幻影の讃美歌

ごさまる

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第一章

第1話〜始まりの日〜

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18才で、デキ婚からの結婚生活1年待たずに離婚。
世に言うシングルマザーで39才。毎日が社会との戦い、あるいは、もう1人の私との戦いの日々である。まあ・・かってに戦っているのだが。 
まあ、その話も後程。
まずは、途中から。
中学二年生の娘と、仲良く二人暮らし。
「母さん、友達から借りたんだ!これ読んでみてよ!」娘、*ゆな*である。
カシャカシャカシャ、トントントン、 
「・・・あぶねぇ!包丁で指切るとこだよ・・あわあわわ・・・焦るぅ」
「・・・早くご飯作らなきゃ、部活の時間に間に合わねぇ~」半泣き状態、焦る私に
「ねぇ!聞いてる?」
「ん~何?何借りたの~?」
彼女は、中学二年生。部活の準備をしながら、なにやら私に訴えている!
ちなみに、ゆなは、バスケット選手。かなり上手い。まっその話は後程。
「んで、何?今聞いてるよ(笑)」
「もう!」
ゆな・・・そろそろデカイ大会控えてるから!イライラしてるなあ、お~怖。
私も協力して頑張らなきゃ。
あとは、お米が炊けるの待つだけ。
「で、何?」
ゆなが、少し得意気に話す
「友達から、コミック借りたの、これ面白いよ!」
幼少期から、今まで、AKIRAでコミックの世界が止まっている私に、なにやら、オススメの、ゆなである。
「なんてコミック?」
かれこれアニメやコミック・・・ましてや、少女漫画とも縁遠い私の目に飛び込んだ文字・・・ 
「ナ@ト?なんじゃそりゃ?ラーメンのアニメ?」 
申し訳ないけど、そんなアニメ聞いたことないっす。 
・・・戸惑い、そして無に等しい期待感・・ごめん、ゆな、読む気ゼロだ・・・。
ゆなが、得意気に話しだした。
「母さんは、知らないんだよ、このアニメ凄くいいんだからっ」
・・・ゆな・・・全然伝わらないよ、そのアニメの説明・・・。
あっけにとられている私をよそに
「もう時間ないから、ご飯は帰って来てから食べるね、行ってきまーす!」
「あっ‼️あさってには、コミック返すから宜しくね❗」
ハイハイ、「行ってらっしゃい頑張ってね」
日曜日というのに、ゆなは部活で、私は、仕事だ。
さっ、私も仕事行くかっ。
そんなこんなで私は、10分前に聞いた「ナ@ト」の事など、すでに白紙の世界へと消えていた。

さっ、今日は道すいてるかな?仕事遅刻しちゃう。大好きな曲、大音量で車に乗り込む。さっ、出発だ。
 

「若くでデキ婚、予想通りね離婚なんて」
忙しい毎日の中でも呪いの呪文のように、いつも頭によみがえる、あの言葉の数々・・・。
「どうせ、あんたは水商売しながら、適当に男作って、またデキ婚。それでまた離婚、その繰り返しの人生ね」
・・・まあ、顔は、悪くない。少なからずもてる。顔立ちは、ハーフと間違えられるくらいはっきりしていて、体型も普通。だが・・・1つだけ欠点が・・・。
それは、男以上に男勝りである。
気が強すぎる我ゆえに、殴られれば殴り返す・・の繰り返しで離婚(笑)。
笑えないか、顎の骨2ヶ所折れて手術したもんなあ。
「まあ、見てなって!」っていう気持ちで、ゆなを女1つで育て上げた。
きちんと株式会社に入社し、もちろん正社員。
周りに言われた「どうせ、あんたは、」を、見事に裏切った私達親子である。

