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出会い-1
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ここはイリオスと呼ばれる大陸の東の端、名も無きへんぴな村。明るく、そして暖かな日差しが照りつける中、数人の子供たちの前で、1人の老人が教鞭を執っていた。
「ねー、そんちょー」
元気よく手を上げて質問をするは、村有数の腕白少年、ルゥ。彼は先日、9歳になったばかりで、まだまだ好奇心が尽きることを知らない頃合いであった。
「んー? どうした、ルゥ?」
村長と呼ばれた、老人はそのシワだらけの顔を、ルゥに向ける。
「また、あの話をして!」
村長はその言葉を聞いて、ため息を吐く。
「またあの話? おぬし、何回聞けば満足するんじゃ?」
老人はちらりと、手元の時計を見てみる。子供たちに勉強を教えるには、少々時間が足りなかった。
「まあ、ええか。この話はわしが生まれるずーっと前の話じゃ」
――遙か昔、イリオス大陸で邪悪な龍と邪神の連合軍がアーティファクトと呼ばれる兵器群を生み出した。その兵器は使い方1つで、街を焼き払い、地形を変え、海すら涸らすことが出来た。
邪神と邪龍の連合軍は、大陸の人々を恐怖に落とし、支配し、捕らえて奴隷のように扱っていたという。人々がこの世に絶望し、希望が奪われた暗黒の時代に突入したのだった。
だが、そんなことはイリオスの神々が許すはずが無かった。勇気ある種族と神々が、連合に対して立ち上がったのだった。
そして後の世で邪龍大戦と伝えられる、聖なる神々と連合軍で争いが勃発。そして連合軍は敗れ去った。そして彼らが作り出したアーティファクト群もまた失われたのだった。
邪神は滅ぼされ、邪龍どもは地下奥深くに封印され、世界に平和が戻ったのだ。
――「まあ、こんな話じゃ」
子供たちは、目を輝かせるもの、伝承を信じているもの、信じていないもの、最初から興味のないものなどに分かれていた。
「そんちょー!どうやったらその龍に会えるの?」
目を輝かせた少年、ルゥは村長に質問する。
「龍は危険なものだと伝えられておるのに、なんでそんなに興味があるのかの……」
「だって格好良いじゃん!」
ルゥの言葉は単純明快。少年は空を自由に羽ばたく龍に、憧れを持っていたのだった。
村長はため息を吐くと、ルゥに目を合わせる。
「まあ、この村に伝えられる話で、1匹の邪龍が”禁足地”に眠っているとかいうのはあったがのう」
「ええっ!? そんなことは聞いたことないよ!」
村長は一瞬、しまったという表情をしたが、もう遅い。
「とにかく! この話は終わりじゃ! ”禁足地”に行こうなどとは思うなよ? あそこは大人ですら危ないんじゃ!」
ルゥは村長のあまりの剣幕に無言でうなずいた。
「よし、よい子じゃ。 続きの勉強はまた明日じゃ!」
そしてその場は解散となったのだった。
しかしその夜、闇に中を歩くルゥの姿があった。足音を殺し、誰にも分からないように歩いて居たが、突然、背後から声を掛けられた。
「ねぇ、ルゥ。アナタどこに行くつもりなの?」
ルゥが振り返ると、そこには1人の少女が立っていた。その少女は、昼間に一緒に村長の話を聞いていた1人であった。
「メイか。驚かすなよ」
メイと呼ばれた少女は、腕を組みながらルゥを睨み付ける。
「アナタ、”禁足地”に行くつもりでしょう? 村長が絶対行くなって言っていたじゃない!」
「だって、どうしても龍に会いたいから」
「あっきれた!」
メイが小言を言おうとしたのを察したルゥは、突然駆けて森の中に入る。ルゥが目指すは森の奥、”禁足地”。
「ちょっと、待ちなさいよ!」
その後ろをメイも追いかけて、森の中に消えたのであった。
「ねー、そんちょー」
元気よく手を上げて質問をするは、村有数の腕白少年、ルゥ。彼は先日、9歳になったばかりで、まだまだ好奇心が尽きることを知らない頃合いであった。
「んー? どうした、ルゥ?」
村長と呼ばれた、老人はそのシワだらけの顔を、ルゥに向ける。
「また、あの話をして!」
村長はその言葉を聞いて、ため息を吐く。
「またあの話? おぬし、何回聞けば満足するんじゃ?」
老人はちらりと、手元の時計を見てみる。子供たちに勉強を教えるには、少々時間が足りなかった。
「まあ、ええか。この話はわしが生まれるずーっと前の話じゃ」
――遙か昔、イリオス大陸で邪悪な龍と邪神の連合軍がアーティファクトと呼ばれる兵器群を生み出した。その兵器は使い方1つで、街を焼き払い、地形を変え、海すら涸らすことが出来た。
邪神と邪龍の連合軍は、大陸の人々を恐怖に落とし、支配し、捕らえて奴隷のように扱っていたという。人々がこの世に絶望し、希望が奪われた暗黒の時代に突入したのだった。
だが、そんなことはイリオスの神々が許すはずが無かった。勇気ある種族と神々が、連合に対して立ち上がったのだった。
そして後の世で邪龍大戦と伝えられる、聖なる神々と連合軍で争いが勃発。そして連合軍は敗れ去った。そして彼らが作り出したアーティファクト群もまた失われたのだった。
邪神は滅ぼされ、邪龍どもは地下奥深くに封印され、世界に平和が戻ったのだ。
――「まあ、こんな話じゃ」
子供たちは、目を輝かせるもの、伝承を信じているもの、信じていないもの、最初から興味のないものなどに分かれていた。
「そんちょー!どうやったらその龍に会えるの?」
目を輝かせた少年、ルゥは村長に質問する。
「龍は危険なものだと伝えられておるのに、なんでそんなに興味があるのかの……」
「だって格好良いじゃん!」
ルゥの言葉は単純明快。少年は空を自由に羽ばたく龍に、憧れを持っていたのだった。
村長はため息を吐くと、ルゥに目を合わせる。
「まあ、この村に伝えられる話で、1匹の邪龍が”禁足地”に眠っているとかいうのはあったがのう」
「ええっ!? そんなことは聞いたことないよ!」
村長は一瞬、しまったという表情をしたが、もう遅い。
「とにかく! この話は終わりじゃ! ”禁足地”に行こうなどとは思うなよ? あそこは大人ですら危ないんじゃ!」
ルゥは村長のあまりの剣幕に無言でうなずいた。
「よし、よい子じゃ。 続きの勉強はまた明日じゃ!」
そしてその場は解散となったのだった。
しかしその夜、闇に中を歩くルゥの姿があった。足音を殺し、誰にも分からないように歩いて居たが、突然、背後から声を掛けられた。
「ねぇ、ルゥ。アナタどこに行くつもりなの?」
ルゥが振り返ると、そこには1人の少女が立っていた。その少女は、昼間に一緒に村長の話を聞いていた1人であった。
「メイか。驚かすなよ」
メイと呼ばれた少女は、腕を組みながらルゥを睨み付ける。
「アナタ、”禁足地”に行くつもりでしょう? 村長が絶対行くなって言っていたじゃない!」
「だって、どうしても龍に会いたいから」
「あっきれた!」
メイが小言を言おうとしたのを察したルゥは、突然駆けて森の中に入る。ルゥが目指すは森の奥、”禁足地”。
「ちょっと、待ちなさいよ!」
その後ろをメイも追いかけて、森の中に消えたのであった。
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