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犯人探求編
37.結界魔法
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10代の性欲には果てがない。体力も精神力もあり余っている。今の私の体は10代くらいとはいえ、そこにさらに体も鍛えている男についていけるわけがないのだ。
「アリオン、引っ越しは僕がするから休んでいて?腰、痛いでしょう?」
昨晩、アウレリウスから散々揺さぶられ、体のあちこち、特に腰が悲鳴を上げていた。おかげで魔力は回復出来た反面、身体の酷使のせいでプラマイゼロになっている。性交の後はそのままアウレリウスに抱きしめられ、やがて魔法によって体液は落としてもらえた。
朝。
私は一日の活動のために、悲鳴を上げる体を無理やり動かして寝具から出ようとした。
「アウレリウス、お前・・・」
けれどベッドから出る前に腰を掛けると、この痛みの元凶が床という名の地べたに座り、両腕をベッドに置いて私に上目遣いになる。
・・・叱ろうと思っていた。いくら私が体液を欲しているとはいえ、他にも手段があるだろう。
人の話を聞かずに押し倒したこと。それを叱ろうとしているのだが、アウレリウスの上目遣いの前に、私の意思は失速する。心なしか、普段から綺麗な顔が、雄の本能を発散させたことによって更にキラキラと輝いて見える。
私はこの子を、叱れない!!!
赤い綺麗な髪は、ベッドの上に垂れ、色気を醸し出す。・・・ひょっとして、昨晩の性交は、この子にとっての一仕事のつもりだったのだろうか。この雰囲気は、私から叱咤を覚悟している感じではない。「沢山精子出せて偉いでしょう?」の空気だ。
「アウレリウス・・・・・・頼むから、こういうことはちゃんと順序を踏んでほしい」
裏の意味は、「順序を踏めることのない私とお前の関係だから、二度目はないぞ」という意味である。だというのに、アウレリウスの顔はパァ・・・!!と輝きだす。
「そうだね、もっと手を繋いでから、お互いを抱きしめて、そういうロマンチックなのもいいよね。うん、今度はベッドの周りに花を飾ってみようかな・・・?折角アリオンが処女だったのにもったいないことをしちゃったなあ」
「今度はないっていう意味を私は言ってるんだぞ・・・?」
「そうだよね、初めてに二度目はない。気を付けるね」
なにか、説得しきれなかったような心地になるが、もういいや・・・。この子は極めて強情だというのが最近よくわかった。そして強情な人物というのは基本的に人の説得が心に響かない。
そういった人間の意見を変える時はどうすればいいか。そう。説得を諦めて相手が悟るのを待つ。これだけだ。
しばらくアウレリウスが求めてきたら応じるしかないのだろうか。それしかないんだろうな。こんな魅力のかけらもない体、数回抱けばつまらないことが分かってくれる。すればいずれ飽きるだろう。それまで自分のことをダッチワイフと思い込めばいい。
「・・・さて、引っ越しに行くか。ロージも既にいるかもしれないからな」
「ねえ、生徒会という点では僕とロージは同じ土俵なのに、なんで彼はいいの?なんで僕は駄目なの?」
先ほどまでのキラキラは鳴りを潜め、今度は不貞腐れる。王族たるもの表情の訓練もされているだろうに、私の前ではこうやってコロコロ変える。それがなんともまあ愛らしい。
「情報収集のためだ。おかげで昨日、色々仕入れることが出来たからな」
「ふーん。じゃあ、今日は彼はいらないんじゃない?僕はアリオンと二人でやりたい。ねえ、よければ僕から彼に断りをいれてきてもいいかな?」
「まあ別にいいが、やたらロージに辛辣だな?彼を生徒会に引き入れたのはお前と聞いたんだが?」
「ああ・・・そんなこともあったね」
思い出すように、アウレリウスの焦点は遠くなる。
「彼がアリオンの弟って聞いたから。だから生徒会に入れたんだ。兄弟間の無関心は知ってはいたけれど、ほかに候補もいなかったし」
「・・・ロージの学年では彼が最優秀と聞いたが、能力で選んだんじゃないのか?」
「ああ、それは後から知ったよ。少しは何かアリオンの話が出来るかなと思って。でも、本当に全然知らないようだったから残念だったな。それ以降は興味が無くなった相手だね」
ゾクッ、と。背筋が少し凍った。
少しは遊べそうな玩具を見つけたのに、実際に触れてみると想像以上につまらなかったような。
生徒会には優秀な人材が集まる。身分と能力で考慮されたその席を、誰もが恋焦がれる。特権を許され、また権力者ともコネクションが持てるその地位をアウレリウスは、ローゼルアリオンの肯定の為だけに行使する。
・・・話の流れを、変えよう。これはよくない空気だと私は直感する。
「・・・引っ越しの前に、昨日は亡霊騒動があっただろ。あれはどうするんだ?そもそも立木心愛誘拐事件も調査は進んでいるのか?」
「亡霊騒動はロージに任せるよ。あれは現場に直接遭遇していたっていうことで彼に任せやすいし。心愛は・・・。王から色々煩いけど、聖女だから生かされてるんじゃない?」
「生かされてるんじゃない?って、お前・・・」
仮にも聖女は小説の主人公だぞ。そんな適当な認識でいいのか?
