幻影の讃美歌

ごさまる

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第四章

〜駆け引き⑤〜

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「良かろう。」

ゆっくりと目を閉じ、あぐらをかくべく座り込んだオオネズミ。
その体からは、ユラユラと魔素が揺らぎ立った。
ゆっくりと揺らぐ魔素・・・。
それらは、次第に大きく広がり、グツグツと煮えたぎ始めた。
それはまるで、熱く激しく煮えたぎるマグマの様である。
激しく荒ぶる魔素をまとい、表情ひとつ変えずにいたオオネズミが、突如勢い良く両手を合わせ叫んだ。

パンッ!!!!!!

「荒ぶる魔素よっ!!己の宿主の元へ帰るがよいっ!!
ゆけぇっ!!!!」

ジュバッッッ!!!!!!!!!!!!

一気に魔素が解き放たれると、オオネズミはゆっくりと立ち上がり、ネズミの兵達にこう言った。

「・・・よしよし・・・。
チビ達?ダミアンの条件を聞いたな?・・・。
これからは・・・そう簡単に具現化出来ぬ・・・。
ワシの甘さゆえ、お前達に不便な思いをさせるのぅ・・・。」

オオネズミは悲しい顔をして、ネズミの兵達に呟いた。

「だがのぅ・・・約束は約束。
すまんが・・・許してくれのぅ・・・?」

「チ・・・チュウ・・・私達が主様に甘えていた罰チュウ・・・。
主様は、何も悪くないチュウッ!!!!」

「主様ッ!!」

「主様ッ!!!!!!」

ネズミの兵達は、いっせいにオオネズミの元へ駆け寄り泣きじゃくった。

「遊びがすぎたのぅ・・・。
だが・・・皆ずっと一緒だ。」

「主様ッ!!!!」

ネズミの兵達を抱き締め、静かにオオネズミが言うと、その後ろでダミアンがこう言った。

「無事・・・仲間の魔素を感知出来ました。
間もなくここへ集う予定です。
姿を確認次第・・・貴殿の《ネーム》を封印致します。
二言は、ありませんね?・・。」

「なぁに、お前に二言など微塵もないわい。
ワシが思う事は・・・チビ達のことよ・・。」

そういい終えて、ダミアンの背後に目をやると、魔素を奪われ押さえ付けられ動けなくなっていた、ルシファー・ミーミル・ハデス・セイラが集結していた。



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