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21話
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ハイキング合宿3日目。
と、いっても今日はロッジなどの掃除をして帰るだけだし、昨日のハイキングみたいに面白味もなんもないから別の場所へ早速ゴー!
◇
今日、公が帰ってくるということもあって舞と夢は朝からルンルンだった。
「昨日もそれぐらい明るかったらよかったんだけどな」
翔のグチなど2人の耳には届いておらず、今にもスキップを始めそうなぐらいルンルンだった。
「でも、舞姉や夢姉がウキウキする気持ちわかるよ」
「だよね!」
「ですわよね!」
2人は音を間に挟むようにして抱きついた。
「そんなものか」
3人のテンションについていけない翔は先を歩きだす。
「音!舞先輩!夢先輩!翔先輩!」
大声で音達を呼びながらやって来たのは音のクラスメートの水だ。
「おはようございますっす!」
「おはよう、水」
「おはよう、水ちゃん」
「おはようですわ、水」
「おはよう、水。でもうるせーわ」
翔は水の頭を掴んで揺らした。
「元気がうちの取り柄っすから!」
揺らされてもお構いなしに叫ぶ水。そのうるささに翔はさらに強く揺らしだした。
「す、水ちゃん。早いよ~」
遅れてやって来たのは水の幼なじみで音のクラスメートの羊。
「お、おはようございます。皆さん」
膝に手を乗せて羊は息を整える。
「おはよう、羊。相変わらず水に振り回されてるな」
翔の一言に水は翔の手を払いのけて翔を睨み付ける。
「翔先輩!それだと私が悪いみたいに聞こえるっすよ!」
「振り回されている羊からすれば、お前は悪だろうな」
翔は水の頭を掴みにいこうとするが、水は避けながら羊を見た。
「そんなことないっよね!羊!」
「アハハ」
元気のない苦笑が羊から返ってきたので水はガーンとショックを受けていた。
「音~!羊が反抗期っす!」
翔の手をすり抜けて音に抱きつく水。
「水と羊を足して2で割ったらいい感じになると思うよ」
水を抱きしめながらも、音はしっかりと言うべきことは言った。
「音もヒドイことを言ってきたっす!」
驚きから水は音から離れた。
「簡潔にいえば落ち着きを持てって話だ」
「今でも十分落ち着いてるっすよ!」
「アハハ。冗談は寝て言え」
翔は水を置いて歩きだす。
「翔先輩がいつも以上辛辣っす!」
泣きそうになる水を慰める人はおらず、水は軽く落ち込んだ。
◇
「社長。機嫌がいいようですけど、なにかいいことがありましたか?」
社長室に入ってきた秘書は社長の顔を見てそう聞いた。
「わかるかい?」
「いつも以上に表情が緩んでいますから誰が見てもわかりますよ」
秘書の言葉に社長は頬をぐにぐにと揉みだした。
「そんなに緩んでいるかな~?」
「分かりやすいぐらい緩んでいますよ」
秘書はまだ顔をぐにぐにしている社長を微笑ましく見ていた。
「それで、どうしてそんなに嬉しそうなんですか?」
秘書は社長に近づいた。
「いやね。珍しいことに向こうから頼みごとをしてきたからね」
社長の言葉に秘書の表情もかなり緩んだ。
「なるほど。確かにそれだけ表情が緩むと誰が見てもわかるね」
自分が指摘したことを指摘され返された秘書は顔を赤らめた。しかし、すぐに表情を引き締めなおした。
「それで、どんなことを頼まれたのですか?」
「あぁ。これをすぐに準備してくれるかな」
社長から渡された紙を見た秘書は頷いた。
「かしこまりました。すぐに準備します」
◇
はい。帰ってきましたハイキング合宿!
「おい!作者!」
なに?
「なにじゃねーよ!最初の数行いるのか!?」
帰ってくるんだから必要だよ?