1人でいると、あの呪文が余計に頭に響く。 
だからこそ・・・
「負けない、自分に負けない、周りの奴らに負けない」「みてろ」
また、見えない敵と闘う1日がはじまった。
    
driveからのバックへシフトチェンジ。

ピーピーピ 
「到着からの仕事行きたくねぇ」
さっきまでの闘志は、朝の輝きと共に雲に隠れた。
体重いし、気分も後ろ向き・・・最近っていうか、多分思うに、昼間の世界が嫌いだなぁ。
うん。
きっと嫌いですって。だって明るすぎて人間の嫌な所が丸見えなんだもん。
と心の中で、ぶつくさ1人文句を、会社の駐車場から、たった30歩でつく会社入り口まで、愚痴り倒す私に
「よっ、おはよう!」
あっ、じいじだ。
じいじといっても、れっきとした職場の先輩。
年のわりには、白髪だから、じいじって呼ばせてもらっている。
まあ、そう呼べるのは、長い付き合いの私だけだけどね。
「じいじ~仕事やだよ~」
嘆く私に、いつものように
「人生適当~」
出たよ、じいじの名台詞!
「だから!じいじは、ダメ親父なんだよ」と返すと「その方が楽よん♪」だって。
そういう生き方・・・羨ましいなあ。
でも、決してじいじは人生適当に生きている訳じゃない。仕事だって頑張ってるし。
身だしなみから、私生活もキチンとしてそうってのが充分つたわってくる。
私が羨ましいのは、そういう風に明るく「人生適当」って口にできる、そんなじいじが羨ましいくもあり、
私が口にできなくても、耳にするだけで気持ちが楽になる。
「ありがとう、じいじ」

 「さっ、仕事仕事」
じいじは、そういってタイムカードをおす。私も後に続いておす。
「おはよう」「おはようございます」「おは」社員達が我先にとタイムカードを、押しにくる。
さあ、仕事だ。


ありがとうございました、いらっしゃいませ・・・私の仕事は、物売りだ。
俗にいう接客業。この業界にはいって気付けば20年あまりだなあ。
まあ、なんて事ない、ジュエリー販売店社員さ。
が・・・しかし・・・決して逃れられない掟がある。
それは、個人販売ノルマだ。
一日のノルマ=毎月のノルマ・・・。
社員皆が仲間=ライバル・・・。 
たがいに顔で笑って心の中では、恐ろしい般若の面を、隠し持っている。
社員皆が、時々見せる般若の面は、恐ろしくも人間の面白さもあわせ持つから、死んだ私の眼でみるには、眩しすぎるのだ。


「あ~あ、また、先輩にお客取られちゃった、せっかくいいお客なのに~ひどいと思いませんか?優先輩~」
とふて腐れた後輩の、しおりが私に泣きついてきた。
優とは、私の事。
えっ、名前だすの遅いって、すみません、そんなやつなんです。


「しおり、あのお客様常連よ、しかも金持ち・・・スタッフを選んで買い物するお客様だから、あなたには、まだはやいな。」
「え~優先輩知ってるんですか?」
「当たり前じゃん、だって私のお客様だもの」
「え~~~~っじゃなんで、優先輩が接客つかないんですか?」
「その答えは、今からわかるさ」
「・・・。」

不安そうで、でもなにやらウキウキしてる後輩の横で、雑用をしながら、店の動きを探る。
接客している声を聞くと、私の先輩で、八方美人のみき先輩だ。
あのお客様、逃がしたくないだろうなあ、みき先輩。

ややうつむき加減に一点を見つめていても、視界に入ってくる。
そう・・・お客様を、私から遠いコーナーへ、誘う、みき先輩の接客術で、十八番だ。

タイミング。タイミングだ。私が顔を上げるタイミング。


「向こうの新しいジュエリーも見たいわ」
 
  よしっ!今だ!!!! 

最高の笑顔の下に般若の面をかぶる瞬間・・・。
私は、バケモノになる・・・。

「あらっ!!優さんじゃないの!久しぶりね!」

笑顔で私に近付いてくるお客様。頭には、おしゃれなハットに首にはプラチナのネックレス、両手中指にはプラチナであしらった真珠のリングと、目映いばかりのダイヤモンドリング。
その横に、笑顔の下で悔しがる、みき先輩の姿・・・
と、同時に私は、思わず
「笑止」と呟いた。
 

「お久しぶりです!!!いらっしゃいませ!!お元気でなによりです!!」
  
勝った。

お客様もバカではない。ただ物売り目的で接客されているかいなかは、気配で感じるもの。
私は、その気配を消せるバケモノになれる、唯一無二のバケモノ。
そのお陰で個人売り上げトップである。

