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ヤルパンの商人~後編~
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「そんな凄い技術が使われていたんですねえ」
四方山亭の保冷庫、保温箱にも使われているから他所の店でも使っているだろうと勝手に想像していたが、それはロイドだから扱えるものだと初めて知った。ロイドの知られざる過去を垣間見れてミェンは少し楽しそうだ。
「そんな凄いものじゃないって。さっきゴンゾウさんも言ってた部屋の温度を一定に保つ結界の応用だし、魔力石を使った結界術も昔から存在する」
そうなんですか、とミェンはゴンゾウに問う。ゴンゾウはそれに頷いて肯定した。
「確かにヤルパンでも一部の結界術は魔力石を使われていました。しかしそれを長時間保つにはその時間に応じた大きさの魔力石が必要です」
魔力石は魔力を貯蔵、放出できる石で、その貯蔵量は大きさに準ずる。放出しきっても、魔術師が魔力を込めれば再貯蔵できるため、腕輪などのアクセサリーに加工して装備されることが多い。
大抵は魔力の外部ストレージとして使われることが多く、結界術などの長時間持続させることが必要なものにはそれ相応の大きさが必要となる。
「ロイドさんの魔法陣を模倣できる術師はヤルパンにもそうそうおりませんでした」
ヤルパンの宮廷魔術師でさえ、ロイドの施した魔法陣を模倣するのに数か月、実用化にいたるまではその数倍の時間がかかったという。
「ロイドさんがいかに優れた術師かお解りでしょう」
ミェンはしきりに頷く。今まで何気なく使用していたものが、実は非常に高い技術が使用されていたのだ。今日までそれをひた隠しにしていたロイドをひどいと思いながらも、それよりもロイドの技が認められていることの誇らしさの方が勝る。
「ロイドさんは自分から語りたがりませんからな。しかし私が隠居するにあたり、やはりこの技術の素晴らしさを後生にも知っておいてもらわねばならないと思いましてな。
そう話すゴンゾウも誇らしげだ。商売が広がったことよりもロイドの技術に触れられたこと、ロイドと出会ったことそのものが彼の自慢なのだ。
それでもロイドは渋い顔をする。普通ならここまで褒められれば照れるか、ともすれば鼻にかける程に自慢するかだが、ロイドはそのどちらでもなく寧ろ消し去りたい過去の様に自らの功績を否定する。謙遜を通り越し卑屈とも言えるその態度がミェンには不思議でならない。
「なんでご主人様はそこまで卑屈になるんですか?」
「卑屈ってお前……」
「だって、こんなに褒められているのにそこまで卑下にするなんておかしいですよ!」
怒ったようにミェンは詰め寄る。実際彼女は少し怒っていた。尊敬する主人があろうことか自らを貶めているのだ。怒らずにはいられなかった。
「まあまあ。……ロイドさんはおそらく認められたくないのでしょう」
「認められたくない?」
ますますミェンは首をかしげる。普通自分は自分の腕前や技術は認めてもらいたいものだ。ミェンだってそうだし、ゴンゾウやキンゴもそうだったろう。けどロイドは認められたくないという。
「ロイドさんの扱う結界術は先達たちが開き発展させてきたもの。いくらロイドさんがそこから手を加えても、どこか真似ているだけのように思える。ロイドさんはそれが嫌なのでしょう」
「そんなこと……」
そんなことを言ってしまったら、魔術にしろなんにしろ今ある技術のすべてが先人の模倣に過ぎないことになる。いくらなんでもそれは横暴というものだ。
「さよう。いくらロイドさんが自らを認めまいと、その卓越した技術を貴方は有しているのです。あまり卑下にしすぎると、信頼している方々に失礼ですぞ」
鋭い眼光をロイドに向ける。いくら本人と言えどこれ以上の侮蔑は許さないと暗に告げていた。ロイドもゴンゾウの言葉に身に覚えがあるのか何も言えずにいた。