「せめて最初に少しは触れていけ!」
それより掃除は終わった?
「終ったけど………」
公はなんとも言えずに頭を掻いたが、諦めたのかロッジを出た。のだが、公は2歩下がって扉を閉めて額に手を当てた。
どうした?出ないのか?
「あぁ。出るさ」
再度外に出た公。その目の前に広がる光景は野犬と戯れる萌衣。普通ならば癒される光景なのだが、普通じゃないところが1つだけあった。
それは萌衣が犬の垂れ耳をつけているということ。
「お疲れさまです。公様」
「なにしてるんですか?萌衣さん」
「見ての通り犬と戯れているんですけど?」
その通りなのだが、そうじゃないとも公は思った。
「そうですね」
「どうかしましたか?」
笑顔で首を傾げる萌衣に、公は頭を掻いた。
「その犬耳はなんですか?」
「カワイイと思いませんか?」
ちょこんと首を傾げると、垂れ耳もちょこんと倒れた。その姿はカワイイの一言だったので公は素直に頷いた。
「カワイイですけど、なんでつけているんですか?」
「犬好きなのかと思いまして」
「キライではないですけど、萌衣さんがつける意味はないですよね?」
公は頭を掻いてなんとも言えない表情をしていると、萌衣は真剣な表情になった。
「すいません」
男性が3人やって来た。
「あっどうも」
「お久しぶりです」
3人は公に頭を下げた。
「この犬達をお願いします」
公の言葉に3人の視線は萌衣に向いた。公はあっちゃ~と額に手を当てて空見上げる。
「あの~」
「彼女のことは気にせずに犬を連れて帰ってくれますか?」
3人は公と萌衣を交互に3往復見てから頷いた。
「わかりました」
3人がなにも言わずに犬を連れて帰ってくれたので公はホッと息を吐いて萌衣を見た。
萌衣も真剣の表情で公見たが、犬耳が真剣な表情をジャマしているので公は犬耳をとった。
「なんですか?」
萌衣がなにも言わないので公は問いかける。
「私のご主人様になってもらえませんか?」
公は萌衣が言った言葉の意味が一瞬理解できなかった。
「俺が萌衣さんの主人になる?」
「はい」
萌衣は笑顔で頷く。
「どうして?」
「私が公様に仕えたいと思ったからです」
「出会ってから2日も経っていないのに?」
「公様のことは作者からいろいろと見聞きさせてもらいましたから」
「作者!他人のプライバシーをなんだと思ってる!」
登場人物のプライバシーなんて俺にとってはあってないようなものだよ。
舌打ちをした公は萌衣と正面から見つめあった。
「たとえそうだとしても、俺みたいな未成年のガキに仕えるなんて」
萌衣は公の口に人差し指を当てて言葉を止める。
「そんな風に自分を卑下しないでください。それに、私は公様だからこそ仕えたいと思ったのです。ですので、私のご主人様になってください」
萌衣は頭を下げた。
「…………………………」
どうすればいいかわからずに公は黙りこんでしまった。
どうして悩む?こんな美人のメイドさんがご主人様になってって言ってるんだから頷けばいいじゃんか。
「アホか。そんな簡単に頷けるかよ」
「どうしてですか?」
「萌衣さんのことを知らないし、主人になるということがどういうことなのかも知らないのに頷けませんよ」
「そうですか」
「すいません」
「わかりました」
萌衣は一礼すると去っていった。萌衣と入れ違いで蛍がやって来た。
「公。もうすぐバスが出るよ」
「あぁ、わかってる」
萌衣が去っていった方向を1度見た公はバスに乗り込み、帰路につくのだった。
◇
「ただいま~」
薫とともに家に帰ってきた公は荷物を置いて一息吐いていると、
『お兄(義兄)ちゃん(さま)!どういうことなの(ですわ)!』
舞と夢が突撃してきた。
「どういうことってなんだよ?」