まあ、所詮学生が出来る捜査には限界があるが、しかしアウレリウスは王太子。やろうと思えば王家から捜索隊を呼びよせることだってできる。だというのに何もせず、学園の教授陣にすべて投げている現状だ。
「あのね、アリオン。僕とアリオンはそもそもあの紫紺の森の使用に大反対していたじゃないか。だというのに強行した結果がこれだ。だったら強行した面々が調べるのが筋であって、その調査の責任をこちらに投げかけてくるのは筋が違う」
それはまあ、一理ある。私もその件については大いに怒っているからだ。
「けれど入試では巡回してくれていたじゃないか」
「僕はアリオンが生徒たちを守ろうと一生懸命動いていたからその意思を汲んだだけだよ。生徒会長がそこまでするということは本来はないんだ」
強情である。
とはいえ軍の暗部組織が関わっている以上は、確かにこの子を深くに突っ込ませるのは危ういか。けれど私も何か情報を掴みたい。ただの直感だが、この誘拐の件は私が殺された件となにか密接な理由があるような気がしてならないのだ。
「そんなことより!早く引っ越し作業を終えてしまおう。細かいことはその後に考えればいいから」
「まあ、そうだな」
私は着替えるためにベッドから立ち上がろうとするが、腰に力が入らず前のめりになる。アウレリウスはそんな私を咄嗟に支えた。
「ああ、すまない」
「うん、やっぱりアリオンは腰が砕けているから僕一人で進めるよ。ここで休んでてくれればいいからね」
アウレリウスは私をそのまま抱き上げて、ベッドの上に優しく横たえた。そして自分は別室に移動し、着替え終わる。一応今日は休日であるため、寮内は基本的に私服で歩くことが許されている。ただ、アウレリウスは立場もあるためか制服を着用していた。
「じゃあ、アリオンはここで休んでてね。そんなに時間はかからないと思うから」
「あ、ああ・・・」
アウレリウスは立ち去ろうとするが、けれど一旦立ち止まる。私の、気の抜けた返事に引っ掛かりを覚えたのだろう。
「絶対に、どこにも、いかないでね?」
静かな圧を感じる。
私のきっぱりとした返事を受け取るまで絶対に動かないとでもいうように、その目はこっちをまっすぐにみる。
「ああ」
「本当に?隣の引っ越し先の部屋にもいかないでね?僕の部屋ならどこに入ってもいいから、絶対にこの部屋から外には出ないでね?」
「ああ、わかったから」
すると満足したようにアウレリウスは部屋の外へ出る。瞬間、この部屋を囲うように何か魔法が発動された。
結界魔法。
外部からの侵入も、逆に内部から外部へ出ることも許さない結界。アウレリウスはそれを構築してから外へ出たのだ。
「ひょっとして私、介護されているのか?」
部屋の中には誰もおらず、この疑念に答える者はいない。部屋内はどこでもいいと言われたが、他の扉を開けるつもりにはなれない。私は大人しく腰を休めるのだった。
「アリオン、引っ越しは僕がするから休んでいて?腰、痛いでしょう?」
昨晩、アウレリウスから散々揺さぶられ、体のあちこち、特に腰が悲鳴を上げていた。おかげで魔力は回復出来た反面、身体の酷使のせいでプラマイゼロになっている。性交の後はそのままアウレリウスに抱きしめられ、やがて魔法によって体液は落としてもらえた。
朝。
私は一日の活動のために、悲鳴を上げる体を無理やり動かして寝具から出ようとした。
「アウレリウス、お前・・・」
けれどベッドから出る前に腰を掛けると、この痛みの元凶が床という名の地べたに座り、両腕をベッドに置いて私に上目遣いになる。
・・・叱ろうと思っていた。いくら私が体液を欲しているとはいえ、他にも手段があるだろう。
人の話を聞かずに押し倒したこと。それを叱ろうとしているのだが、アウレリウスの上目遣いの前に、私の意思は失速する。心なしか、普段から綺麗な顔が、雄の本能を発散させたことによって更にキラキラと輝いて見える。
私はこの子を、叱れない!!!