「まあなんにせよ、ロイドさんが自ら開いた『モノ』が確かにここにあります」
そう言ってゴンゾウが差し出したのは、先ほどまで荷箱に入っていたものの一つ、紙に包まれたそれをゴンゾウが丁寧にむいていくと、一本の瓶が現れた。ヴェルセブルグで一般的に使用されている、葡萄酒の瓶とは形状が異なるのでヤルパン特有の形なのだろう。
「ようやく神酒守から流通の許しがでましてな」
キンゴごが渡した木でできた盃を受け取り、ゴンゾウはそこに瓶の中身を注いでいく。澄んだ透明なそれは一見すると水の様だが、立ち上がる香りが水ではないと教えてくれる。
「これは……まさか……」
ロイドの顔が驚愕にゆがむ。それは話には聞いたことがあるが、実物を見ることはないと思われていたものだった。
「ヤルパンの酒です」
ゴンゾウがしたりと首を縦に振る。ヤルパンの酒はライスから作られており、その製法は厳重に管理され、酒の国外への輸送も制限がかけられていた。ゆえに酒好きの間では幻の酒とも言われ、飲むことのできるのはヤルパンに行った時のみとされていた。
「ヤルパンの酒は温度管理が大変でしてな。しっかりと管理していないとすぐに味が変わってしまうのです。国外への輸出が制限されていたのも実はそのせいなのです」
ヤルパンの酒は非常に繊細で、封を開けてからはもちろん、未開封の状態でも保存状態によっては味が変わってします。言い方を変えれば、変化していく味を楽しむこともできるのだが、職人気質なヤルパンでは輸送するにあたってはそれを良しとはしていなかった。そこに、温度管理のできる輸送手段が入ってきたのだ。ゴンゾウはこれを好機と、宮廷と神酒守を懸命に説き伏せた。ヤルパンの至高の酒を世界中に知らしめることができると。
「ささ、どうぞ」
ゴンゾウに勧められ、ロイドは盃に口をつける。最初に感じたのは果実の様な香り。しかし風合いは葡萄酒やりんご酒とは違う。口当たりは柔らかくすっきりとしているが、しっかりと酒精を感じることができる。飲み込むと火酒の様に喉の奥がカッと熱くなるがすっと胃の腑に落ちていく。
「いかがですかな?」
「とても優しい味のする酒ですね」
でしょう、とゴンゾウは目尻を下げる。ヤルパン自慢の逸品が気に入られてとても満足そうだ。
「今回は輸送の関係で少し冷やした状態ですが、常温でも温めても美味しくいただけますよ」
温めたものを燗酒と呼ぶのだとゴンゾウは教えた。燗酒で使用する陶器製の徳利という瓶も取り出す。
「寒い日に温かいお酒は良いですね」
「はい。冷えた身体に燗酒をキュッと、もう堪らんですよ」
酒を呑む仕草をしるゴンゾウは本当に楽しそうだ。よほど美味しいのだろう、キンゴも横で頻りに同意している。
「それは楽しみですね」
「ええ。ここはお酒好きの人が多そうですから気に入ってくださると思いますよ」
ロイドは常連のドワーフを思い浮かべながら確かに、と感じた。燗酒を傾ける彼を想像して、如何にもな姿に笑いが込み上げてくる。同じくらい酒豪なハイエルフもいたく気に入りそうだ。
「ではお代をーー」
「この一本は差し上げます。流通できるようになったお礼です」
それでは申し訳ないとロイドは断ったが、ゴンゾウは頑として聞く耳を持ちそうにないので、数本買い取ることで決着した。それだけではなく、定期的にヤルパンの酒を卸してもらえることになった。しかも格安で。
「実はヤルパンの酒を世界中に知らしめるのが長年の夢でしてな、ここをその第一歩とさせていただきます。まあ、わたしにできることはここまでですが、後は孫たちがやってくれると信じております」
「そう言うことでしたら、是非協力させていただきます」
最後は折れる形となったが、ロイドとしてもヤルパンの酒が安定して入手できるのは願ったりだ。これっきりとなったら、知り合いのドワーフに何を言われるか分かったものではない。
夕食に誘ったが、ヴェルセブルグの商会との会合と会食があると言って二人は四方山亭を後にした。片づけをしながら、ロイドは早速ヤルパンの酒に合う料理を頭の中で模索していく。今日の開店が、心なしか楽しみになっていたロイドであった。