「お召しになったジュエリー、クリーニングします!どうぞこちらへ」
「あらっ!!こちらで買ったものじゃないのよ!?いいの!?」
「もちろん!!です!!!」
   
こういったサービスは、地味だけど喜ばれる。

いろいろ世間話しながら、私からはジュエリーの話はしない。いやがられるし警戒されてしまうからだ。

まっ、ホントにお喋りだけでいいのだ。買うか買わないかは、お客様の気分次第さ。

「ありがとうございました!また、私に会いに来てくださいね!!是非、遊びに来てくださいね!!」のセリフは、必ず伝える。
嘘だと思われるかもしれないが、本心で思う。
だから!
バイバイなんて手は降らない、ふっちゃうと2度と会えないような気分になるから・・・。

「優先輩~何にも購入されませんでしたね、常連様」
あっ、しおりが見ていたんだっけ。
ん~この接客術を、しおりになんて説明しよう・・・
あ~もう~めんどくせぇ~!
「逃がしました、はい!すみません!」
すると、すかさず、みき先輩登場。
「さすがね、優って、」

ハイハイ、嫌み全快。
でも、嫌な販売員に欲しくもないもの買わされる、お客様は、無事に救えた。
だから!勝ち!!
私がトップなのは、その辺が他のスタッフと違うところ。
いざ、ジュエリーを買うときに♪大きく買ってくれるもんね♪
ジュエリーを売り込むのではなく、私自身を売り込む。だからこそ気配を消さなきゃね♪

毎回うまく行く訳じゃないけど、私をひいきにしてくれるお客様は、沢山いる♪

と、そろそろお昼休み入ろうっと♪
って控え室の扉を開くと・・!!女子会?ってな光景。
いつもの事だが、毎回圧倒される。
みき先輩と、その取り巻きの女性スタッフのお昼休み。もちろん私の席は、ありませ~ん。
まっ、コイツらが出たら、お昼ご飯食べよ・・。

「あれ?優、お昼ご飯は?」
じいじが優しく声をかけてくれる。
「ん、控え室いっぱいだし、まだお腹すいてないから大丈夫、ありがとう」

「ふ~ん。」
「じやっ遊ぼ、遊ぼ♪」
じいじの得意技である・・・。
「じいじ・・・仕事中でしょ」
「んもうっ最近冷たいじゃんっ」
って悪ふざけに見えるが、じいじなりの優しさなのである・・・。
・・・ありがとう、じいじ。
仲間外れにされるのは、
いつもの事だが、さすがに何も感じてないふりするのは、精神的に疲れるし、まあまあ辛いかな・・・。
般若の面は、接客の時にしか通じない・・・。
理由は、わからないけど・・・。
だからこそ、接客中は、楽しくて仕方ない。


ガヤガヤしながら、女子会メンバーがお昼休みから戻ってきたみたい。
・・・よしっご飯だ♪♪
奴らとすれ違うのもシャクだから、反対側の通路から控え室に行くもんね♪~だ。
今日の弁当は焼き肉に野菜サラダに味噌汁だぜ♪
相変わらずの大食い♪
だって1日1食、しかも職場のお昼休みのみですから。ストレスで食べれなくなって2年以上になるかな。ゆなや、皆にはダイエットだと話してる。
・・・あまり、痩せないけど・・・何故だろ。
まあ、いいか。

そうだ!そろそろ来るかな?
コンコンココーン♪♪♪
「失礼しまーす♪俺も食べよっかな」
「じいじも一緒に食べよ♪♪」
いつものように気を使ってくれる、じいじに感謝。
ありがとう。    そう 心の中で呟いた。


今日は、暇だな。
午後の仕事は店内のクリンネスして、あっという間に帰る時間だ♪♪♪
「お疲れ様でした」といの一番に店を後にする。
理由は、ゆなのお迎えだ!!
2部練習の部活の時は、行きは明るいが夜までかかるので安全を考えてお迎えだ。
急がないと!


「皆、お疲れ様、今日もナイスファイだよ!」

元気な声をあげて、ゆなが体育館からでてきた。
車に乗るなり・・・汗臭い・・・。仕方ない。
頑張った証である。
「ただいま~疲れたよ~!」
「シート倒して、寝てなさい家についたらおこすからさ!」って、もう寝てるし。
だよね、朝からだもんな。お疲れ様!
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