15 / 18
白昼夢を見るサラリーマン 編
デイドリーム その②
しおりを挟む
「さぁ、こちらへ……もう大丈夫だ」
剣を持った男は、いつの間にか少女に近づいていた。女が炎を飛ばした時に移動したようだ。
男は少女の手をとった。
「え、あ……」
少女は少し不本意そうに、その男の後ろにつかされた。
ゲツは二人に囲まれていた。
(あの子、剣の人の後ろに……いやまあ、さっき会ったばっかの人を信じるなんてできないよな)
「覚悟しなリザードマン……お前のLvでは俺たちには敵わない」
男が剣を上段に構えた。何か技を繰り出すつもりだろうか。
「油断はしちゃダメだぞ……依頼状に書かれていたステータスは、もっと高かったはずだ」
女も何か魔法を使うつもりなのか、杖をこちらに向け、強く握り直した。
(レベル? ステータス?)
ゲツはすぐに自分の今ハマっている物を想像した。
(ゲームの話してるのか? いや……真面目に現実の話なのかな……)
彼らの顔は、おおよそホラを吹いているようなモノには見えなかった。
「いくぞ!」
「!」
男が先に動き出した。ゲツもそれに反応する。
「ギガンティック・ブレイク!」
男が大きく振りかぶりながら近づいてくる。
(……よし、今だ!)
ゲツはこれを、左に避けようとした。
しかし——
「ふっ……!?」
足が動かない。
(何だ? 何かが……足に引っかかって……)
スライム状の何かが、彼のふくらはぎあたりまでを覆っていた。
(何だこれ!? さっきまでなかったのに……!!)
「でりゃああああああ!!」
男の振りかぶっていた剣が巨大化し、ゲツに振り下ろされた。
ゲツが気付いたとき、それはもう目前に迫っていた。
「うわあああ!!」
ゲツはどうしようもなく、腕を頭上でクロスさせた。
『『『ザシュ』』』
「がっ……」
その大剣は、ゲツの肩から脇腹にかけて大きな傷を入れた。ゲツの体から血が吹き出る。
「あ……ああ……」
ゲツは尻餅をついて倒れた。
「やっぱり『素早さ』が高い敵は、それを封じて一撃で倒す……っていうのが定石ね」
女が言った。ゲツの足を固定したのは、彼女の魔法によるものらしい。
「うまくいってよかった……あとはコイツにトドメをさすだけだな」
男がゲツの胸に剣先を向ける。剣の大きさは元に戻っているようだ。
ゲツは息を荒くさせた。地面に血が滴り落ちている。
「はぁ……はぁ……そんな……」
なんとか上半身を起こしていたが、それさえできなくなった。ゲツは手を横に、ドサリ、と仰向けになった。
「体が、動かない……」
切られた影響か、体も徐々に動かなくなってきている。
(うぅ……まだここが何なのかもよくわからないのに……何かの勘違いで……)
なぜこんなところで、とゲツは思った。あの時、騒ぎを見に行かずそのまま家に帰れば、こんな事にはならなかったのではないか?
「かは……っ」
口から血が漏れた。もう口を開くのも難しい。
(くそ……やりたい事、いっぱいあるのに……)
ゲツは、少し前の自分に少しだけ後悔した。また、少しだけ感謝した。
(でも、こんな未知な事を体験できたのってのは……いい事だったな、多分……)
「これで賞金もたんまりだな」
「ああ、早くやっちゃいな」
女はそう言って、ゲツの方を見るのをやめた。
男はゲツの胸に、剣先を当てた。
「……!」
ゲツには、抵抗できるだけの力はなかった。
ゲツが目をつむった、その時。
『『『バキィィィ』』』
男の体が、乾いた音と共に倒れた。
「何の音!?」
女が振り返った。
そこには——黒い人間がいた。
「な、何……何がおこったの?」
ゲツは目を開いた。目の前にが男の姿はなかった。
そこにいたのは、黒いライダースーツのような服を身にまとった人間だった。かなりぴっちりしており、関節や胸辺りにはパッドのようなものもついている。スーツの上からわかる体つきから、どうやら女のようだ。
「ゲツくん……逃げますよ」
黒服の女は、くぐもった声でそう言った。彼女は黒いフルフェイスのヘルメットのようなものをつけていおり、顔は伺えない。
彼女はゲツを「よいしょ」とおんぶした。
「……?」
ゲツは、自分の名前を呼ばれたことに困惑した。
「何だお前は!? そいつを離せ!!」
女が指差ししながら叫んだ。
「そうはいきません」
「何……?」
「人違いって事ですよ、人違い。それでは」
そう言うと、黒服の女はそこをさっさと立ち去っていった。
「このケガ……大丈夫じゃないですよね」
黒服は背中にいるゲツに言った。
ゲツは返答する事ができない。
「ここを出てしまえば、ひとまず安心です。そこで治療をしましょう」
(出る……? 出るって……)
どこを出るんだ、とゲツは思った。
が、その疑問はすぐに解決した。
瞬きをした、そのちょっとの間だった。
「……!?」
気付くと、そこは見慣れた景色だった。遠く広がる草原ではない、主に灰色で構成された世界だ。
「よし、ここでなら……」
そう言って黒服は、ゲツを地面に寝かせた。
「この包帯を巻けば、もう大丈夫でしょう」
黒服は、ゲツの上半身を裸にして、ケガをしたところに包帯を巻いた。
(いや、大丈夫じゃないでしょ……!?)