四方山亭の保冷庫、保温箱にも使われているから他所の店でも使っているだろうと勝手に想像していたが、それはロイドだから扱えるものだと初めて知った。ロイドの知られざる過去を垣間見れてミェンは少し楽しそうだ。
「そんな凄いものじゃないって。さっきゴンゾウさんも言ってた部屋の温度を一定に保つ結界の応用だし、魔力石を使った結界術も昔から存在する」
そうなんですか、とミェンはゴンゾウに問う。ゴンゾウはそれに頷いて肯定した。
「確かにヤルパンでも一部の結界術は魔力石を使われていました。しかしそれを長時間保つにはその時間に応じた大きさの魔力石が必要です」
魔力石は魔力を貯蔵、放出できる石で、その貯蔵量は大きさに準ずる。放出しきっても、魔術師が魔力を込めれば再貯蔵できるため、腕輪などのアクセサリーに加工して装備されることが多い。
大抵は魔力の外部ストレージとして使われることが多く、結界術などの長時間持続させることが必要なものにはそれ相応の大きさが必要となる。
「ロイドさんの魔法陣を模倣できる術師はヤルパンにもそうそうおりませんでした」
ヤルパンの宮廷魔術師でさえ、ロイドの施した魔法陣を模倣するのに数か月、実用化にいたるまではその数倍の時間がかかったという。
「ロイドさんがいかに優れた術師かお解りでしょう」
ミェンはしきりに頷く。今まで何気なく使用していたものが、実は非常に高い技術が使用されていたのだ。今日までそれをひた隠しにしていたロイドをひどいと思いながらも、それよりもロイドの技が認められていることの誇らしさの方が勝る。
「ロイドさんは自分から語りたがりませんからな。しかし私が隠居するにあたり、やはりこの技術の素晴らしさを後生にも知っておいてもらわねばならないと思いましてな。
そう話すゴンゾウも誇らしげだ。商売が広がったことよりもロイドの技術に触れられたこと、ロイドと出会ったことそのものが彼の自慢なのだ。
それでもロイドは渋い顔をする。普通ならここまで褒められれば照れるか、ともすれば鼻にかける程に自慢するかだが、ロイドはそのどちらでもなく寧ろ消し去りたい過去の様に自らの功績を否定する。謙遜を通り越し卑屈とも言えるその態度がミェンには不思議でならない。
「なんでご主人様はそこまで卑屈になるんですか?」
「卑屈ってお前……」
「だって、こんなに褒められているのにそこまで卑下にするなんておかしいですよ!」
怒ったようにミェンは詰め寄る。実際彼女は少し怒っていた。尊敬する主人があろうことか自らを貶めているのだ。怒らずにはいられなかった。
「まあまあ。……ロイドさんはおそらく認められたくないのでしょう」
「認められたくない?」
ますますミェンは首をかしげる。普通自分は自分の腕前や技術は認めてもらいたいものだ。ミェンだってそうだし、ゴンゾウやキンゴもそうだったろう。けどロイドは認められたくないという。
「ロイドさんの扱う結界術は先達たちが開き発展させてきたもの。いくらロイドさんがそこから手を加えても、どこか真似ているだけのように思える。ロイドさんはそれが嫌なのでしょう」
「そんなこと……」
そんなことを言ってしまったら、魔術にしろなんにしろ今ある技術のすべてが先人の模倣に過ぎないことになる。いくらなんでもそれは横暴というものだ。
「さよう。いくらロイドさんが自らを認めまいと、その卓越した技術を貴方は有しているのです。あまり卑下にしすぎると、信頼している方々に失礼ですぞ」
鋭い眼光をロイドに向ける。いくら本人と言えどこれ以上の侮蔑は許さないと暗に告げていた。ロイドもゴンゾウの言葉に身に覚えがあるのか何も言えずにいた。
「まあなんにせよ、ロイドさんが自ら開いた『モノ』が確かにここにあります」
そう言ってゴンゾウが差し出したのは、先ほどまで荷箱に入っていたものの一つ、紙に包まれたそれをゴンゾウが丁寧にむいていくと、一本の瓶が現れた。ヴェルセブルグで一般的に使用されている、葡萄酒の瓶とは形状が異なるのでヤルパン特有の形なのだろう。
