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défendu
ルイ・シャノワーヌ
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???
今、アメリーはなんと言った?
ルイは自分の聞き間違いかもしれないと思い、聞き返した。
「え、えっと…今なんて?」
「?えっと、もしルイさんが良ければここで2人で暮らしませんか?って言ったんですけど…野宿よりはマシかなぁって…」
聞き間違いではなかった。彼女は確かに『ここで2人で暮らそう』と言った。昨日初めて会ったばかりのルイに。予想外の発言にルイは困惑した。
「え、いや、ちょっと待って。えーと、そもそもここって人連れ込んじゃいけないんだよね?…いや、問題はそこじゃないか…えーと…」
慌てるルイにアメリーは笑顔で答える。
「はい。でも窓から出入りすればバレないですよ!ここだけの話、近くの部屋の子たちもこっそり友達入れたりしてるんです。だからもしその子たちにバレてしまったとしても先生方にさえ見つからなければ問題ありません!」
そうか。見つからなければ…
いや、そういう問題じゃない!
ルイはぶんぶんと首を横に振った。
「いやいや問題はそこじゃないんだよ…。アメリー、俺、男なんだよ?」
「はい。知ってますよ!」
何の躊躇いもなく即答するアメリー。しっかりした子だと思ったが、彼女はどうやら他人を疑う事を知らないようだ。ルイはアメリーの瞳を真っ直ぐに見つめて言った。
「俺を疑わないでくれるのは凄く嬉しい。でも、アメリー。俺と君は昨日出会ったばかりなんだよ?もしも俺が悪人だったらどうする?気付いた時には手遅れ…女性である君は男である俺に力では勝てないよ……。」
アメリーの優しさには凄く感謝しているし、尊敬もしている。しかし世の中は汚い人間だらけだということをルイは痛い程知っているのだ。
アメリーは驚いたのか暫く黙っていたが、やがて口を開いた。
「私も…何も全ての人を信じているわけではありません。世の中には悪い人が沢山いる事も分かっています。でも…ルイさんは違う…!なんでか分からないけど…そう思うんです。……それじゃあ駄目ですか?」
真剣な眼差しをルイに向けるアメリー。
『困っている人を助けるのは当たり前』と彼女は言っていた。そんな彼女に今のルイを見捨てる事など出来ないのだろう。
「…ありがとう。それじゃあ、住む場所が見つかるまでの間だけ…世話になるよ。勿論出来るだけ早く出て行けるように努力するから…。よろしく。」
ルイがそう言うとアメリーはニコッと笑った。
「そうと決まれば!今日は私はお仕事お休みでルイさんは病み上がりなのでゆっくりしてて下さいね!私、朝食取ってくるので2人で分けて食べましょう!」
そう言うとアメリーは部屋を出た。
1人部屋に残されたルイはもしアメリー以外の人物が入ってきたらどこに隠れようかと辺りを見回した。
ルイ・シャノワーヌとアメリー・ミシュレ。この2人の出会いが、悲劇の始まりだということをこの時は誰も知る由もなかった。
今、アメリーはなんと言った?
ルイは自分の聞き間違いかもしれないと思い、聞き返した。
「え、えっと…今なんて?」
「?えっと、もしルイさんが良ければここで2人で暮らしませんか?って言ったんですけど…野宿よりはマシかなぁって…」
聞き間違いではなかった。彼女は確かに『ここで2人で暮らそう』と言った。昨日初めて会ったばかりのルイに。予想外の発言にルイは困惑した。
「え、いや、ちょっと待って。えーと、そもそもここって人連れ込んじゃいけないんだよね?…いや、問題はそこじゃないか…えーと…」
慌てるルイにアメリーは笑顔で答える。
「はい。でも窓から出入りすればバレないですよ!ここだけの話、近くの部屋の子たちもこっそり友達入れたりしてるんです。だからもしその子たちにバレてしまったとしても先生方にさえ見つからなければ問題ありません!」
そうか。見つからなければ…
いや、そういう問題じゃない!
ルイはぶんぶんと首を横に振った。
「いやいや問題はそこじゃないんだよ…。アメリー、俺、男なんだよ?」
「はい。知ってますよ!」
何の躊躇いもなく即答するアメリー。しっかりした子だと思ったが、彼女はどうやら他人を疑う事を知らないようだ。ルイはアメリーの瞳を真っ直ぐに見つめて言った。
「俺を疑わないでくれるのは凄く嬉しい。でも、アメリー。俺と君は昨日出会ったばかりなんだよ?もしも俺が悪人だったらどうする?気付いた時には手遅れ…女性である君は男である俺に力では勝てないよ……。」
アメリーの優しさには凄く感謝しているし、尊敬もしている。しかし世の中は汚い人間だらけだということをルイは痛い程知っているのだ。
アメリーは驚いたのか暫く黙っていたが、やがて口を開いた。
「私も…何も全ての人を信じているわけではありません。世の中には悪い人が沢山いる事も分かっています。でも…ルイさんは違う…!なんでか分からないけど…そう思うんです。……それじゃあ駄目ですか?」
真剣な眼差しをルイに向けるアメリー。
『困っている人を助けるのは当たり前』と彼女は言っていた。そんな彼女に今のルイを見捨てる事など出来ないのだろう。
「…ありがとう。それじゃあ、住む場所が見つかるまでの間だけ…世話になるよ。勿論出来るだけ早く出て行けるように努力するから…。よろしく。」
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「そうと決まれば!今日は私はお仕事お休みでルイさんは病み上がりなのでゆっくりしてて下さいね!私、朝食取ってくるので2人で分けて食べましょう!」
そう言うとアメリーは部屋を出た。
1人部屋に残されたルイはもしアメリー以外の人物が入ってきたらどこに隠れようかと辺りを見回した。
ルイ・シャノワーヌとアメリー・ミシュレ。この2人の出会いが、悲劇の始まりだということをこの時は誰も知る由もなかった。
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