赤い綺麗な髪は、ベッドの上に垂れ、色気を醸し出す。・・・ひょっとして、昨晩の性交は、この子にとっての一仕事のつもりだったのだろうか。この雰囲気は、私から叱咤を覚悟している感じではない。「沢山精子出せて偉いでしょう?」の空気だ。
「アウレリウス・・・・・・頼むから、こういうことはちゃんと順序を踏んでほしい」
裏の意味は、「順序を踏めることのない私とお前の関係だから、二度目はないぞ」という意味である。だというのに、アウレリウスの顔はパァ・・・!!と輝きだす。
「そうだね、もっと手を繋いでから、お互いを抱きしめて、そういうロマンチックなのもいいよね。うん、今度はベッドの周りに花を飾ってみようかな・・・?折角アリオンが処女だったのにもったいないことをしちゃったなあ」
「今度はないっていう意味を私は言ってるんだぞ・・・?」
「そうだよね、初めてに二度目はない。気を付けるね」
なにか、説得しきれなかったような心地になるが、もういいや・・・。この子は極めて強情だというのが最近よくわかった。そして強情な人物というのは基本的に人の説得が心に響かない。
そういった人間の意見を変える時はどうすればいいか。そう。説得を諦めて相手が悟るのを待つ。これだけだ。
しばらくアウレリウスが求めてきたら応じるしかないのだろうか。それしかないんだろうな。こんな魅力のかけらもない体、数回抱けばつまらないことが分かってくれる。すればいずれ飽きるだろう。それまで自分のことをダッチワイフと思い込めばいい。
「・・・さて、引っ越しに行くか。ロージも既にいるかもしれないからな」
「ねえ、生徒会という点では僕とロージは同じ土俵なのに、なんで彼はいいの?なんで僕は駄目なの?」
先ほどまでのキラキラは鳴りを潜め、今度は不貞腐れる。王族たるもの表情の訓練もされているだろうに、私の前ではこうやってコロコロ変える。それがなんともまあ愛らしい。
「情報収集のためだ。おかげで昨日、色々仕入れることが出来たからな」
「ふーん。じゃあ、今日は彼はいらないんじゃない?僕はアリオンと二人でやりたい。ねえ、よければ僕から彼に断りをいれてきてもいいかな?」
「まあ別にいいが、やたらロージに辛辣だな?彼を生徒会に引き入れたのはお前と聞いたんだが?」
「ああ・・・そんなこともあったね」
思い出すように、アウレリウスの焦点は遠くなる。
「彼がアリオンの弟って聞いたから。だから生徒会に入れたんだ。兄弟間の無関心は知ってはいたけれど、ほかに候補もいなかったし」
「・・・ロージの学年では彼が最優秀と聞いたが、能力で選んだんじゃないのか?」
「ああ、それは後から知ったよ。少しは何かアリオンの話が出来るかなと思って。でも、本当に全然知らないようだったから残念だったな。それ以降は興味が無くなった相手だね」
ゾクッ、と。背筋が少し凍った。
少しは遊べそうな玩具を見つけたのに、実際に触れてみると想像以上につまらなかったような。
生徒会には優秀な人材が集まる。身分と能力で考慮されたその席を、誰もが恋焦がれる。特権を許され、また権力者ともコネクションが持てるその地位をアウレリウスは、ローゼルアリオンの肯定の為だけに行使する。
・・・話の流れを、変えよう。これはよくない空気だと私は直感する。
「・・・引っ越しの前に、昨日は亡霊騒動があっただろ。あれはどうするんだ?そもそも立木心愛誘拐事件も調査は進んでいるのか?」
「亡霊騒動はロージに任せるよ。あれは現場に直接遭遇していたっていうことで彼に任せやすいし。心愛は・・・。王から色々煩いけど、聖女だから生かされてるんじゃない?」
「生かされてるんじゃない?って、お前・・・」
仮にも聖女は小説の主人公だぞ。そんな適当な認識でいいのか?
