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第四章
〜駆け引き⑥〜
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魔素を取り返し、再び全員が集まった。
「・・・・・・。」
だが・・・、ネズミの兵を前に皆等しく、殺気立つ魔素を必死に抑え、無言無表情のままダミアンの背後に立ち揃った。
魔素を取り戻した事で、事の一部始終の時系列を記憶として取り込んだ皆は、初めて見たオオネズミの姿に圧倒されたが、終始冷静を保った。
「・・・互いに睨み合ったままでは・・・ただイタズラに刻が過ぎ行くだけです。
全員が揃い、荒ぶる魔素が暴れ、そして再び互いがぶつかる前に・・・始めさせて頂きます・・・。」
ダミアンは一歩前に出るとオオネズミに向かい、深く頭を下げた。
「・・・良かろう・・・。」
一言そう言い終わると、オオネズミは後ろを向き太くて大きなその両腕を思いっきり広げ、囁くようにネズミの兵達にこう言った。
「さあ・・可愛いチビ達よ、ワシと共に参ろうぞ・・・。」
「チュウっ!!!!主様っあぁっ!!」
「主様っあぁっ!!!!」
「チュウっ!!チュウ!!」
「ずっとずっと一緒チュウっ!!!!」
ネズミの兵達は、オオネズミに駆け寄り、泣きわめき、口々に想いを口にした。
「よしよしっ・・わかっとる、わかっとる・・。」
オオネズミは、そう呟くと優しく静かに目を閉じた。
「・・・チュウゥゥ・・主様・・・・。」
ネズミの兵達は、互いに顔を見合せ、オオネズミの覚悟に納得するかのように頷き、オオネズミ同様静かに目を閉じた。
たちどころに辺りの空気は静まり帰った。
そして、深く息を吸い込んだオオネズミがこう言った。
「・・・始めても良いぞ・・ダミアン・・・。」
「・・・・・・。」
だが・・・、ネズミの兵を前に皆等しく、殺気立つ魔素を必死に抑え、無言無表情のままダミアンの背後に立ち揃った。
魔素を取り戻した事で、事の一部始終の時系列を記憶として取り込んだ皆は、初めて見たオオネズミの姿に圧倒されたが、終始冷静を保った。
「・・・互いに睨み合ったままでは・・・ただイタズラに刻が過ぎ行くだけです。
全員が揃い、荒ぶる魔素が暴れ、そして再び互いがぶつかる前に・・・始めさせて頂きます・・・。」
ダミアンは一歩前に出るとオオネズミに向かい、深く頭を下げた。
「・・・良かろう・・・。」
一言そう言い終わると、オオネズミは後ろを向き太くて大きなその両腕を思いっきり広げ、囁くようにネズミの兵達にこう言った。
「さあ・・可愛いチビ達よ、ワシと共に参ろうぞ・・・。」
「チュウっ!!!!主様っあぁっ!!」
「主様っあぁっ!!!!」
「チュウっ!!チュウ!!」
「ずっとずっと一緒チュウっ!!!!」
ネズミの兵達は、オオネズミに駆け寄り、泣きわめき、口々に想いを口にした。
「よしよしっ・・わかっとる、わかっとる・・。」
オオネズミは、そう呟くと優しく静かに目を閉じた。
「・・・チュウゥゥ・・主様・・・・。」
ネズミの兵達は、互いに顔を見合せ、オオネズミの覚悟に納得するかのように頷き、オオネズミ同様静かに目を閉じた。
たちどころに辺りの空気は静まり帰った。
そして、深く息を吸い込んだオオネズミがこう言った。
「・・・始めても良いぞ・・ダミアン・・・。」
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