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82話
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「それじゃあ今日はお絵かきをしようか」
マスター先生の言葉にみんなが色エンピツやクレヨンを用意した。
そんなみんなにマスター先生は紙を渡していった。
「今日のお題は友達の似顔絵だ」
「なら、私としよ」
牡丹は蘭に近づくと、蘭は笑顔で頷いた。
「雪。一緒にしよ」
「えぇ」
雪は由椰と窓際に移動した。
「公」
「あぁ」
公はいつも通り楓とペアを組んで互いの似顔絵を描き始めた。
「可愛く描いてよね」
「頑張ってはみるけど、期待はするなよ」
そう言いながら公は楓の似顔絵を描き始めた。
そうしてみんなが黙々と似顔絵を描いている中、雪がふと外を見た。
「あっ。野良犬(中二)だ」
『えっ?』
雪の言葉に反応した園児達の手は止まり、みんな一斉に窓際までやって来た。
ここら辺の食い付きはさすが園児。
「なぁ、あれって………」
園児の1人が指差した先には、黒がいた。
「黒?」
なぜ黒が外にいるのか。
公が不思議に思っていると、黒の後ろから園ヤンが2人やって来て黒を野良犬(中二)のほうへ蹴り出した。
その光景を見た瞬間、公は部屋を飛び出すと階段を駆けおり始めたのだが、階段の下には園ヤン3人が待ち構えていた。
「ここは通さないぞ」
ここで時間をかけたくない公は、3分の2を駆けおりたところで飛び上がると壁を蹴って園ヤン3人の上を飛び越えた。
『なっ!』
驚いている3人をよそに、さらにスピードを上げた公は黒に飛びかかろうとしていた野良犬(中二)のわき腹にドロップキックを打ち込んでふっ飛ばした。
「大丈夫か?黒」
「うん」
公が差し出した手を掴んで立ち上がる黒。
「またお前か!」
園ヤン達が睨み付けてくる中、公は黒の手を引いて1歩横へずれると、野良犬(中二)が2人の横を通り抜けて園ヤン達へ突っ込んでいった。
『うわっ!』
園ヤン達が野良犬(中二)から逃げ回るのを見ながら、公は黒と一緒に部屋へと戻っていった。
◇
その日の帰り道。
「そういえば、お姉さま。今日、幼稚園に野良犬(中二)が入ってきましたの」
「そうなんだ」
「その野良犬(中二)が黒ちゃんに襲いかかろうとした時にお兄ちゃんがやって来て、野良犬(中二)にドロップキックをして黒ちゃんを助けたんだ」
「へぇ」
後ろでされている会話を聞きながら歩いていた公は、立ち止まると隣を歩く黒を手で止めた。
「どうしたの?」
しかし、公からの返事はなく、正面を睨み付けたまま黙りこんでいた。
不思議に思いながら公の見つめる先を見ると、園ヤン5人に高校生2人が待ち構えていた。
「何かようか?」
公が1歩前に出て問いかけた。
「あぁ。日頃ジャマをしてくれる恨みをはらそうと思ってな」
「それで、助っ人を呼んできた、というわけか」
「そういうことだ」
園ヤンの言葉に公が呆れてため息を吐いていると、高校生2人が公に近づいてきた。
「そういうわけだから、大人しくやられときな」
高校生Aが放った拳を避けた公だが、直後にやってきた高校生Bの拳を食らって軽くふっ飛んだ公。
『公!』
「お兄ちゃん!」
「お義兄さま!」
史達が倒れた公のところに4人が駆け寄ろうとするが、黒・舞・夢の3人は園ヤン達に、史は高校生Aに行く手を塞がれて公に近づけない。
「ほら、立てよ」
高校生Bの言葉に少しふらっとしながらも立ち上がった公は高校生Bを睨み付けた。
「はっ。まだやる気があるのかよ」
高校生Bは笑いながら公を殴り蹴りをくらわしていった。
それでも公は何度も立ち上がった。その姿に史と舞と夢は泣き始めた。
「もう止めてくれ!」
そんな中、黒が叫んだ。
「僕をイジメたいなら僕を殴ればいいだろ!」
その言葉に園ヤン達が悪い笑みを浮かべた。
「そうか。なら存分に殴らせてもらうぞ」
園ヤンが黒を殴ろうとしたが、公が間に入って園ヤンの拳を食らった。
「なっ!」
「公!」
「まだ、俺は倒れていないぞ」
公の睨み付ける視線に園ヤンがたじろいていると、
「おや。どういう状況でしょうか?」
どこからともなく萌衣が現れた。
「なっ!」
「メイドっ!?」
高校生達や園ヤン達が驚く中、萌衣は公を見てから高校生達や園ヤン達を見て頷いた。
「あとは私に任せて君は休んでいなさい」
そう言って1歩踏み出した萌衣の袖を公が掴んだ。
「なんですか?」
「これは俺達の問題だから」
「でも、今の君には解決するだけの力はないでしょ」
「それでも、他人を巻き込むわけにはいかない」
その言葉に萌衣は微笑むと、公の頭を撫でた。
「君は正義の味方、ヒーローなのですね。でも、今は私にお任せください」
そう言って公は手を引き剥がした萌衣は高校生達のほうへ振り向いた。次の瞬間、『パーン!』という音とともに高校生達が頭を抱えて座り込んだ。
「その必要はないで」
「人」
「ヤッホー、萌衣」
ハリセンをひらひらと振った人は再度高校生達の頭をハリセンで叩いた。
「このバカ共の性根は俺が叩き直しておくから」
「そうですか。わかりました」
人が高校生と園ヤン達を連れていくのを見送った萌衣は公に微笑みかけた。
「よく頑張りましたね」
その言葉を聞いた公は倒れた。
◇
と、いうことがあって、公がヒーローと呼ばれるようになったんだよ。
過去編が終わったのに誰からも反応がない。
≪仕方ありませんよ。81話で過去の記憶はないとか言われましたからね≫
あ~。でも、色々ツッコミどころはあっただろ?