「ようやく神酒守から流通の許しがでましてな」
キンゴごが渡した木でできた盃を受け取り、ゴンゾウはそこに瓶の中身を注いでいく。澄んだ透明なそれは一見すると水の様だが、立ち上がる香りが水ではないと教えてくれる。
「これは……まさか……」
ロイドの顔が驚愕にゆがむ。それは話には聞いたことがあるが、実物を見ることはないと思われていたものだった。
「ヤルパンの酒です」
ゴンゾウがしたりと首を縦に振る。ヤルパンの酒はライスから作られており、その製法は厳重に管理され、酒の国外への輸送も制限がかけられていた。ゆえに酒好きの間では幻の酒とも言われ、飲むことのできるのはヤルパンに行った時のみとされていた。
「ヤルパンの酒は温度管理が大変でしてな。しっかりと管理していないとすぐに味が変わってしまうのです。国外への輸出が制限されていたのも実はそのせいなのです」
ヤルパンの酒は非常に繊細で、封を開けてからはもちろん、未開封の状態でも保存状態によっては味が変わってします。言い方を変えれば、変化していく味を楽しむこともできるのだが、職人気質なヤルパンでは輸送するにあたってはそれを良しとはしていなかった。そこに、温度管理のできる輸送手段が入ってきたのだ。ゴンゾウはこれを好機と、宮廷と神酒守を懸命に説き伏せた。ヤルパンの至高の酒を世界中に知らしめることができると。
「ささ、どうぞ」
ゴンゾウに勧められ、ロイドは盃に口をつける。最初に感じたのは果実の様な香り。しかし風合いは葡萄酒やりんご酒とは違う。口当たりは柔らかくすっきりとしているが、しっかりと酒精を感じることができる。飲み込むと火酒の様に喉の奥がカッと熱くなるがすっと胃の腑に落ちていく。
「いかがですかな?」
「とても優しい味のする酒ですね」
でしょう、とゴンゾウは目尻を下げる。ヤルパン自慢の逸品が気に入られてとても満足そうだ。
「今回は輸送の関係で少し冷やした状態ですが、常温でも温めても美味しくいただけますよ」
温めたものを燗酒と呼ぶのだとゴンゾウは教えた。燗酒で使用する陶器製の徳利という瓶も取り出す。
「寒い日に温かいお酒は良いですね」
「はい。冷えた身体に燗酒をキュッと、もう堪らんですよ」
酒を呑む仕草をしるゴンゾウは本当に楽しそうだ。よほど美味しいのだろう、キンゴも横で頻りに同意している。
「それは楽しみですね」
「ええ。ここはお酒好きの人が多そうですから気に入ってくださると思いますよ」
ロイドは常連のドワーフを思い浮かべながら確かに、と感じた。燗酒を傾ける彼を想像して、如何にもな姿に笑いが込み上げてくる。同じくらい酒豪なハイエルフもいたく気に入りそうだ。
「ではお代をーー」
「この一本は差し上げます。流通できるようになったお礼です」
それでは申し訳ないとロイドは断ったが、ゴンゾウは頑として聞く耳を持ちそうにないので、数本買い取ることで決着した。それだけではなく、定期的にヤルパンの酒を卸してもらえることになった。しかも格安で。
「実はヤルパンの酒を世界中に知らしめるのが長年の夢でしてな、ここをその第一歩とさせていただきます。まあ、わたしにできることはここまでですが、後は孫たちがやってくれると信じております」
「そう言うことでしたら、是非協力させていただきます」
最後は折れる形となったが、ロイドとしてもヤルパンの酒が安定して入手できるのは願ったりだ。これっきりとなったら、知り合いのドワーフに何を言われるか分かったものではない。
夕食に誘ったが、ヴェルセブルグの商会との会合と会食があると言って二人は四方山亭を後にした。片づけをしながら、ロイドは早速ヤルパンの酒に合う料理を頭の中で模索していく。今日の開店が、心なしか楽しみになっていたロイドであった。
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