まあ、所詮学生が出来る捜査には限界があるが、しかしアウレリウスは王太子。やろうと思えば王家から捜索隊を呼びよせることだってできる。だというのに何もせず、学園の教授陣にすべて投げている現状だ。
「あのね、アリオン。僕とアリオンはそもそもあの紫紺の森の使用に大反対していたじゃないか。だというのに強行した結果がこれだ。だったら強行した面々が調べるのが筋であって、その調査の責任をこちらに投げかけてくるのは筋が違う」
それはまあ、一理ある。私もその件については大いに怒っているからだ。
「けれど入試では巡回してくれていたじゃないか」
「僕はアリオンが生徒たちを守ろうと一生懸命動いていたからその意思を汲んだだけだよ。生徒会長がそこまでするということは本来はないんだ」
強情である。
とはいえ軍の暗部組織が関わっている以上は、確かにこの子を深くに突っ込ませるのは危ういか。けれど私も何か情報を掴みたい。ただの直感だが、この誘拐の件は私が殺された件となにか密接な理由があるような気がしてならないのだ。
「そんなことより!早く引っ越し作業を終えてしまおう。細かいことはその後に考えればいいから」
「まあ、そうだな」
私は着替えるためにベッドから立ち上がろうとするが、腰に力が入らず前のめりになる。アウレリウスはそんな私を咄嗟に支えた。
「ああ、すまない」
「うん、やっぱりアリオンは腰が砕けているから僕一人で進めるよ。ここで休んでてくれればいいからね」
アウレリウスは私をそのまま抱き上げて、ベッドの上に優しく横たえた。そして自分は別室に移動し、着替え終わる。一応今日は休日であるため、寮内は基本的に私服で歩くことが許されている。ただ、アウレリウスは立場もあるためか制服を着用していた。
「じゃあ、アリオンはここで休んでてね。そんなに時間はかからないと思うから」
「あ、ああ・・・」
アウレリウスは立ち去ろうとするが、けれど一旦立ち止まる。私の、気の抜けた返事に引っ掛かりを覚えたのだろう。
「絶対に、どこにも、いかないでね?」
静かな圧を感じる。
私のきっぱりとした返事を受け取るまで絶対に動かないとでもいうように、その目はこっちをまっすぐにみる。
「ああ」
「本当に?隣の引っ越し先の部屋にもいかないでね?僕の部屋ならどこに入ってもいいから、絶対にこの部屋から外には出ないでね?」
「ああ、わかったから」
すると満足したようにアウレリウスは部屋の外へ出る。瞬間、この部屋を囲うように何か魔法が発動された。
結界魔法。
外部からの侵入も、逆に内部から外部へ出ることも許さない結界。アウレリウスはそれを構築してから外へ出たのだ。
「ひょっとして私、介護されているのか?」
部屋の中には誰もおらず、この疑念に答える者はいない。部屋内はどこでもいいと言われたが、他の扉を開けるつもりにはなれない。私は大人しく腰を休めるのだった。
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