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幽閉
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ここは…どこ…?
少女が目を覚ますとそこは彼女が知らない場所だった。辺りを見渡すも視界に入るのは白い煉瓦の壁と頑丈そうな扉、鉄格子の窓だけ。少女はおもむろに起き上がると光が差し込む鉄格子の窓へと歩み寄った。そこから見えたのは青空とその下に広がる街並み。しかし、建物や馬車、人がやけに小さく見えた事から少女は自分が何処か高い場所に居るであろう事を悟った。
「お目覚めですか。お嬢さん。」
扉が開き入ってきたのはタキシードを着た40代くらいの男。
「誰…?それに、ここはどこなの?」
「奥様、目覚めたようです。」
少女の質問には答えず男は部屋の外にいるもうひとりの人物に声を掛けた。
男が後ろに下がり礼をすると、煌びやかなドレスを見に纏った貴族らしき女が現れた。
「ひと時の旅は楽しかったかしら?お嬢さん……」
女は穏やかな口調とは対照的に鋭い目で少女を睨みつけていた。
少女が目を覚ますとそこは彼女が知らない場所だった。辺りを見渡すも視界に入るのは白い煉瓦の壁と頑丈そうな扉、鉄格子の窓だけ。少女はおもむろに起き上がると光が差し込む鉄格子の窓へと歩み寄った。そこから見えたのは青空とその下に広がる街並み。しかし、建物や馬車、人がやけに小さく見えた事から少女は自分が何処か高い場所に居るであろう事を悟った。
「お目覚めですか。お嬢さん。」
扉が開き入ってきたのはタキシードを着た40代くらいの男。
「誰…?それに、ここはどこなの?」
「奥様、目覚めたようです。」
少女の質問には答えず男は部屋の外にいるもうひとりの人物に声を掛けた。
男が後ろに下がり礼をすると、煌びやかなドレスを見に纏った貴族らしき女が現れた。
「ひと時の旅は楽しかったかしら?お嬢さん……」
女は穏やかな口調とは対照的に鋭い目で少女を睨みつけていた。
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