怪盗デュークとへっぽこ探偵

ひまたろう

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1章 怪盗デュークと至宝のアクアマリン

6.給料が出せないのなら体で支払ってもらうしかないじゃないですか

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「あー怪盗に負けたへっぽこ探偵だー!!」
「負けていないからね、あれは勝ちへの布石の道中であって断じて負けてはないからね!!」
「先輩、道端の子供に言っても無駄ですから、落ち着いてください!!」

 僕とミハエルは本日受けた依頼の殺人事件の解決をし、今は帰路についていた。

「先輩は本当、殺人事件だった場合は解決率が100%なんですけどね。怪盗事件とは相性がすこぶる悪いというだけで」
「本当だよ。もう殺人事件だけ起こっていればいいと思うよ、こんな街」
「先輩、それは聞かれたら相当まずい発言ですから!!」

 ミハエルは周囲をきょろきょろとし、誰にも聞かれていないか確認する。彼の身長は僕よりも高く、茶髪のきれいなくせ毛が視界の上で揺れた。着ている服や身の動かし方から、明らかに良いところの出と分かる上にイケメンであり、けれどどこか愛らしい顔立ちをしている。故に今日も事件に向かう道中でお嬢さんたちから大変モテモテだった。
 一方の僕は「あれが例のへっぽこだ・・・」と言われていたという。この違いはなんなんだろう。

 まあそのおかげで心配せずとも、どれだけ毒付いても「へっぽこ」が根付いている僕に失うものなど何もない。

「先輩は本当にすごい人なのに、何も知らない世間の人からこんなに色々と言われているのは納得できません。あの警部も、そういった歯痒い思いがあるから先輩のことを頼っている節はあると思うんですよ」
「ミハエル君・・・」

 そうして話している間に喫茶店にたどり着き、僕たちは二階へと戻っていった。メルは町子さんの隣で絵本を読んでいてはお客さんから可愛がられていた。今日の事件の記録を終えたら僕からも絵本を読んであげよう。

「さて、先輩。今日が何の日かご存じですよね」
「僕がスカーレットから告白された日だね。変わった告白だった。『私の処女雌になれ』だった。今でも忘れられないよ」
「違います、僕の給料日です」
「ああ、そうだね。ちゃんと覚えてるよ。ほら受け取ってくれ」

 ミハエルはジト目をしているが、僕はあらかじめちゃんと用意していた。ミハエルは受け取った封筒を開けてお札を確認する。この国では昔は金貨を使っていたが、その名残で今もゴールドという呼称をする。故にお札であっても通貨はゴールドだ。

「先輩、大変です。お金が足りていませんよ」
「どれ、貸してみなさい。ひいふうみい・・・いやあってるよ。君の数え間違いだろう」
「いえ、これは基本給です。手当てが入っていません」
「手当て?」

 そんなものを雇用契約に結んだ記憶はない。けれどミハエルは嘘をついているという様子でもない。しかし金銭はこれで合っているはずだ。

「僕の心が傷ついた手当です。先輩が怪盗に足を開いて、僕がどれだけ心を痛めたと思ってるんですか」
「ん?僕が襲われて傷ついたのは僕のはずなのに、君が傷ついたから僕が手当てを払う?ん??」

 なんで被害者が第三者に賠償をするんだ・・・?

「先輩、給料が出せないのなら体で支払うしかありませんよ。ちょっと失礼します」
「ちょっと、本当に意味が分からないんだけれど!?そもそも薄給でいいから雇ってって言っていなかったかい?あ、ちょっと!!」

 ミハエルは僕をベッドに押し倒した。僕はΩでミハエルはα。体格にも差がある。肩をベッドに抑えつけられ僕は身動きが取れなくなった。ミハエルはただまっすぐにこちらを見ていた。

「本当は時期を見て先輩にはうちに嫁いでもらうつもりだったのに、気が付いたらまた怪盗の奴に媚びているんですから!!そんなに見境がないなら僕でいいじゃないですか!!浮気者!!」
「その浮気者という言葉に心当たりがないんだけどね、ちょっと、落ち着こう、ね!!」

