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卯月終

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第二章

I'm hungry. -お腹が空きました-

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ゾクっ。
寒気がした。 

あれが、本性……?
だとしたら、セフィさんの数倍、
いや数十倍リーアさんの方が怖い。
セフィさんは知っているのかな?
もし知っているならより気をつけなきゃ。
逃げようとしているね、バレないようにしないと、
バレたら何されるか……。

「どうかしたか、フェア?」

「あっ、ごめんなさい。ぼーっとしてました。」
あはは、と苦笑いをしておく。

「疲れているなら無理するなよ。」

「大丈夫です。さっき睡眠はとりましたから。
でも、少しだけお腹が……。」

「もう、そんな時間か。
屋敷の案内は後回しにしてまずはお昼にするか。」

「フェア様、苦手な食材や食べられないものは
ありますか?」

「大丈夫です。多分。」

「多分?」

「私の知らない食材があったら分からないので。」

「あぁ、それなら心配入りませんよ。
食に関しては向こうとあまり変わりませんから。」

「そうなんですね。」

「えぇ。」

「なら食堂に行くか。」

「そうですね。食堂はこちらです。」

食堂は玄関入ってすぐの右側の道の手前から3つ目と。
覚えておこう。
逃げる役にも立つかもだし。

ガチャ。
扉が開く。

「ありがとうございます。」

「いえ。」

広い。
オシャレな長机だな。
こんな机、物語でしか見た事ない。
お城にありそうな豪華な机。

白と赤を基調としたテーブルクロス。
すごく綺麗。

「好きな席に座れ。」

あっ、どこに座ろう?
あの他より豪華な椅子はきっと
セフィさんの椅子だから……。
こういう場合の座るべき場所が分からないや。

「どこでも大丈夫ですよ。」

そうは言われても……。

「なら、ここに来い。」

セフィさんのお、お隣ですか!?

「嫌か?」

首をぶんぶんと横に振る。

「ただ、良いのかなって思いまして…。」

「俺が良いって言っているんだから
良いに決まっているだろ。」

「リーアもどっか座れ。」

「しかし、私は執事の身ですから。」

「構わないから、座れ。」

「……。
それでは、お隣失礼します。」

広い机なのに3人とも同じ位置に固まっていて、
なんか不思議な感じがする。

ティアを抱きしめていたら、

「なぁ、隣の椅子置いておけば。
抱いてる方がいいなら無理にとは言わないが、
汚れないか?」

カチャッ。
椅子をひいてくれた。

「旦那様、そのようなことは私が……。」

「別に問題ない。そうだろ?」

「…、分かりました。
旦那様がそう仰るのなら。
ですが、次回からは私が。」

「あ、ありがとうございます!」
そう言ってからティアを隣の椅子においた。




お料理をお持ちしました。

「あぁ、ありがとう。」

本日のメニューは
前菜の盛り合わせ、
かぼちゃのポタージュ、
パンはフランスパン、クロワッサン、
全粒粉のパン、くるみのパンの計4種類。
鯛のムニエル、
牛フィレ肉のステーキ
です。
デザートも後ほどお持ちします。
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