幻影の讃美歌

ごさまる

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第一章

〜闘戦会議〜

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「・・この無礼者・・フンッ」

と、ぶつくさ小言をはくルシファーを、優は無視しながら長い廊下を歩く。

しばらく歩いて、優が、なんとなくルシファーにたずねた。

「ねぇ、あのセイラって迷宮=ダンジョンの主ってホント?しかも、女性にしか・・見えないなあ~!綺麗で、ホント羨ましいぃ~・・」

すると・・ルシファーがしぶしぶ口を開いた。

「・・ヤツは、迷宮の主・・名は、セイラ・アルムといって我々四柱に匹敵するほどの魔素の持ち主だ・・だいぶ、おちゃらけて見えるが過去の闘いの実力は、俺が認めている一人だ・・。」

「・・へぇ~そうなんだ・・ふ~ん・・」

「き、貴様・・何を疑っているっ!?我々は、他にやましい事などあり得ないからなっ!!ハァ、ハァ・・ハァ」

何故か一人焦っているルシファーをしり目に

「・・!?な、何なの?なにを焦っているの?」

なんとも冷たい言葉がルシファーに突き刺さるのであった。
       

ようやく、皆の集まる大広間に到着した二人に、ハデスが駆け寄った。

「ルシファー様・・体調いかがですか?あまり、無理なさらぬよう気をつけて下さい」

「うむ、大丈夫だ・・」

すかさず優が言った!

「大丈夫に決まってるわっ!だって仮病だもん!?」

するとミーミルが

「優・・なぜ、あんなに機嫌が悪いのだ?」

「♪ルシファーに、やきもちなのだ♪アハッ♪」

慌てた優は、

「ち、違うわよ!?ダミアン!まったく、もうっ!」

それを見ていたセイラが

「🖤これで皆お揃いね、そろそろ、おふざけは抜きにして本題に入りましょうっ🖤」

ミーミルは、思った・・(貴様が一番ふざけていると・・)

ダミアンから、パチンッと指を鳴らす音がして、再び長テーブルとイスが用意された。

各自、席に座りダミアンの隣にセイラが座ることになった。

「これより闘戦会議を開く・・さっそくだがダミアン、提案とやらを聞きたいのだが?」

ルシファーの問いかけにダミアンがうなずいた。

「・・皆、私からの提案だが、優のいる現実世界で一匹一匹喰らっていては、かなりの時間を必要とする・・そこで一定期間、優をこちらの世界にとどめ人間界を一時的に停止し、「魔界の扉」を開く・・そして、こちら側の世界と人間界を繋ぎ、我々が乗り込み戦う・・しかし・・リスクも伴う・・」

「リスクとは!?・・そこが肝心だ・・」

ルシファーが横目で優を見ながらダミアンに聞いた。

「そのリスクとは、「魔界の扉」を開く事で自由に人間界をいったり来たり出来る・・だが、その条件は、相手にとっても同じ・・乗り込んでくる可能性が常にあるという事になる・・そこでだ!「悪」が狙っているのは常に「優」だ・・我々と動きを共にさせることで、おのずと「悪」は、我々を狙ってやって来る訳だ・・」


ハデスが口を開いた。

「なるほど・・!一緒に戦う訳ですね!?」

しかし・・セイラが慌てて突っ込んだ。

「いくらなんでも・・危険すぎるわ🖤もし・・優に暴走されたら・・誰も押さえることは出来ないわよ🖤」

セイラの言葉にミーミルもうなずき、

「ルシファー様・・いかがお考えですか?」

するとルシファーが鋭い目付きで、こう言った 

「・・その時の為にも、この俺がいる・・全力で「悪」を刈るだけだ・・それに・・優には、ただ俺達と同行させるつもりはない・・後の話は本人に聞け・・」

いきなり話しを振られた優は、あわてて話を切り出した

「あっ、えっと!私も皆と共に戦うつもりよ!長年の恨みもあるからね・・あなた方に、まかせっぱなしにはしないつもりよ・・」

「・・と、言うわけだ・・まあ、お手並み拝見だな」

「🖤覚悟の上って事でいいのねっ!?」

セイラが優に聞くと、優の返事を待たずにルシファーが口を開いた、

「・・全力で「真の闇の主」は、俺が守る・・」

「🖤ずいぶん、気に入ってるのねっ?ヤダッ私・・やきもち焼いちゃうっ!🖤」

「・・・・・・」

ルシファーの言葉に少し照れる優・・。

「!?か、勘違いするなっ!?俺が守るのは、「真の闇の主」であって、き、貴様では、ないっ!フンっ!」

「・・「真の闇の主」こそ、優なのですよ♪」

ハデスが珍しくルシファーをからかうのであった。

「・・フンっ!」
 と、眼を閉じるルシファーに、ダミアンが言った

「という提案だけど・・皆は、了解?」

ダミアンの問いかけにルシファーが答えた。

「・・魔界の扉を開く前に、セイラには天界の奴らの邪魔をしてもらう。張り直した結界にダンジョンを作り奴らを混乱させる・・まあ、奴らは魔界の扉は、通ることは出来ない・・よって結界付近を強固なものにすれば問題あるまい・・どうだ、セイラ?」

「🖤まかせてっ!ダンジョンを展開したら私もルシファーに同行するわ🖤」

「・・もちろんだ・・」



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