 身じろぎするが太刀打ちできない。ミハエルは僕の服をすべてはぎ取っていく。あっという間に一糸まとわぬ姿にされてしまった。

「ミハエル君・・・。あの、僕は女性が好きなのであって男性はちょっと・・・」
「じゃあどうして尻を振って怪盗を誘惑したんですか。このド変態」
「だから!!あれは非合意であってね!!そして尻は振っていないから、本当だから!!」

 助手にまで信じてもらえなくて悲しくなってきた。ミハエルは僕の乳首に吸い付く。そして同時に僕の竿を無造作につかみ、上下に扱き始めた。裏筋に丁度指の圧がかかるように、丁寧に手を動かしていく。

「み、はえ、る・・・ッ」

 やはり同じ男性同士ということもあり、どこが弱いのかを知り尽くしている。手慣れた様子で手を動かし、僕の脳内をあっという間に快楽に染め上げていく。

「あ、あ・・・」

 ぴゅ・・・・

「先輩の精子の出方、面白いですね。生粋の雌だから本当に少ししか出ないや」

 勝手に衣服をはがされた上に勝手に竿を掴まれ、男としてのプライドをぐっちゃぐちゃにされた僕はちょっとだけ涙が出た。何が悲しくて助手にこんなことをされなくてはいけないのだ。

 ミハエルは、達したせいで頭がぼーっとしている僕の体をひっくり返し、その間に自分の衣服を脱ぎ捨てる。僕のより数倍高そうなスーツなのに、そんな適当に床に捨てていいのだろうか。

「先輩、ずっとこうして一緒になるのが夢でした。いただきます」
「ヒッ、あ、やだ、ミハエルぅ・・クっ・っ!!」

 ミハエルの巨大なそれがめりめりと自分の中に入ってきた。太さだけでいえばデューク以上だろう。

「ん・・・悔しいけれど先輩はもう処女じゃないからすんなり入っていく。本当は初めてここを開通するのは僕がよかったんだけどなあ」

 全部治まった。お尻はもうぎっちぎちで動かれたらどうなるか分からない。デュークのほうが奥まで届いたのは不幸中の幸いだろう。ミハエルはそのまま後ろから僕を揺する。彼の下腹部が僕のお尻にあたり、パンッパンッと音が鳴る。僕の腰を力を入れて掴み、彼は本気の交尾の姿勢をとっていた。
 これまで僕と彼の間には上下関係があったはずなのに、今このベッドの上では完全に力関係が逆転していた。今僕の中を蹂躙している雄には逆らえない。僕に決定権はなく、体は彼にすべて支配されている。

「先輩の中、とっても温かいです。そして気持ちいい。こんな名器はほかの男もぞっこんになりますよね、あはは」

 喋りながらも腰止めない。ミハエルの子種が入った袋が僕のからだにぺちぺちとあたり、それがさらに僕を屈辱的にさせる。

「先輩、僕の赤ちゃんを孕んでください。絶対に幸せにして見せますから」

 びゅる、びゅる、びゅるるる・・・!!

 体を密着させ、ミハエルは欲を注いだ。

「首輪をとってください。誰が本当の番なのかその体に刻んであげますから」

 僕は必死に首を振って抵抗する。僕とミハエルはそういう関係にはならない。だから絶対嫌だ。

「ちぇ、まあ仕方ないか。首輪の鍵は町子さんが預かってるとのことだったから。でも町子さんの信頼を一番得ているのは僕だから、イージーゲームですよね」

 そこから僕は気が遠くなる回数をミハエルに揺さぶられ続ける。そしてそのまま抜かれずに栓をされ、一夜を超すことになった。本来であれば結合部が乾きそうなものであるはずなのに、僕の体は愛しい肉棒を愛液をもって歓迎していた。おかげで水分不足で倒れるかと思った。


「おはようございます先輩」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 昨日助手に裏切られたばかりなのに笑顔で挨拶をする気にはなれない。けれどまあ、彼も若いんだ。欲が高ぶるときも少なくはないだろう。次はきちっと避妊を勉強して貰ってから、そのうえでの性処理なら目をこぼすことにしようかな。
 なんで雇い主が下の世話までさせられてるの?

 そんなことを考えている僕を、裸のミハエルが抱きしめてキスをする。しかし下から町子さんの怒鳴る声が聞こえ僕たちは急いで着替えた。昨晩メルを預けてからずっと寝ているということになるから、それは誰だって怒るだろう。僕たちは急いで体を拭き、本日の労働に勤しむのだった。


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