すると、少しずつ痛みが引いてきた。声も出せるようになったようだ。
「な、何ですかこれ……!?」
「魔法ですよ、これも。私のじゃありませんけど」
女は腰辺りのポケットを確認しながら言った。さっきはそこから包帯を取り出していた。
「あ、あ……あなたは、一体……」
黒服はゲツの顔を見た。すると「あっ、そうだった」と言って、
「すみません、コレが邪魔でしたか」
と、ヘルメットを脱いだ。
「……!」
そこに現れたのは——リランだった。
「このヘルメットとスーツ、私の魔法なんですよ。顔が見えなくなるんで、外しておくべきでしたね」
「何で、リランさんが……」
ゲツは上半身を起こして言った。ゲツの体のキズはすっかり治っていた。
「……私も、駅前のある場所に用事がありまして……そしたら、何か変な所にいたんです」
「あの場所は一体、何だったんです?」
「わからないです、が……私は何らかの魔法が働いているんだと思います」
ゲツはあの少女の言葉が思い浮かんだ。
「魔法……? テレポートとかの?」
「いや、おそらくテレポートではありません。色々とおかしかったでしょう、あの世界は」
「じゃあ、あそこは——」
「おそらく、魔法で作り出した世界です。誰かが、あれを作ったんです」
リランは地面を指差す。そこには、不自然に光る白い線があった。
「そこの光っている線を越えると、あの世界に行くようです。そしてあそこでは——」
「私達の常識は、通用しないと思った方がいいでしょう」
----------
「いてててて……何だアイツ、人違いって……」
「おい、今すぐ追っていく……ん?」
「どうした?」
「……どうやら人違いらしい」
「え? なぜだ?」
「さっきのヤツが言っていたのと……この子によると、あの鱗の体は魔法で作り出したものらしい」
「そうなのか?」
「……う、うん。そう言っていました……」
「……」
「……まぁ、切り替えていこう」
「そうだな」
(ゲツさん、大丈夫かな……)
続く
剣を持った男は、いつの間にか少女に近づいていた。女が炎を飛ばした時に移動したようだ。
男は少女の手をとった。
「え、あ……」
少女は少し不本意そうに、その男の後ろにつかされた。
ゲツは二人に囲まれていた。
(あの子、剣の人の後ろに……いやまあ、さっき会ったばっかの人を信じるなんてできないよな)
「覚悟しなリザードマン……お前のLvでは俺たちには敵わない」
男が剣を上段に構えた。何か技を繰り出すつもりだろうか。
「油断はしちゃダメだぞ……依頼状に書かれていたステータスは、もっと高かったはずだ」
女も何か魔法を使うつもりなのか、杖をこちらに向け、強く握り直した。
(レベル? ステータス?)
ゲツはすぐに自分の今ハマっている物を想像した。
(ゲームの話してるのか? いや……真面目に現実の話なのかな……)
彼らの顔は、おおよそホラを吹いているようなモノには見えなかった。
「いくぞ!」
「!」
男が先に動き出した。ゲツもそれに反応する。
「ギガンティック・ブレイク!」
男が大きく振りかぶりながら近づいてくる。
(……よし、今だ!)
ゲツはこれを、左に避けようとした。
しかし——
「ふっ……!?」
足が動かない。
(何だ? 何かが……足に引っかかって……)
スライム状の何かが、彼のふくらはぎあたりまでを覆っていた。
(何だこれ!? さっきまでなかったのに……!!)
「でりゃああああああ!!」
男の振りかぶっていた剣が巨大化し、ゲツに振り下ろされた。
ゲツが気付いたとき、それはもう目前に迫っていた。
「うわあああ!!」
ゲツはどうしようもなく、腕を頭上でクロスさせた。
『『『ザシュ』』』
「がっ……」
その大剣は、ゲツの肩から脇腹にかけて大きな傷を入れた。ゲツの体から血が吹き出る。
「あ……ああ……」
ゲツは尻餅をついて倒れた。
「やっぱり『素早さ』が高い敵は、それを封じて一撃で倒す……っていうのが定石ね」
女が言った。ゲツの足を固定したのは、彼女の魔法によるものらしい。
「うまくいってよかった……あとはコイツにトドメをさすだけだな」
男がゲツの胸に剣先を向ける。剣の大きさは元に戻っているようだ。
ゲツは息を荒くさせた。地面に血が滴り落ちている。
「はぁ……はぁ……そんな……」
なんとか上半身を起こしていたが、それさえできなくなった。ゲツは手を横に、ドサリ、と仰向けになった。
「体が、動かない……」
切られた影響か、体も徐々に動かなくなってきている。
(うぅ……まだここが何なのかもよくわからないのに……何かの勘違いで……)
なぜこんなところで、とゲツは思った。あの時、騒ぎを見に行かずそのまま家に帰れば、こんな事にはならなかったのではないか?
