双子の弟妹が異世界に渡ったようなので、自分も行くことにします

柊/アズマ

文字の大きさ
21 / 57
第一章 異世界到着!目指せ王都!

第十七話 マーリル、渡り人に会いました

しおりを挟む
お気に入り260人突破です!ついでに連載して一ヶ月が経ちました。
これもお気に入り登録、感想などをくれた皆様のお陰です!モチベがあがります!
そんなわけで、連チャン投稿です!

――――――――――




 本通りから細い道に入ってすぐに目当ての店はあった。

 『定食屋』と掲げた看板が目立つ、下町の定食屋といった風情であった。

 おそるおそる覗くと、カウンター席とテーブル席があるこじんまりとした店で、カウンター席の頭上に輝く古ぼけたメニューたちがなんとも言えなかった。

(ここだけ見たら日本に帰って来たみたいだ) 

 そうマーリルが思うくらいによく再現されていた。

(ここまで似せられるってことはこの店をやっているのは渡り人なのかなぁ)

 それか、渡り人の子孫。所謂『混じり』というやつだ。
 『混じり』と呼ばれるような人たちは大なり小なり渡り人の性質を受け継ぐらしい。そのため渡り人を重宝しているこの世界の人たちにとって、混じりとはいい意味なのだそうだ。特に差別発言ではない。

 とにもかくにも、入ってみるしかない。
 そう自分に言い聞かせたときだった。

「入らないの?」

 カウンターの奥――たぶん厨房だろう――から声を掛けられた。

「入ります。お、お邪魔します」

 ビクッと揺れた肩には見ない振りをして、マーリルは意を決して店内に踏み込んだ。

 店内に客の姿は見当たらず、ただあれ・・の臭いはしっかりと充満している。

(この人が食べてたのかな?)

 そう思えば何となくは店主らしき男の口許がネバネバしている気さえする。

「ご注文は?」
「あの……この臭いは……」
「ああ、ごめんね。臭かったよね。換気しながら食べてたんだけど、」

 やはり店主が食べていたらしい。しかも換気しながら食べていたために、外まで臭いが漂ってしまったようだ。そのお陰でマーリルは気付けたのだが。

「外まで臭い凄かった?どうしても食べたくて何とか作り出したんだけど、周りには評判悪いんだよね。くさいって」
「わかります。独特の臭いは外国の人は特に受け付けないって聞きますし」
「そうそう。日本だって嫌いな人は特ににおいが駄目だって言うよね」
「味は美味しいから是非とも好きになって欲しいですけど、食の好みは千差万別。仕方ないですよ」
「君わかってるね!この世界に醤油がないからなんとか魚醤で食べてるんだけど、やっぱり醤油が恋しいよ!」
「え!やっぱり醤油ないんですか!あれにはやっぱり醤油ですよ!少しならありますのでわけましょうか?」
「醤油を持っているだと!君どんな状況で落ちてきたのさ!朝御飯の最中だったとか!?」
「いやいやいや、朝御飯の最中に落ちるとかどんだけピンポイントですか!」
「目玉焼きに醤油を垂らそうとしていたら、あら不思議この世界にいましたとさ」
「ちゃんちゃん。て、違いますから!」

 やんややんや漫才を繰り広げながら最後はいい具合に話が終了したところで、マーリルはついつい言わなくてもいいことまで口走っていたことに気が付いた。

「君、面白いね」
「あ、あの……」
「お嬢ちゃんはいつ落ちてきたの?」
「…………一月経ってません」
「呼び人!?」

  ―――まぁそうなるよね。

 マーリルは諦めた。
 ついつい日本の雰囲気に気が抜けてしまい、「隠しておけよ!」と念を押された渡り人だということもバレてしまった。しかもこれだけ言葉が流暢だと勿論落ち人ではないこともわかってしまう。

