金髪ギャルが引きこもり系Vtuberになったってマジですか?!

卯月終

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第1章

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「光莉~。今日はタピオカ飲みに行く??」
「何言ってんの、瑠夏。タピオカはもう時代遅れだって。SNS映え狙うなら、パフェでしょ! ヒカリヤの特大パフェ食べに行こうよ!」
「さっすが光莉先輩! 最新映えスイーツのリサーチもバッチリですね!」
「当たり前じゃん! だって私お菓子好きだもの」
美味しいお菓子は日常をキラキラと輝かせてくれるから、すごく好き。
SNS映えにこだわっているわけではないけど、楽しそうな2人を見れるから映えスイーツばかり詳しくなってしまう。
本当は、美味しければなんでも良いんだけどね。
見た目が可愛いものは好きだけど。


「やっぱ学校終わりだと混んでるね~」
「そうだね。どうしても学校終わる時間って学生多くなるからね」
「学校サボって行けば良いんじゃないですか? だって先輩頭良いんだしちょっとくらいサボったところで……」
「それは嫌かな……人は少ないかもしれないし並ぶ時間だって短縮できるかもだけど、瑠夏と瀬奈と話しながら待つ時間楽しいから減るの嫌なんだよね!」
それに頑張ったご褒美に食べるから美味しいのであって、学校をサボった罪悪感を胸に食べたら味なんて感じなくなりそうだし。

「あー! てか先輩の爪可愛い!! ネイル新しくしました?」
「マジ? 私も光莉のネイル見たいんだけど」
「あ、これ? 可愛いでしょ。パーツもりもりにしたの!」
「ほんと、光莉ってネイルも可愛いよね。いつか誰に頼んでるのか教えてもらいたいわ」
「瑠夏先輩も知らないんですか? 私も知りたいです」
瑠夏と瀬奈が瞳を輝かせながらこちらを見てくる。そんな期待した目で見られてもな……
自分で爪はいじってるから、ネイルの話ならいくらでもできるんだけど、うっかり垢バレしたくないんだよね。
学校の友達には見せられないやつもあるし……
昔みたいなことはもう二度と嫌だしーー
「いつか機会があれば話すね! それまで秘密って事で。それにもうすぐ順番だよ。何頼むか決めてる?」
この話をした途端2人の顔が青ざめた。この反応決めてなかったな……

「え……えーっと、どれにしようかな」
「私決めるの苦手なんですけど……」

そんな事を話しながらも注文の時には決まったようだ。私は特大パフェ。瑠夏は甘さ控えめフルーツパフェ。瀬奈はたっぷりチョコのパフェにさらに生クリームを追加していた。
たっぷり盛り付けられた食材にキラキラと光る店内装飾。眩しいほどのライトの効果もあって、よく映える。
「この写真、ヒカスタにあげても良い?」
「私は大丈夫ですよ~」
「私も良いよ!」
「ありがとう~」
瑠夏は早速ヒカスタにあげるようだ。瀬奈もヒカッターにあげていた。
「光莉はあげないの?」
「私は帰ってからにしようかな……パフェのアイスが溶けてきそうで」
「わ、マジじゃん。食べよ食べよ」

本当はSNSにすぐあげるのが怖くて出来ないだけなんだけどね。
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