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1 突然の婚約
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「どうしてわたくしなのですっ!!」
それは突然の事でした。
いつも通りの朝を迎え小鳥たちが綺麗な声で囀る中、突然父に伝えられたことでした。
それは―――。
「これは決定事項だ。お前には幾度も苦労をさせて来た。ただ庶民の出身だったお前の母の所為で執拗に虐げられてきた。私はそれを今まで見て見ぬ振りをしてきた。だが、もう我慢出来ん。お前の為なのだよ、ミリアよ」
父が唐突に私に告げたこと。
それは国王陛下の息子、ミラージュ王太子との婚約だったのです。
私は一生誰とも結婚することを望まないようにしていました。
確かに父の言う通り貴族の令嬢との会合では私はぞんざいな扱いをされておりました。
父の顔に泥を塗ることになってしまったことは言うまでもありません。
しかし、何故私なのでしょう。
この国には沢山の貴族が存在します。
わたくしの名は、ミリア=ハンドリー、今年で20歳になりました。
この国では20歳を過ぎると結婚適齢期に当たります。
父はそんなわたくしの伴侶としてなんと王太子を選んだのです。
わたくしの父ハンドリー公爵、サザーランド公爵、ダドル―公爵、ヤ―バロー公爵、ダラム公爵等様々な貴族の方々が存在し、それぞれ令嬢がいらっしゃいます。
当然、その方々とのお付き合いしておりました。
わたくしが会合にお邪魔する度に執拗な嫌がらせや罵られました。
しかし、わたくし一人が我慢すればそれでよかったのです。
目立たず、出しゃばらず、反抗せず、耐え抜けばいいと思っておりました。
そのわたくしが何故王太子との婚約の話になるのか理解出来ませんでした。
父が言うには王太子たっての希望だと仰っておりました。
正直申し上げて王太子とは出会ったことは社交界で一、二度だけで御座います。
その私にどうして白羽の矢が当たったのでしょうか。
わたくしは父に言いました。
「わたくしにはそのようなお話滅相もございません。直ぐお断りの文を」
「ダメだっ! もうこれは決まったことなのだ。他の貴族も賛同している。ミリアよ、どうか黙って受け入れて欲しいのだ。この父に免じて……頼む」
深々とわたくしに頭を下げる父を見ていると目から涙が溢れてきました。
しかし、わたくしは父の言う事に従うことにしました。
すると顔を挙げて喜ぶ顔をしているのです。
どうして、どうして、何度も何度も心の中で叫びました。
もし、わたくしが王太子と結婚することになれば他の貴族の令嬢たちの嫌がらせが加速するかもしれない。
怖い、逃げたい、止めたい、何度も何度もそう思いました。
けれどわたくしは王太子との婚約を逃れることは出来ませんでした。
その日のうちの国王殿下の元に父と出向き王太子と接見しました。
「よくぞ、参られた。ミリアよ、儂の息子を頼む」
「ミリア嬢、宜しく頼む」
「……はい」
大喜びで笑っている父と国王殿下、それに王太子ミラージュ様の顔を見ることが苦しい。
わたくしはうつ向いたままその場をじっと堪えていました。
決してわたくしが望んでいた訳ではない婚約のお話。
貴族の令嬢たちが黙っているわけではないことは容易に分かりました。
どうせなら、わたくしのこれまでの嫌がらせに復讐を……。
これは、ファインド王国の王太子とわたくしの婚約を機に彼女たちに復讐をするお話で御座います。
それは突然の事でした。
いつも通りの朝を迎え小鳥たちが綺麗な声で囀る中、突然父に伝えられたことでした。
それは―――。
「これは決定事項だ。お前には幾度も苦労をさせて来た。ただ庶民の出身だったお前の母の所為で執拗に虐げられてきた。私はそれを今まで見て見ぬ振りをしてきた。だが、もう我慢出来ん。お前の為なのだよ、ミリアよ」
父が唐突に私に告げたこと。
それは国王陛下の息子、ミラージュ王太子との婚約だったのです。
私は一生誰とも結婚することを望まないようにしていました。
確かに父の言う通り貴族の令嬢との会合では私はぞんざいな扱いをされておりました。
父の顔に泥を塗ることになってしまったことは言うまでもありません。
しかし、何故私なのでしょう。
この国には沢山の貴族が存在します。
わたくしの名は、ミリア=ハンドリー、今年で20歳になりました。
この国では20歳を過ぎると結婚適齢期に当たります。
父はそんなわたくしの伴侶としてなんと王太子を選んだのです。
わたくしの父ハンドリー公爵、サザーランド公爵、ダドル―公爵、ヤ―バロー公爵、ダラム公爵等様々な貴族の方々が存在し、それぞれ令嬢がいらっしゃいます。
当然、その方々とのお付き合いしておりました。
わたくしが会合にお邪魔する度に執拗な嫌がらせや罵られました。
しかし、わたくし一人が我慢すればそれでよかったのです。
目立たず、出しゃばらず、反抗せず、耐え抜けばいいと思っておりました。
そのわたくしが何故王太子との婚約の話になるのか理解出来ませんでした。
父が言うには王太子たっての希望だと仰っておりました。
正直申し上げて王太子とは出会ったことは社交界で一、二度だけで御座います。
その私にどうして白羽の矢が当たったのでしょうか。
わたくしは父に言いました。
「わたくしにはそのようなお話滅相もございません。直ぐお断りの文を」
「ダメだっ! もうこれは決まったことなのだ。他の貴族も賛同している。ミリアよ、どうか黙って受け入れて欲しいのだ。この父に免じて……頼む」
深々とわたくしに頭を下げる父を見ていると目から涙が溢れてきました。
しかし、わたくしは父の言う事に従うことにしました。
すると顔を挙げて喜ぶ顔をしているのです。
どうして、どうして、何度も何度も心の中で叫びました。
もし、わたくしが王太子と結婚することになれば他の貴族の令嬢たちの嫌がらせが加速するかもしれない。
怖い、逃げたい、止めたい、何度も何度もそう思いました。
けれどわたくしは王太子との婚約を逃れることは出来ませんでした。
その日のうちの国王殿下の元に父と出向き王太子と接見しました。
「よくぞ、参られた。ミリアよ、儂の息子を頼む」
「ミリア嬢、宜しく頼む」
「……はい」
大喜びで笑っている父と国王殿下、それに王太子ミラージュ様の顔を見ることが苦しい。
わたくしはうつ向いたままその場をじっと堪えていました。
決してわたくしが望んでいた訳ではない婚約のお話。
貴族の令嬢たちが黙っているわけではないことは容易に分かりました。
どうせなら、わたくしのこれまでの嫌がらせに復讐を……。
これは、ファインド王国の王太子とわたくしの婚約を機に彼女たちに復讐をするお話で御座います。
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