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7 引き戻される現実
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ああ、楽しい、とても愉快だわ。
わたくしはそう思いながら会食の出来事を思い浮かべておりました。
ロッタ様達は悔しそうな表情でわたくしを睨みつけておりましたが、その睨みも怖くも何とも在りませんでした。
何故ながらわたくしは次期妃となる身。
公爵家の令嬢と言っても王族のわたくしには太刀打ち出来ないでしょうから。
「ミリア様。本当に嬉しそうなお顔をされておりますね」
わたくしの自室で一緒に紅茶を飲んでいたアリアがそう言いました。
わたくしは紅茶の入ったカップを手にしてアリアに言いました。
「ええ、勿論です。これほど愉快な事はないでしょう。いつもいつもわたくしの事を小馬鹿にしていたあの方々が悔しがるお顔を思い浮かべるとお腹が痛くて仕方がありません」
「よほどいい気味、でしたね。私も気持ちがす~っとしました。本当にミリア様の使用人であったことが神様からの贈り物のよう感じております」
アリアはそう言って笑顔で私を見つめていました。
さて、次はどのようなお仕置きをしようかしら。
そのような事を考えてアリアと談笑していると王太子がわたくしを訊ねて来られました。
わたくしは服装を整え髪の毛を整えてアリアに扉を開けるよう命じました。
「ミリア。今日の食事はとても美味しかったぞ。本当に全て其方が作ったのか?」
王太子はそう言って笑顔で仰いました。
勿論わたくし一人ではないことを伝え、ここに居るアリアや他の使用人たちに手伝って貰ったことを伝えました。
流石にわたくし一人であの人数のお料理を作れるわけではないことくらい、王太子もご存知だと思ったからです。
すると王太子はアリアにもお礼を言われました。
この方の心の深さを感じた瞬間でした。
王族のそれも王太子が一介の使用人に礼を言うなどと言う行為をわたくしは初めて見たのです。
「ミラージュ様。本当にお優しいお方なのですね」
「ええ。わたくしも初めて、そう思いましたわ」
王太子がお帰りになった後部屋に残ったわたくしとアリアはそう言いながら笑顔で笑いました
。夕食の時間までまだ先。
わたくしは再び花嫁修業と言う名の詰まらない時間を過ごすことになります。
一時の楽しいお茶会はこれで終わり。
「さぁ、ミリア様。そろそろお戻りにならねばなりません」
「そうですわね。次は何をするのでしょう?」
「次は……王妃としての作法を学ぶ……で御座います」
「王妃……わたくしは本当に王妃となるのでしょうか」
「むろんでございます。既にミラージュ王太子様とのご結婚が決まっているのですから」
ああ、やはりわたくしは王妃として結婚するのでしょう。
わたくしはただ悪役令嬢たちを懲らしめたいだけでこのお話をお受けしただけ。
本当は自由に自分の屋敷で平穏無事に過ごしたかったのですが、それも夢に終わりました。
わたくしは気を取り直して花嫁修業に向かい部屋を後にしたのです。
しかしわたくしの復讐はまだ始まったばかりなのです。
次はどんなことをして懲らしめようかしら、そのことを考えておりました。
ロッタ様、貴女のこれまでのわたくしに対する数々の嫌がらせや苛めを貴女にお返しいたします。
わたくしはそう思いながら会食の出来事を思い浮かべておりました。
ロッタ様達は悔しそうな表情でわたくしを睨みつけておりましたが、その睨みも怖くも何とも在りませんでした。
何故ながらわたくしは次期妃となる身。
公爵家の令嬢と言っても王族のわたくしには太刀打ち出来ないでしょうから。
「ミリア様。本当に嬉しそうなお顔をされておりますね」
わたくしの自室で一緒に紅茶を飲んでいたアリアがそう言いました。
わたくしは紅茶の入ったカップを手にしてアリアに言いました。
「ええ、勿論です。これほど愉快な事はないでしょう。いつもいつもわたくしの事を小馬鹿にしていたあの方々が悔しがるお顔を思い浮かべるとお腹が痛くて仕方がありません」
「よほどいい気味、でしたね。私も気持ちがす~っとしました。本当にミリア様の使用人であったことが神様からの贈り物のよう感じております」
アリアはそう言って笑顔で私を見つめていました。
さて、次はどのようなお仕置きをしようかしら。
そのような事を考えてアリアと談笑していると王太子がわたくしを訊ねて来られました。
わたくしは服装を整え髪の毛を整えてアリアに扉を開けるよう命じました。
「ミリア。今日の食事はとても美味しかったぞ。本当に全て其方が作ったのか?」
王太子はそう言って笑顔で仰いました。
勿論わたくし一人ではないことを伝え、ここに居るアリアや他の使用人たちに手伝って貰ったことを伝えました。
流石にわたくし一人であの人数のお料理を作れるわけではないことくらい、王太子もご存知だと思ったからです。
すると王太子はアリアにもお礼を言われました。
この方の心の深さを感じた瞬間でした。
王族のそれも王太子が一介の使用人に礼を言うなどと言う行為をわたくしは初めて見たのです。
「ミラージュ様。本当にお優しいお方なのですね」
「ええ。わたくしも初めて、そう思いましたわ」
王太子がお帰りになった後部屋に残ったわたくしとアリアはそう言いながら笑顔で笑いました
。夕食の時間までまだ先。
わたくしは再び花嫁修業と言う名の詰まらない時間を過ごすことになります。
一時の楽しいお茶会はこれで終わり。
「さぁ、ミリア様。そろそろお戻りにならねばなりません」
「そうですわね。次は何をするのでしょう?」
「次は……王妃としての作法を学ぶ……で御座います」
「王妃……わたくしは本当に王妃となるのでしょうか」
「むろんでございます。既にミラージュ王太子様とのご結婚が決まっているのですから」
ああ、やはりわたくしは王妃として結婚するのでしょう。
わたくしはただ悪役令嬢たちを懲らしめたいだけでこのお話をお受けしただけ。
本当は自由に自分の屋敷で平穏無事に過ごしたかったのですが、それも夢に終わりました。
わたくしは気を取り直して花嫁修業に向かい部屋を後にしたのです。
しかしわたくしの復讐はまだ始まったばかりなのです。
次はどんなことをして懲らしめようかしら、そのことを考えておりました。
ロッタ様、貴女のこれまでのわたくしに対する数々の嫌がらせや苛めを貴女にお返しいたします。
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