「そうだ!なぜ我が野良犬なんだ!」
新たに増えた中二が抗議をしてきた。中二以外にも蘭・牡丹・雪・由椰・人もやって来ていた。
登場人物の中でトップバカのお前に人間の役が回ってくると思うなよ。
「なっ!」
「ちなみに、俺も萌衣と同じで当時の実際の俺だから」
人の言葉に萌衣を除いた全員が人を見た。
「11年前も高校生で今も高校生ってどういうことなの?」
雪の問いに人はニヤニヤと笑うだけで答えないので、雪はため息を吐いた。
「でも、ようやく私と公様の出会いがこうして描かれてよかったです」
「あの時から萌衣は公のメイドになることを心に決めていたからな」
人のその暴露に公達が驚く中、萌衣は人を睨み付けた。
「事実だろ?」
「はぁ」
首を傾げる人の姿に萌衣はため息を吐いた。
「それって本当ですか?」
「えぇ」
公は額に手を当てた。
「え~と、私メインの話のはず、ですよね?」
白の言葉になんともいえない雰囲気になった。
≪そもそも、この過去編の最後のほうのグダグダっぷりはなんですか?≫
グダグダだったか?
≪えぇ、グダグダです。最後のほう、かなり適当に書かれていましたよね?≫
っ!そ、そんなことはないぞ。
≪わかりやすい動揺をありがとうございます≫
と、とりあえず、過去編は終わったし、ちゃんと白の話に入っていくから心配しなくていいぞ。
≪そうですか≫
あぁ。だから、83話にいってみよう!
『≪逃げた≫』
ぐっ!
マスター先生の言葉にみんなが色エンピツやクレヨンを用意した。
そんなみんなにマスター先生は紙を渡していった。
「今日のお題は友達の似顔絵だ」
「なら、私としよ」
牡丹は蘭に近づくと、蘭は笑顔で頷いた。
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「えぇ」
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「公」
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「なぁ、あれって………」
園児の1人が指差した先には、黒がいた。
「黒?」
なぜ黒が外にいるのか。
公が不思議に思っていると、黒の後ろから園ヤンが2人やって来て黒を野良犬(中二)のほうへ蹴り出した。
その光景を見た瞬間、公は部屋を飛び出すと階段を駆けおり始めたのだが、階段の下には園ヤン3人が待ち構えていた。
「ここは通さないぞ」
ここで時間をかけたくない公は、3分の2を駆けおりたところで飛び上がると壁を蹴って園ヤン3人の上を飛び越えた。
『なっ!』
驚いている3人をよそに、さらにスピードを上げた公は黒に飛びかかろうとしていた野良犬(中二)のわき腹にドロップキックを打ち込んでふっ飛ばした。
「大丈夫か?黒」
「うん」
公が差し出した手を掴んで立ち上がる黒。
「またお前か!」
園ヤン達が睨み付けてくる中、公は黒の手を引いて1歩横へずれると、野良犬(中二)が2人の横を通り抜けて園ヤン達へ突っ込んでいった。
『うわっ!』
園ヤン達が野良犬(中二)から逃げ回るのを見ながら、公は黒と一緒に部屋へと戻っていった。
◇
その日の帰り道。
「そういえば、お姉さま。今日、幼稚園に野良犬(中二)が入ってきましたの」
「そうなんだ」
「その野良犬(中二)が黒ちゃんに襲いかかろうとした時にお兄ちゃんがやって来て、野良犬(中二)にドロップキックをして黒ちゃんを助けたんだ」
「へぇ」
後ろでされている会話を聞きながら歩いていた公は、立ち止まると隣を歩く黒を手で止めた。
「どうしたの?」
しかし、公からの返事はなく、正面を睨み付けたまま黙りこんでいた。
不思議に思いながら公の見つめる先を見ると、園ヤン5人に高校生2人が待ち構えていた。
「何かようか?」
公が1歩前に出て問いかけた。
「あぁ。日頃ジャマをしてくれる恨みをはらそうと思ってな」
「それで、助っ人を呼んできた、というわけか」
「そういうことだ」