しかし、2人からの返事はなく、手を引かれてダイニングに連れてこられた。そこにいたのは萌衣。
「お帰りなさいませ、公様」
優雅にお辞儀をして公を出迎える萌衣に公は額に手を当てる。
"帰ってきて2人が飛び出してきた時点でもうイヤな予感はしていたが、まさか萌衣さんがいるとは"
「萌衣さん。どうしてここにいるのですか?」
「断られた理由が私やご主人様になることがどういうことか知らないということでしたので、それならばそれを知ってもらおうと思ってここにいるのです」
理屈はわかるのだが、理解ができずに公がたたずんでいると、舞と夢が後ろから公の服を引っ張りだした。
「萌衣さんから話は聞いたの?母さん」
「えぇ、軽く」
「じゃあ母さんの判断は?」
「私はかまわないわよ」
マザーがOKを出すと舞と夢からブーイングがおきた。すると、マザーは2人に微笑みかけた。
「舞、夢。萌衣さんがここで暮らすことを認めてくれるなら、私はダディのところへ行こうと思うの。単身赴任でなにかと困っているでしょうからね。その場合、私がダディを押さえるから2人は長期の休みにダディのところへ行かなくてもすむようになる。どうかしら?」
マザーの言葉を聞いて、2人のブーイングが止まったのだが、公はさらに頭を抱えた。
"完璧に萌衣さんをここに住まわせる流れにもっていこうとしているじゃんかよ!"
公の後ろで話し合っていた2人は萌衣さんのもとへ。
「私は萌衣さんがここで暮らすのさんせ~い!」
「わたくしも歓迎いたしますわ」
2人が萌衣側に回ったので、公はもう諦めていた。
「私は反対」
その声に驚いた公が後ろを振り返ると、忘れられていた薫がいた。薫は公の前に立つと萌衣を睨み付けた。対する萌衣は笑顔をたやさずに薫に近づくと、耳もとでなにかを呟いた。
「やっぱり賛成」
それだけであっさりと寝返った薫にトドメの一撃をもらった公は、ヤケクソ気味に言った。
「もうどうにでもしてくれ」
と、いっても今日はロッジなどの掃除をして帰るだけだし、昨日のハイキングみたいに面白味もなんもないから別の場所へ早速ゴー!
◇
今日、公が帰ってくるということもあって舞と夢は朝からルンルンだった。
「昨日もそれぐらい明るかったらよかったんだけどな」
翔のグチなど2人の耳には届いておらず、今にもスキップを始めそうなぐらいルンルンだった。
「でも、舞姉や夢姉がウキウキする気持ちわかるよ」
「だよね!」
「ですわよね!」
2人は音を間に挟むようにして抱きついた。
「そんなものか」
3人のテンションについていけない翔は先を歩きだす。
「音!舞先輩!夢先輩!翔先輩!」
大声で音達を呼びながらやって来たのは音のクラスメートの水だ。
「おはようございますっす!」
「おはよう、水」
「おはよう、水ちゃん」
「おはようですわ、水」
「おはよう、水。でもうるせーわ」
翔は水の頭を掴んで揺らした。
「元気がうちの取り柄っすから!」
揺らされてもお構いなしに叫ぶ水。そのうるささに翔はさらに強く揺らしだした。
「す、水ちゃん。早いよ~」
遅れてやって来たのは水の幼なじみで音のクラスメートの羊。
「お、おはようございます。皆さん」
膝に手を乗せて羊は息を整える。
「おはよう、羊。相変わらず水に振り回されてるな」
翔の一言に水は翔の手を払いのけて翔を睨み付ける。
「翔先輩!それだと私が悪いみたいに聞こえるっすよ!」
「振り回されている羊からすれば、お前は悪だろうな」
翔は水の頭を掴みにいこうとするが、水は避けながら羊を見た。
「そんなことないっよね!羊!」
「アハハ」
元気のない苦笑が羊から返ってきたので水はガーンとショックを受けていた。
「音~!羊が反抗期っす!」