「かは……っ」
口から血が漏れた。もう口を開くのも難しい。
(くそ……やりたい事、いっぱいあるのに……)
ゲツは、少し前の自分に少しだけ後悔した。また、少しだけ感謝した。
(でも、こんな未知な事を体験できたのってのは……いい事だったな、多分……)
「これで賞金もたんまりだな」
「ああ、早くやっちゃいな」
女はそう言って、ゲツの方を見るのをやめた。
男はゲツの胸に、剣先を当てた。
「……!」
ゲツには、抵抗できるだけの力はなかった。
ゲツが目をつむった、その時。
『『『バキィィィ』』』
男の体が、乾いた音と共に倒れた。
「何の音!?」
女が振り返った。
そこには——黒い人間がいた。
「な、何……何がおこったの?」
ゲツは目を開いた。目の前にが男の姿はなかった。
そこにいたのは、黒いライダースーツのような服を身にまとった人間だった。かなりぴっちりしており、関節や胸辺りにはパッドのようなものもついている。スーツの上からわかる体つきから、どうやら女のようだ。
「ゲツくん……逃げますよ」
黒服の女は、くぐもった声でそう言った。彼女は黒いフルフェイスのヘルメットのようなものをつけていおり、顔は伺えない。
彼女はゲツを「よいしょ」とおんぶした。
「……?」
ゲツは、自分の名前を呼ばれたことに困惑した。
「何だお前は!? そいつを離せ!!」
女が指差ししながら叫んだ。
「そうはいきません」
「何……?」
「人違いって事ですよ、人違い。それでは」
そう言うと、黒服の女はそこをさっさと立ち去っていった。
「このケガ……大丈夫じゃないですよね」
黒服は背中にいるゲツに言った。
ゲツは返答する事ができない。
「ここを出てしまえば、ひとまず安心です。そこで治療をしましょう」
(出る……? 出るって……)
どこを出るんだ、とゲツは思った。
が、その疑問はすぐに解決した。
瞬きをした、そのちょっとの間だった。
「……!?」
気付くと、そこは見慣れた景色だった。遠く広がる草原ではない、主に灰色で構成された世界だ。
「よし、ここでなら……」
そう言って黒服は、ゲツを地面に寝かせた。
「この包帯を巻けば、もう大丈夫でしょう」
黒服は、ゲツの上半身を裸にして、ケガをしたところに包帯を巻いた。
(いや、大丈夫じゃないでしょ……!?)
すると、少しずつ痛みが引いてきた。声も出せるようになったようだ。
「な、何ですかこれ……!?」
「魔法ですよ、これも。私のじゃありませんけど」
女は腰辺りのポケットを確認しながら言った。さっきはそこから包帯を取り出していた。
「あ、あ……あなたは、一体……」
黒服はゲツの顔を見た。すると「あっ、そうだった」と言って、
「すみません、コレが邪魔でしたか」
と、ヘルメットを脱いだ。
「……!」
そこに現れたのは——リランだった。
「このヘルメットとスーツ、私の魔法なんですよ。顔が見えなくなるんで、外しておくべきでしたね」
「何で、リランさんが……」
ゲツは上半身を起こして言った。ゲツの体のキズはすっかり治っていた。
「……私も、駅前のある場所に用事がありまして……そしたら、何か変な所にいたんです」
「あの場所は一体、何だったんです?」
「わからないです、が……私は何らかの魔法が働いているんだと思います」
ゲツはあの少女の言葉が思い浮かんだ。
「魔法……? テレポートとかの?」
「いや、おそらくテレポートではありません。色々とおかしかったでしょう、あの世界は」
「じゃあ、あそこは——」
「おそらく、魔法で作り出した世界です。誰かが、あれを作ったんです」
リランは地面を指差す。そこには、不自然に光る白い線があった。
「そこの光っている線を越えると、あの世界に行くようです。そしてあそこでは——」
「私達の常識は、通用しないと思った方がいいでしょう」
----------
「いてててて……何だアイツ、人違いって……」
「おい、今すぐ追っていく……ん?」
「どうした?」
「……どうやら人違いらしい」
「え? なぜだ?」
「さっきのヤツが言っていたのと……この子によると、あの鱗の体は魔法で作り出したものらしい」
「そうなのか?」
「……う、うん。そう言っていました……」
「……」
「……まぁ、切り替えていこう」
「そうだな」
(ゲツさん、大丈夫かな……)
続く
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる