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本編前のエピソード
雲の行き先
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いま俺はこの馬車の御者であるドロフの横に座り、政治と経済の中心都市エルドレへと向かっている。
「なぁリュゼー、これを着ると塩の季節が始まったって思うよな」
「そうですね」
リュゼーはドロフに答える。
ドロフが着ている上着の前面には、大きくエルメウスの家紋が縫われており、その周りには色鮮やかな刺繍が施されてる。
「今回で三回目ですけど、この着させられてる感にもやっと慣れました」
通常の荷を運ぶ時に着る物とは違う式典用とはいえドロフには適度な使用感があるが、リュゼーが着ているものには貸衣装的な真新しさが漂う。
風服または風衣、風着などと呼ばれる家紋が縫い込まれた服は、成人しないと与えられない。歳のいかない者は、必要な時にのみ家から貸し出される。そのため体に合わないことが多々ある。
リュゼーは自分の服を軽く引っ張ってみせ、それを見たドロフは笑う
まだ到着には時間があるため、この様に取り留めのない会話で時間を潰している。
「お前ってこれに去年出たよな」
「そうですね、一番後の馬車でしたが出ましたよ」
「それだと相棒も去年来てるわけだよな?」
相棒、リュゼーはその言葉を聞いて、チェロスが去年どうだったかを思い出す。
「えーっと、来てますね。でも、馬車には乗らなかったんじゃなかったかな」
チェロスは、リュゼーがエルメウス家に呼ばれてから半年後に家に来た。本家と直接血の繋がりは無いが、関係性の深い親戚の子息だ。歳はチェロスの方が一つ下のため、リュゼーのことを「リュゼ君」と呼んで兄の様に慕っている。
「ふーん、乗るのは今回が初めてか…」
「うろ覚えですけど、港で作業してんじゃなかったかな。いつもの顔をして、ご自慢の鼻をビンビンに高くしてましたよ」
若くして家に招かれただけあって能力は高い。人柄により皆に許されているが、若さゆえにその才を隠そうともせずに披露するのが玉に瑕である。本人としては褒めてもらいたくて手を貸すのだが、やることが少々手が込んでいたりして、少しだけ鼻につく時がある。
「それだと原因は馬車か…?」
ドロフは、横に並ぶ馬車に首を振る。
動きやすいように髪を後で結っているフリーチェは片手で手綱を握り、もう一方の手で口を押さえながら肩をかすかに揺らしている。
彼女の横には、顔の固まったチェロスが座っている。
「それであれなのか?」
ドロフはチョイチョイと顎先をチェロスに振り、大丈夫なのか?とリュゼーに顔で語りかける。
「いやー、肝っ玉は座ってる方だから大丈夫だと思うんですけど…。大丈夫ですかね、あいつ」
勝気でお調子者のあいつなら、このような状況でも臆することなくフリーチェに強がりの一つでも言ってそうだが、借りてきた猫みたいに前を向いたまま動かない。それと共に、馬車の揺れで腰を痛めてしまうのではないかと心配になるほどに真っ直ぐ背筋を伸ばして固まっているので、あいつが普段とる態度の差と相俟ってひどく滑稽に見える。
何より、面識の無いフリーチェが笑うほどにチェロスの緊張は表に出ている。
「あれは緊張であって、船酔いってわけじゃないよな?」
「荷下ろしの時はあんな感じではなく、元気そうでしたよ。酔ったとしても船を降りてからかなり時間も経ってるし、第一、あんな穏やかな波で酔うとは思えないですけどね」
ある程度の高さまで登った太陽が、長い列を作って進む一団を照らす。
昨晩、エルメウス家が都市マルセールを代表して船を出し、夜明け前に港に着いたためそれなりの時間が過ぎている。
「運ぶ雲の凄さに緊張するタマでもないだろ?」
ドロフは先頭の幌に縫い込まれている王家の紋を眺める。
雲、いわゆる塩の隠語だ。
当然として、先頭を進む馬車に積まれている塩は特別なものだが、この幌馬車に積まれている塩も、館を持つぐらいの金持ちでは口にできない高級品である。
特別な製法で採られた塩は夏の雲よりも白くふわやかで、どんな料理に使っても口当たりがなめらからしい。海藻を使って集められた塩はほんのりと茶色く色付き、塩なのに舐めると甘味があるらしい。そして、専用に育てられた香草が混ぜられたものは、かけて焼くだけで肉や魚の生臭さを消し、スープに混ぜると味と香りに深みが増すらしい。全てらしいと付け加えるのは、当然そんな高貴な塩を口にしたことが無いからだ。
「それは絶対にないですね」
リュゼーは自信を持って答える。
「それだと海の魔女キルケーにでも魅入られたか?」
船乗りの間では、海の上で様子がおかしくなった者をそう揶揄したりする。
「どうですかね、まだ女より食い気だと思いますよ。船の上で「本場のハオス牛を食うんだー」なんて騒いでましたから」
「それは分からないぞ。家ではむさ苦しいおっさんたちに扱き使われて、いつも近くにいるやつが詐欺師みたいなやつだろ。初心な少年は、この非日常の何かがきっかけとなって、目覚めてしまったのかもしれないぜ。見てみろよフリーチェ殿のあの魅力的な唇を、あれは男女問わず吸い付きたくなる唇だぞ。それぐらいなら、思春期の子供だって思うだろう。寧ろ、それが原因だったりしてな」
調子良くドロフは、言葉を並べる。
フリーチェの魅力でチェロスが変になったと、暗に言っている。
「それはそうかもしれないですけど、詐欺師ってのが気になりますね」
「あいつは鳥みたいだから、セイレーンだったりしてな」
ドロフは、リュゼーの視線を下手くそに無視する。
リュゼーはしばらくの間ドロフのことを見ていたが、大きく息を吸い鼻から肺の空気を勢いよく抜く。
「どちらにしろ時間はたっぷりあるので、心配はいらないんじゃないんですか?」
「そうだな」
ドロフは手綱をとり、軽く鞭を振るう。
前の方から嘶く声が聞こえ、頭上を鳥が気持ちよさそうに飛んでいる。穏やかに、鼻先を風が掠めていく。とても良い一日だ。
遠くに砦が見える。あの砦を過ぎさえすれば初めの目的地は目と鼻の距離にある。
大都市エルドレに入っても中心街へは向かわずに、少し外れにあるエルメウス家の拠点を目指す。
そこで早めの昼食を食べてから、王家へ献上する塩を運ぶ者たちは晩餐会に間に合うように出発する。他の者は目的地毎に集まり、準備が出来次第出発となる。
今回、リュゼーたちは隣国へ向かう一団に組み込まれた。
「なぁリュゼー、これを着ると塩の季節が始まったって思うよな」
「そうですね」
リュゼーはドロフに答える。
ドロフが着ている上着の前面には、大きくエルメウスの家紋が縫われており、その周りには色鮮やかな刺繍が施されてる。
「今回で三回目ですけど、この着させられてる感にもやっと慣れました」
通常の荷を運ぶ時に着る物とは違う式典用とはいえドロフには適度な使用感があるが、リュゼーが着ているものには貸衣装的な真新しさが漂う。
風服または風衣、風着などと呼ばれる家紋が縫い込まれた服は、成人しないと与えられない。歳のいかない者は、必要な時にのみ家から貸し出される。そのため体に合わないことが多々ある。
リュゼーは自分の服を軽く引っ張ってみせ、それを見たドロフは笑う
まだ到着には時間があるため、この様に取り留めのない会話で時間を潰している。
「お前ってこれに去年出たよな」
「そうですね、一番後の馬車でしたが出ましたよ」
「それだと相棒も去年来てるわけだよな?」
相棒、リュゼーはその言葉を聞いて、チェロスが去年どうだったかを思い出す。
「えーっと、来てますね。でも、馬車には乗らなかったんじゃなかったかな」
チェロスは、リュゼーがエルメウス家に呼ばれてから半年後に家に来た。本家と直接血の繋がりは無いが、関係性の深い親戚の子息だ。歳はチェロスの方が一つ下のため、リュゼーのことを「リュゼ君」と呼んで兄の様に慕っている。
「ふーん、乗るのは今回が初めてか…」
「うろ覚えですけど、港で作業してんじゃなかったかな。いつもの顔をして、ご自慢の鼻をビンビンに高くしてましたよ」
若くして家に招かれただけあって能力は高い。人柄により皆に許されているが、若さゆえにその才を隠そうともせずに披露するのが玉に瑕である。本人としては褒めてもらいたくて手を貸すのだが、やることが少々手が込んでいたりして、少しだけ鼻につく時がある。
「それだと原因は馬車か…?」
ドロフは、横に並ぶ馬車に首を振る。
動きやすいように髪を後で結っているフリーチェは片手で手綱を握り、もう一方の手で口を押さえながら肩をかすかに揺らしている。
彼女の横には、顔の固まったチェロスが座っている。
「それであれなのか?」
ドロフはチョイチョイと顎先をチェロスに振り、大丈夫なのか?とリュゼーに顔で語りかける。
「いやー、肝っ玉は座ってる方だから大丈夫だと思うんですけど…。大丈夫ですかね、あいつ」
勝気でお調子者のあいつなら、このような状況でも臆することなくフリーチェに強がりの一つでも言ってそうだが、借りてきた猫みたいに前を向いたまま動かない。それと共に、馬車の揺れで腰を痛めてしまうのではないかと心配になるほどに真っ直ぐ背筋を伸ばして固まっているので、あいつが普段とる態度の差と相俟ってひどく滑稽に見える。
何より、面識の無いフリーチェが笑うほどにチェロスの緊張は表に出ている。
「あれは緊張であって、船酔いってわけじゃないよな?」
「荷下ろしの時はあんな感じではなく、元気そうでしたよ。酔ったとしても船を降りてからかなり時間も経ってるし、第一、あんな穏やかな波で酔うとは思えないですけどね」
ある程度の高さまで登った太陽が、長い列を作って進む一団を照らす。
昨晩、エルメウス家が都市マルセールを代表して船を出し、夜明け前に港に着いたためそれなりの時間が過ぎている。
「運ぶ雲の凄さに緊張するタマでもないだろ?」
ドロフは先頭の幌に縫い込まれている王家の紋を眺める。
雲、いわゆる塩の隠語だ。
当然として、先頭を進む馬車に積まれている塩は特別なものだが、この幌馬車に積まれている塩も、館を持つぐらいの金持ちでは口にできない高級品である。
特別な製法で採られた塩は夏の雲よりも白くふわやかで、どんな料理に使っても口当たりがなめらからしい。海藻を使って集められた塩はほんのりと茶色く色付き、塩なのに舐めると甘味があるらしい。そして、専用に育てられた香草が混ぜられたものは、かけて焼くだけで肉や魚の生臭さを消し、スープに混ぜると味と香りに深みが増すらしい。全てらしいと付け加えるのは、当然そんな高貴な塩を口にしたことが無いからだ。
「それは絶対にないですね」
リュゼーは自信を持って答える。
「それだと海の魔女キルケーにでも魅入られたか?」
船乗りの間では、海の上で様子がおかしくなった者をそう揶揄したりする。
「どうですかね、まだ女より食い気だと思いますよ。船の上で「本場のハオス牛を食うんだー」なんて騒いでましたから」
「それは分からないぞ。家ではむさ苦しいおっさんたちに扱き使われて、いつも近くにいるやつが詐欺師みたいなやつだろ。初心な少年は、この非日常の何かがきっかけとなって、目覚めてしまったのかもしれないぜ。見てみろよフリーチェ殿のあの魅力的な唇を、あれは男女問わず吸い付きたくなる唇だぞ。それぐらいなら、思春期の子供だって思うだろう。寧ろ、それが原因だったりしてな」
調子良くドロフは、言葉を並べる。
フリーチェの魅力でチェロスが変になったと、暗に言っている。
「それはそうかもしれないですけど、詐欺師ってのが気になりますね」
「あいつは鳥みたいだから、セイレーンだったりしてな」
ドロフは、リュゼーの視線を下手くそに無視する。
リュゼーはしばらくの間ドロフのことを見ていたが、大きく息を吸い鼻から肺の空気を勢いよく抜く。
「どちらにしろ時間はたっぷりあるので、心配はいらないんじゃないんですか?」
「そうだな」
ドロフは手綱をとり、軽く鞭を振るう。
前の方から嘶く声が聞こえ、頭上を鳥が気持ちよさそうに飛んでいる。穏やかに、鼻先を風が掠めていく。とても良い一日だ。
遠くに砦が見える。あの砦を過ぎさえすれば初めの目的地は目と鼻の距離にある。
大都市エルドレに入っても中心街へは向かわずに、少し外れにあるエルメウス家の拠点を目指す。
そこで早めの昼食を食べてから、王家へ献上する塩を運ぶ者たちは晩餐会に間に合うように出発する。他の者は目的地毎に集まり、準備が出来次第出発となる。
今回、リュゼーたちは隣国へ向かう一団に組み込まれた。
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