45 / 118
第二章
〜ロネの正義〜
しおりを挟む
「まだ、俺がハデスと会う前の事だがな・・」
ミーミルはハデスと出会う前、ルシファーとは違う主に従えていた。
だが・・ある日を、さかえにルシファーを主とし、
ハデスに出会う事になった。
「・・直接ハデスから聞いたのではない・・
ルシファー様がハデスと、ミーミル二人は兄弟の様
に、俺に従えて欲しいと・・ある時ロネの事を話して
くれた。
他の皆は、どうか知らないが・・」
「そうだったんだ・・。
ハデスは、ロネに両親の事を、いつか話すつもりなの
かな・・?」
「それは出来ない・・厳しい掟がある。」
「厳しい掟って?」
優が険しい顔で尋ねる。
「・・ハデスは、「死者の世界」と「冥界」の
番人・・それゆえ、どちらの世界に誰が送られたか
は、絶対に口外してはならないという掟がある。
もしも・・掟に反した場合・・残念だが・・ハデス
は・・消滅する・・二度と復活は出来ないのだ。」
「消滅って・・そんな・・。」
優は、少し離れた場所から、ハデスとロネが楽しそう
に、たわむれる様子を見つめていた。
「・・なぁ、ロネ・・そろそろ時間だ・・」
「そんなあ!まだ大丈夫でしょ!?
ハデスのおじちゃんっ!久しぶりに会えたんだからさっ!ねっ!?」
「すまんな・・まだまだ狩りの途中なんだ。
ロネ・・刻は進んでいる・・あの日の事は、思い出せないのか・・?」
ハデスは、思いきってロネに尋ねた。
半世紀以上、口に出せなかった言葉だった。
「・・ハデスのおじちゃん・・僕ね・・本当は知ってるよっ!・・ちゃんと知ってる・・。
でもね・・それを認めちゃうと・・僕は、僕自身で不幸せだったって・・認めちゃうのと同じなんだ・・
平気だよっ!ここでこうしているのも・・
夢の中にいるようでさっ!
だって・・ここなら覚めない夢の中に、永遠にさ迷い続ける事ができるし・・」
ハデスは、優しい顔でこう言った。
「・・そうか・・それは、お前の正義だな・・誰よりも優しい正義だ・・」
「・・僕なら平気だよっ!ハデスのおじちゃんっ!」
ブワアァァァッと桜の花びらが舞い上がり・・ロネの姿が消えた。
「じゃあねっ!バイバイっ!ハデスのおじちゃんっ!」
舞い上がった桜の花びらと風に混じり、ハデスには、確かにそう聞こえたのであった。
ロネが「楽園」にいったのかは、ハデス以外・・わからぬままに・・。
ミーミルはハデスと出会う前、ルシファーとは違う主に従えていた。
だが・・ある日を、さかえにルシファーを主とし、
ハデスに出会う事になった。
「・・直接ハデスから聞いたのではない・・
ルシファー様がハデスと、ミーミル二人は兄弟の様
に、俺に従えて欲しいと・・ある時ロネの事を話して
くれた。
他の皆は、どうか知らないが・・」
「そうだったんだ・・。
ハデスは、ロネに両親の事を、いつか話すつもりなの
かな・・?」
「それは出来ない・・厳しい掟がある。」
「厳しい掟って?」
優が険しい顔で尋ねる。
「・・ハデスは、「死者の世界」と「冥界」の
番人・・それゆえ、どちらの世界に誰が送られたか
は、絶対に口外してはならないという掟がある。
もしも・・掟に反した場合・・残念だが・・ハデス
は・・消滅する・・二度と復活は出来ないのだ。」
「消滅って・・そんな・・。」
優は、少し離れた場所から、ハデスとロネが楽しそう
に、たわむれる様子を見つめていた。
「・・なぁ、ロネ・・そろそろ時間だ・・」
「そんなあ!まだ大丈夫でしょ!?
ハデスのおじちゃんっ!久しぶりに会えたんだからさっ!ねっ!?」
「すまんな・・まだまだ狩りの途中なんだ。
ロネ・・刻は進んでいる・・あの日の事は、思い出せないのか・・?」
ハデスは、思いきってロネに尋ねた。
半世紀以上、口に出せなかった言葉だった。
「・・ハデスのおじちゃん・・僕ね・・本当は知ってるよっ!・・ちゃんと知ってる・・。
でもね・・それを認めちゃうと・・僕は、僕自身で不幸せだったって・・認めちゃうのと同じなんだ・・
平気だよっ!ここでこうしているのも・・
夢の中にいるようでさっ!
だって・・ここなら覚めない夢の中に、永遠にさ迷い続ける事ができるし・・」
ハデスは、優しい顔でこう言った。
「・・そうか・・それは、お前の正義だな・・誰よりも優しい正義だ・・」
「・・僕なら平気だよっ!ハデスのおじちゃんっ!」
ブワアァァァッと桜の花びらが舞い上がり・・ロネの姿が消えた。
「じゃあねっ!バイバイっ!ハデスのおじちゃんっ!」
舞い上がった桜の花びらと風に混じり、ハデスには、確かにそう聞こえたのであった。
ロネが「楽園」にいったのかは、ハデス以外・・わからぬままに・・。
0
あなたにおすすめの小説
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
巻き込まれた薬師の日常
白髭
ファンタジー
神に選ばれ、魔素の循環する界へと送り込まれたのは――現代の薬師。
剣も魔法も扱えない彼が憑依したのは、戦闘力ゼロの商人見習いの少年だった。
彼の武器は、知識と経験。商品を生み出し、人脈を築き、産業を広げていく。
「居場所を見つけたい」その願いが、やがて世界を変える力となる。
これは、一人の薬師が紡ぐ研究と開発、そして成長の物語。
【カクヨムでも掲載しています】
表紙は紹介文をもとに、ai【adobe firefly】で作成したものです。(参考程度に……)
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
地上最強ヤンキーの転生先は底辺魔力の下級貴族だった件
フランジュ
ファンタジー
地区最強のヤンキー・北条慎吾は死後、不思議な力で転生する。
だが転生先は底辺魔力の下級貴族だった!?
体も弱く、魔力も低いアルフィス・ハートルとして生まれ変わった北条慎吾は気合と根性で魔力差をひっくり返し、この世界で最強と言われる"火の王"に挑むため成長を遂げていく。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
犬の散歩中に異世界召喚されました
おばあ
ファンタジー
そろそろ定年後とか終活とか考えなきゃいけないというくらいの歳になって飼い犬と一緒に異世界とやらへ飛ばされました。
何勝手なことをしてくれてんだいと腹が立ちましたので好き勝手やらせてもらいます。
カミサマの許可はもらいました。
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる