おとぎまわり

アン

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赤ずきんちゃん

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可愛い真っ赤な頭巾、いつでも何処でも被ってる
だから私は赤ずきんちゃん

分かったよお母さん、ちゃんとお婆ちゃんに届けて来るわ
ワインと小さなケーキ、寄り道しないで真っ直ぐ行くわ

石畳を横切って、暗い森を進んでいると、優しい狼さんが教えてくれた

「向こうにとても綺麗な花畑があるよ」

「まあ素敵ね!」

少しだけ、少しだけ、と思いながら、小さな花で大きな花束を作って
その内、私はいつの間にか眠っていたの

目が覚めた時には、もう日が暮れ始めていて
嗚呼ああ怒られちゃう、急がなきゃ!

私はいつもあわてんぼう
だから、お気に入りの赤頭巾が消えていた事にも気付けなかった

トントン、トントン

「お婆ちゃん、私よ」

だけど返事は無くて

トントン、トントン

「居ないの?入っちゃうよ」

扉の鍵は開いていて

「きゃあっ!?」

そこに広がる大惨事
赤頭巾を被った狼さん
猟銃を抱えたお母さん
どちらも穴だらけで真っ赤っか

さて、ここで問題です
狼と母親、罪を抱えたまま死んだ悪役はどちらでしょう

よく考えてみればおかしな話です
狼が出るような危険な森に、幼子おさなご一人放り込むなんて

あの母親は、一体何を撃つつもりだったのでしょうね

ともあれ、この物語の悪役は居なくなりました
彼女はもう赤ずきんちゃんじゃない
何処にでも行ける、ただの女の子になったのです
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