翔の手をすり抜けて音に抱きつく水。
「水と羊を足して2で割ったらいい感じになると思うよ」
水を抱きしめながらも、音はしっかりと言うべきことは言った。
「音もヒドイことを言ってきたっす!」
驚きから水は音から離れた。
「簡潔にいえば落ち着きを持てって話だ」
「今でも十分落ち着いてるっすよ!」
「アハハ。冗談は寝て言え」
翔は水を置いて歩きだす。
「翔先輩がいつも以上辛辣っす!」
泣きそうになる水を慰める人はおらず、水は軽く落ち込んだ。
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社長室に入ってきた秘書は社長の顔を見てそう聞いた。
「わかるかい?」
「いつも以上に表情が緩んでいますから誰が見てもわかりますよ」
秘書の言葉に社長は頬をぐにぐにと揉みだした。
「そんなに緩んでいるかな~?」
「分かりやすいぐらい緩んでいますよ」
秘書はまだ顔をぐにぐにしている社長を微笑ましく見ていた。
「それで、どうしてそんなに嬉しそうなんですか?」
秘書は社長に近づいた。
「いやね。珍しいことに向こうから頼みごとをしてきたからね」
社長の言葉に秘書の表情もかなり緩んだ。
「なるほど。確かにそれだけ表情が緩むと誰が見てもわかるね」
自分が指摘したことを指摘され返された秘書は顔を赤らめた。しかし、すぐに表情を引き締めなおした。
「それで、どんなことを頼まれたのですか?」
「あぁ。これをすぐに準備してくれるかな」
社長から渡された紙を見た秘書は頷いた。
「かしこまりました。すぐに準備します」
◇
はい。帰ってきましたハイキング合宿!
「おい!作者!」
なに?
「なにじゃねーよ!最初の数行いるのか!?」
帰ってくるんだから必要だよ?
「せめて最初に少しは触れていけ!」
それより掃除は終わった?
「終ったけど………」
公はなんとも言えずに頭を掻いたが、諦めたのかロッジを出た。のだが、公は2歩下がって扉を閉めて額に手を当てた。
どうした?出ないのか?
「あぁ。出るさ」
再度外に出た公。その目の前に広がる光景は野犬と戯れる萌衣。普通ならば癒される光景なのだが、普通じゃないところが1つだけあった。
それは萌衣が犬の垂れ耳をつけているということ。
「お疲れさまです。公様」
「なにしてるんですか?萌衣さん」
「見ての通り犬と戯れているんですけど?」
その通りなのだが、そうじゃないとも公は思った。
「そうですね」
「どうかしましたか?」
笑顔で首を傾げる萌衣に、公は頭を掻いた。
「その犬耳はなんですか?」
「カワイイと思いませんか?」
ちょこんと首を傾げると、垂れ耳もちょこんと倒れた。その姿はカワイイの一言だったので公は素直に頷いた。
「カワイイですけど、なんでつけているんですか?」
「犬好きなのかと思いまして」
「キライではないですけど、萌衣さんがつける意味はないですよね?」
公は頭を掻いてなんとも言えない表情をしていると、萌衣は真剣な表情になった。
「すいません」
男性が3人やって来た。
「あっどうも」
「お久しぶりです」
3人は公に頭を下げた。
「この犬達をお願いします」
公の言葉に3人の視線は萌衣に向いた。公はあっちゃ~と額に手を当てて空見上げる。
「あの~」
「彼女のことは気にせずに犬を連れて帰ってくれますか?」
3人は公と萌衣を交互に3往復見てから頷いた。
「わかりました」
3人がなにも言わずに犬を連れて帰ってくれたので公はホッと息を吐いて萌衣を見た。
萌衣も真剣の表情で公見たが、犬耳が真剣な表情をジャマしているので公は犬耳をとった。
「なんですか?」
萌衣がなにも言わないので公は問いかける。
「私のご主人様になってもらえませんか?」