 マーリルは開き直ることにした。

「まぁちょっと事情がありまして……」
「深くは聞かないさ」
「ありがとうございます」

 この店主も知らなくていいことは沢山あることを知っているのだろう。それ以外は特に聞かれることもなかった。

「それより醤油持ってるって本当!?」
「あ、はい」
「お願い出して!そして一緒に食べよう!」
「っはい!」

 店主の気になることはそっちだった。これから先関わるかどうかもわからない怪しいお嬢ちゃんの事情よりも、あれを美味しくさせる醤油のほうがよほど優先順位が高かったようだ。

 マーリルにも否やはない。寧ろそれを目当てでここにきたのだ。早速マジックボックスから醤油のボトルを取り出した。
 既にいろいろバレたのでなんの躊躇もなくマジックボックスを使用したのだが、ここらへんが真亜莉まありを構成するマーリル足る所以であろう。要するに危機管理が足りていない。

 一瞬吃驚した店主は、すぐにマジックボックスだと気付きすぐに苦笑いになった。

「君、マジックボックス稀少だって知らないの?」
「いえ?知っていますが?」
「ああそう……まぁいいや。ちょっと待ってて」
「はい」

 呆れたような眼差しを向けられたがマーリルは気にしない。すでにマーリルの意識は、店主が持ってくるだろうあれに移ってしまっている。



「ご飯……嗚呼、『納豆』!」
「醤油……嗚呼、漸く最高の『納豆』が!」

 二人はとても感動していた。
 そう、あれだけの異臭を近隣にぶちまけておきながらも、苦情を聞き流しながらも、断固として食べ続けていたのは我らが至高の食べ物―――――『納豆』様である。


  ▽

 余は満足じゃ。

 本日二度目の『満足感』を感じながら、マーリルは米を平らげた。40代ほどの店主も醤油と納豆で満足そうに腹を撫でている。

 『スズキ』と名乗った店主は15年ほど前に落ちてきた渡り人だった。やはり気がついたらこの世界にいて、言葉が通じないことが一番大変だったらしいが、このマルトルにすぐに来ることができたため、意外に楽しく暮らしているそうだ。

 ここマルトルは日本の文化を発展させたことと同時に、言葉も教えてるそうだ。過去にいた落ち人がやはり言葉が一番のネックだったこともあって、教えられる人がいなくとも指南書なるものが存在する。そのため、ここマルトルはいつの時代も渡り人はそれなりの数居て、更に日本の文化が広まったそうだ。

「この醤油は差し上げます」
「いいのかい?」
「はい。まだありますから。それに、」
「どうか、したの?」

 納豆をともに食べながら話をして行くと、店主もマーリルの危なっかしさに気が付いたようだ。何を口にするか戦々恐々としている。

「麹があるのですが、手作り醤油のレシピとともにいりませんか?」
「……っ!はぁ」

 スズキは瞠目してから諦めとともに重い溜め息を吐き出した。

「危なっかしいって言われない?」

 危機感がないとはよく言われる。気を付けるように、それは何度も念を押されたことだ。
 しかし『危なっかしい』とは言われたことはない。だから、

「いえ?」

 にっこり笑顔で、マーリルは堂々と宣った。

 そんなマーリルに二度目の溜め息を吐き出したスズキには現状が正しく理解できたようだ。もう何も言うまい。

「じゃあ対価は?」
「対価?」
「そう。僕たちが持つ知識が貴重な事くらい知ってるでしょ?」
「はい」
「なら対価を支払うよ。交換でこの醤油のレシピを買う」
「でも……」

 レシピをあげたからといって直ぐに出来るものでもない。醤油がこの世界に広まることは、間接的にもマーリルに利益をもたらす。
 納豆は醤油が一番!

