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17 マリア様の結婚式
しおりを挟む王太子とのデートをした数日後、マリア様とロッタ様のお兄様クリス様の婚儀が執り行われました。
ロッタ様の謹慎も解かれ皆様に囲まれながら楽しく談笑しておりました。
わたくは父と共に式にご招待頂きました。
「ロッタ様、この度は本当におめでとうございます」
「有難う御座います、ミリア様」
わたくしは頭を下げ、ロッタ様はそれを見下しながらそう答えられました。
また何か仕掛けてくるおつもりなのでしょうけれど、今度ばかりは……わたくしは高を括っておりました。
しかし、ロッタ様のわたくしに対する嫌がらせを止めることはありませんでした。
結婚式、マリア様とクリス様はとても綺麗で素敵な結婚式でした。
お互いの家族の方々もお喜びになられておりました。
わたくしはマリア様の所へ向かい祝福させて頂きました。
「本当にお美しいです。マリア様」
「有難う御座います。貴女ももうすぐですわね。王太子様との結婚も」
「はい……今から緊張してしまいます」
「それは、まだ早いでしょう」
ほほほ、とマリア様は口元を隠して笑っておりました。
わたくしも同じように笑いました。
結婚式は順調に進み最後お二人のお言葉のみとなりました。
皆様はお二人を見つめて耳を傾けておりました。
「本当に、この度わたくしたちの結婚式にお越しくださいましてありがとうございました。―――」
和やかな雰囲気の中お二人のお言葉を訊きながらわたくしは笑顔でお二人を祝福したのです。
しかし、ロッタ様はわたくしの事を睨みつけておりました。
そう、彼女の復讐がこれから始まろうとしておりました。
「ミリア様。貴女の結婚式もこのように盛大になさるのでしょうね」
ロッタ様、アイーダ様、ミリアリア様の三人がわたくしの所へやって来たのです。
隣にはアリアがわたくしを守ろうと目を光らせておりました。
「わたくしには、結婚式の事はあまり知らされておりません。日々王族としての嗜みを勉強しております。もし結婚式の事をお知りになりたいのであれば王太子様にお聞きする方が良いかと」
「あら、そうですの。それは残念ですわね。わたくし、てっきりこのような式よりももっと盛大になさるおつもりかと思っておりましたのに」
それは嫌味でした。
今日の結婚式は国中の貴族の方々がご出席されておりました。
令嬢の方々も数多くご出席されております。
当然ですがわたくしと王太子が婚約をしている事は知っているのです。
ロッタ様はわざと大きな声でわたくしに嫌味を言い放ったのです。
ロッタ様が言った言葉を訊いていた令嬢の方々はクスクス笑っておりました。
「申し訳御座いません。ロッタ様。侍女である私がミリア様に式の段取りなど伝えておりませんでした。ミリア様は日々お勉強をされております故」
傍に居たアリアが頭を下げロッタ様にそう言ったので御座います。
それを訊いたロッタ様は勝ち誇ったように笑いながら話しました。
「そうなんですのね。てっきりわたくしは王太子様とミリア様が結婚式の事についてお決めになったことがあるのではないかと早とちりしてしまいましたわ。ミリア様、お勉強ご苦労様で御座います。さぁ、皆様お兄様にご挨拶に行きましょう」
ロッタ様はそう言って腰ぎんちゃく達を連れわたくしの前から消えたので御座います。
悔しくて、悔しくてたまりませんでした。
「ロッタ様……」
「ミリア様。問題御座いません。次の復讐を思いつきました。次の機会を待ちましょう」
「アリア……有難う」
アリアはにこりとして笑いながらわたくしを見つめておりました。
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