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第2章 人外
悪魔の用意した選択肢…。
しおりを挟む「…うーん。どうするかなー…」
えっ。考えてなかったの!?
「ハール、なんかいい案あるか?」
「急に振るなー。
例えば、殺しちゃうとか。
でも、それは選択肢4つ目だしな…
うーん。」
「何もしないでくれる。とかは…」
「ありえない。」
「絶対になし。」
そんな、全否定しなくても…
「決めた。
もし、全て断ったら、
死ぬよりも辛くて怖い目に合わせる。
だから、さっき言った4つの中から選べ。」
「もし、死ぬよりも辛くて怖い目にあいたいなら
全部断ってもいいけどな。」
嫌です。それも絶対に。
でも、どれを選んでも大体同じだと思う。
「全然違うと思うぞ。」
えっ、心をよんだの!?
「別に、心をよんだわけじゃないからな。
気づいてないんだろうが、結構、顔に出てるぞ。
あとは、大抵そういう反応するからな。」
全然気づいてなかった。
大抵?って事は、今まで同じようなことがあったの?
その人達はどうしたんだろう……
「話の続きをするが、契約は高位の悪魔相手になるほど代償が大きくなり、数が増えるほど負担が増える。」
なら3番目はやめておいた方がいいんだ。
高位でない方がいいなら…
「俺達はあんまり変わらないぞ。契約に関する位。」
代償に差はないってことか。
「契約を選べば絶対に即死することはない。
4番目はほぼ即死コースだからな。」
………。
よし。覚悟を決めますか。
すー、はー、すー、はー。
深呼吸をする。
「私、決めましゅた。」
噛んだ、大事な時に噛んだ。
「や、やり直し。」
「私、決めました。」
「どうする事にしたんだ?」
「どれもお断りします。」
「ふーん。死ぬより酷い目に遭う方が好みなのか。」
「ち、違います。そんな嗜好ありません!!」
「なら。」
「それでも、全部嫌だから…」
「分かった。
それが、フィオリアちゃんの意思なんだね。」
コクリ。
本当は嫌なんだけど。仕方ないかな…
「そうか。」
目の前の人、レヴィーさん?(名前、なんだっけ?)が
パチンっと指を鳴らした。
一瞬、目眩がした。
「えっ!?」
何で、この人が檻の中にいるの!?
「相変わらずすごいね。
レヴィーの魔法。」
魔法?魔法ってすごい。
感動している場合じゃない逃げないと。
後ろに下がる。
コツン、壁に当たったようだ。
どうしよう、逃げ場は…
「大人しくしていろ。痛い目にあいたくないだろ。」
ナイフ…
「やっぱりいいな、
その怯えた表情も、華奢な体躯も。」
「気が変わった。
死ぬよりも辛くて痛い目に合わせるのは
やめだ、やめ。」
へっ!?
「もっと喜ぶかと思ったが…
まぁ、いいか。」
そんな目されて、素直に喜べるか。
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