとしないといけないことは分かっているんだけど、どうしても前に行けないこのもやもや感っていったい何なのかしら……。
恐らくダリウスが昼食後に話があると言い私を呼び出すだろう。
その時にはっきりと言わないと。
私はそう思いながら胸の前に拳を作っていた。
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