おとぎまわり

アン

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白雪姫

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黒檀よりも黒い髪
雪のように白い肌
血のように鮮やかな赤い唇
誰もが羨む、理想の私

その美しさを許せなかった嫉妬深い継母に幾度殺されても、その度に生き返ってみせた

いよいよ死んだと思ったあの時でさえ、運良く喉から飛び出した毒林檎の欠片
主人公と呼ぶに相応しい、突飛な運命

そして
隣国の王子との婚礼、魔女への復讐劇

真っ赤に焼けた靴を履かせて、あの御自慢の顔が醜く叫ぶ様は愉快で!

まるで魔女の様にわらう私を、あの人は愛さなかった

私が縋れるのは、自分によく似た赤ん坊だけ

「大丈夫よ、私はちゃんと貴女を愛してあげる」

嗚呼ああ、けれど
まともな愛を知らない私が、誰かをまともに愛せる訳が無かった

【軈て王妃は、美しく成長した姫が自分の下から離れて歩いて行くのを
理想のお人形じゃなくなっていく姿を】

そう、貴女も私を捨てるのね
ならばいっそ

「あの小娘を殺せ」

【森へ逃げ込む娘、追っ手を仕掛ける王妃
それはまるで、とある御伽噺おとぎばなしの様でした】
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