園ヤンの言葉に公が呆れてため息を吐いていると、高校生2人が公に近づいてきた。
「そういうわけだから、大人しくやられときな」
高校生Aが放った拳を避けた公だが、直後にやってきた高校生Bの拳を食らって軽くふっ飛んだ公。
『公!』
「お兄ちゃん!」
「お義兄さま!」
史達が倒れた公のところに4人が駆け寄ろうとするが、黒・舞・夢の3人は園ヤン達に、史は高校生Aに行く手を塞がれて公に近づけない。
「ほら、立てよ」
高校生Bの言葉に少しふらっとしながらも立ち上がった公は高校生Bを睨み付けた。
「はっ。まだやる気があるのかよ」
高校生Bは笑いながら公を殴り蹴りをくらわしていった。
それでも公は何度も立ち上がった。その姿に史と舞と夢は泣き始めた。
「もう止めてくれ!」
そんな中、黒が叫んだ。
「僕をイジメたいなら僕を殴ればいいだろ!」
その言葉に園ヤン達が悪い笑みを浮かべた。
「そうか。なら存分に殴らせてもらうぞ」
園ヤンが黒を殴ろうとしたが、公が間に入って園ヤンの拳を食らった。
「なっ!」
「公!」
「まだ、俺は倒れていないぞ」
公の睨み付ける視線に園ヤンがたじろいていると、
「おや。どういう状況でしょうか?」
どこからともなく萌衣が現れた。
「なっ!」
「メイドっ!?」
高校生達や園ヤン達が驚く中、萌衣は公を見てから高校生達や園ヤン達を見て頷いた。
「あとは私に任せて君は休んでいなさい」
そう言って1歩踏み出した萌衣の袖を公が掴んだ。
「なんですか?」
「これは俺達の問題だから」
「でも、今の君には解決するだけの力はないでしょ」
「それでも、他人を巻き込むわけにはいかない」
その言葉に萌衣は微笑むと、公の頭を撫でた。
「君は正義の味方、ヒーローなのですね。でも、今は私にお任せください」
そう言って公は手を引き剥がした萌衣は高校生達のほうへ振り向いた。次の瞬間、『パーン!』という音とともに高校生達が頭を抱えて座り込んだ。
「その必要はないで」
「人」
「ヤッホー、萌衣」
ハリセンをひらひらと振った人は再度高校生達の頭をハリセンで叩いた。
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「そうですか。わかりました」
人が高校生と園ヤン達を連れていくのを見送った萌衣は公に微笑みかけた。
「よく頑張りましたね」
その言葉を聞いた公は倒れた。
◇
と、いうことがあって、公がヒーローと呼ばれるようになったんだよ。
過去編が終わったのに誰からも反応がない。
≪仕方ありませんよ。81話で過去の記憶はないとか言われましたからね≫
あ~。でも、色々ツッコミどころはあっただろ?
「そうだ!なぜ我が野良犬なんだ!」
新たに増えた中二が抗議をしてきた。中二以外にも蘭・牡丹・雪・由椰・人もやって来ていた。
登場人物の中でトップバカのお前に人間の役が回ってくると思うなよ。
「なっ!」
「ちなみに、俺も萌衣と同じで当時の実際の俺だから」
人の言葉に萌衣を除いた全員が人を見た。
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「事実だろ?」
「はぁ」
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「それって本当ですか?」
「えぇ」
公は額に手を当てた。
「え~と、私メインの話のはず、ですよね?」
白の言葉になんともいえない雰囲気になった。
≪そもそも、この過去編の最後のほうのグダグダっぷりはなんですか?≫
グダグダだったか?
≪えぇ、グダグダです。最後のほう、かなり適当に書かれていましたよね?≫
っ!そ、そんなことはないぞ。
≪わかりやすい動揺をありがとうございます≫
と、とりあえず、過去編は終わったし、ちゃんと白の話に入っていくから心配しなくていいぞ。
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