公は萌衣が言った言葉の意味が一瞬理解できなかった。
「俺が萌衣さんの主人になる?」
「はい」
萌衣は笑顔で頷く。
「どうして?」
「私が公様に仕えたいと思ったからです」
「出会ってから2日も経っていないのに?」
「公様のことは作者からいろいろと見聞きさせてもらいましたから」
「作者!他人のプライバシーをなんだと思ってる!」
登場人物のプライバシーなんて俺にとってはあってないようなものだよ。
舌打ちをした公は萌衣と正面から見つめあった。
「たとえそうだとしても、俺みたいな未成年のガキに仕えるなんて」
萌衣は公の口に人差し指を当てて言葉を止める。
「そんな風に自分を卑下しないでください。それに、私は公様だからこそ仕えたいと思ったのです。ですので、私のご主人様になってください」
萌衣は頭を下げた。
「…………………………」
どうすればいいかわからずに公は黙りこんでしまった。
どうして悩む?こんな美人のメイドさんがご主人様になってって言ってるんだから頷けばいいじゃんか。
「アホか。そんな簡単に頷けるかよ」
「どうしてですか?」
「萌衣さんのことを知らないし、主人になるということがどういうことなのかも知らないのに頷けませんよ」
「そうですか」
「すいません」
「わかりました」
萌衣は一礼すると去っていった。萌衣と入れ違いで蛍がやって来た。
「公。もうすぐバスが出るよ」
「あぁ、わかってる」
萌衣が去っていった方向を1度見た公はバスに乗り込み、帰路につくのだった。
◇
「ただいま~」
薫とともに家に帰ってきた公は荷物を置いて一息吐いていると、
『お兄(義兄)ちゃん(さま)!どういうことなの(ですわ)!』
舞と夢が突撃してきた。
「どういうことってなんだよ?」
しかし、2人からの返事はなく、手を引かれてダイニングに連れてこられた。そこにいたのは萌衣。
「お帰りなさいませ、公様」
優雅にお辞儀をして公を出迎える萌衣に公は額に手を当てる。
"帰ってきて2人が飛び出してきた時点でもうイヤな予感はしていたが、まさか萌衣さんがいるとは"
「萌衣さん。どうしてここにいるのですか?」
「断られた理由が私やご主人様になることがどういうことか知らないということでしたので、それならばそれを知ってもらおうと思ってここにいるのです」
理屈はわかるのだが、理解ができずに公がたたずんでいると、舞と夢が後ろから公の服を引っ張りだした。
「萌衣さんから話は聞いたの?母さん」
「えぇ、軽く」
「じゃあ母さんの判断は?」
「私はかまわないわよ」
マザーがOKを出すと舞と夢からブーイングがおきた。すると、マザーは2人に微笑みかけた。
「舞、夢。萌衣さんがここで暮らすことを認めてくれるなら、私はダディのところへ行こうと思うの。単身赴任でなにかと困っているでしょうからね。その場合、私がダディを押さえるから2人は長期の休みにダディのところへ行かなくてもすむようになる。どうかしら?」
マザーの言葉を聞いて、2人のブーイングが止まったのだが、公はさらに頭を抱えた。
"完璧に萌衣さんをここに住まわせる流れにもっていこうとしているじゃんかよ!"
公の後ろで話し合っていた2人は萌衣さんのもとへ。
「私は萌衣さんがここで暮らすのさんせ~い!」
「わたくしも歓迎いたしますわ」
2人が萌衣側に回ったので、公はもう諦めていた。
「私は反対」
その声に驚いた公が後ろを振り返ると、忘れられていた薫がいた。薫は公の前に立つと萌衣を睨み付けた。対する萌衣は笑顔をたやさずに薫に近づくと、耳もとでなにかを呟いた。
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