 ただスズキもそこは譲らない。「無料タダより怖い物はないからね」とは、日本人なら当たり前の感覚だった。 

 うーん、うーんとマーリルが唸りながら考えている間にスズキは何かを取り出してきた。

「はい」
「え?」
「マジックバッグ」
「はい。え?」

 スズキからマジックバッグを渡されて、マーリルは反射的に受け取った。物の名前を言われてもマーリルには意味がわからない。マジックバッグは見て・・わかる。

 マジックバッグはマジックボックスの魔法を元に作られた『魔道具』だ。そのため魔力を感じることが出来る人間なら見てわかるのだ。

「僕たち渡り人が魔術に似た・・力があることは知ってると思うけど、」
「……っ、はい」
「僕の場合は『付与』なんだよね」
「付与?」

 渡り人は魔力を溜めておける魔心官ましんかんを持たない。そのため、此方の世界にくるとその器官に似た何か・・が造られるそうだ。

 それは一応魔力を溜めておける魔心官と同じ役割なため、魔術と同一視してもいいのだが、スズキのように別物と考える人もいるらしい。

 何故かというとスズキの力のように、魔術ではない力が稀に顕現するからだ。

 魔術はイメージ、魔力操作、詠唱を経て魔法を顕現させる力だ。魔方陣も同じく、イメージ、魔力操作、魔方陣構築を経て魔法を顕現させる。これは元々が実在した『魔法』を元に作られた術であり、新たな魔術を作り出すことはとても難しいこととされている。

 そのため新たに作り出すよりも、現存している魔術を覚えることに重きを置いている風潮がある。


 しかし渡り人は違う。現存している魔術を知らないことで固定観念を持つことなく、どちらかと言えば魔法に似た何かを産み出すことが出来る人間が多い。否、それはもう魔法と呼んでもいいのではないか。マーリルはそう思うのだが、正確な魔法の定義を知らないため何とも言えない。

 持てる魔力量の差は決まっているので魔法を使える者は少ないが、渡り人の中には勿論『魔法使い』もいるのだ。これは現存している魔法を使える者のことを言うそうだ。


 付与とは文字通り付与させることだ。

 マジックバッグはどうやって作られるか。それは魔石に魔方陣を刻みバッグに縫い付けるのだ。そうすると魔石の魔力に反応して、バッグが『魔道具』へと変わる。
 魔道具は基本的にそうして作られる。

 付与とはそんな魔石云々を省くことが出来るのだ。

 物にしか付与は出来ないが、例えば服に『掃除クーリク』を付与すればずっと綺麗なまま着ることが出来る。劣化は防げないので綺麗なまま朽ちるそうだが。

 そんなことから有用性は高い。

 しかし魔力量が少ないので、量は作れないそうだ。

 閑話休題。



「僕が作ったマジックバッグ。さっきも言ったけどマジックボックスは稀少だよ。そんな目の前で使われたら拐ってくださいって言っているような物だからね」
「う、はい……」

 そう言えばディストからも言われていたと鳥頭のマーリルは思い出す。だから、スズキから有り難くマジックバッグを頂いた。

「他に欲しいものはないかい?これだけじゃ割に合わないよ」
「そんな、」

 もう十分です、と言い掛けたマーリルは一つ知りたいことがあったことを思い出す。欲しいものは特にない。本当に欲しいものは自らの手で手に入れてこそだ。マーリルは口を開いた。


「スズキさんの生まれはいつですか?」



  ▽


 後は何事も無く宿へ帰り眠った、と言いたいところだがもう一騒動あったのはマーリルの日ごろの行いか、それとも運命フラグというべき出来事だったのかはマーリルにもわからない。

 マーリルはスズキと話をしてまだ一月も経っていない日本を懐かしく思うとともに、愛しい弟妹を思い出した。


「そろそろ帰ります」
「気を付けてね」
「はい」

 お土産に納豆を貰い――マジックボックスに入れているため腐ることはないが、いつ食べれるかは疑問である――さて、見つかる前に帰るかと席を立った。
 固辞するスズキを説き伏せて、硬貨で支払いをしてからマーリルは店を出た。

 はやく帰らなければ。マーリルは少し焦っていた。
 既にスタンガートから説教を受けているマーリルはこれ以上失態を見せる訳にはいかなかった。

 長い説教が恐ろしいわけではない。ねちこっこいスタンガートが怖いわけではない。すごむスタンガートがその巨体も相俟って恐怖を感じているわけではない。

(…………こ、怖くなんかないもん)

 マーリルにも人並みの恐怖心はあったようだ。

 ここで『転移』を使いすぐさま宿の部屋に戻っていれば特に問題にならずに明日を迎えていただろう。しかし一週間前にあった騒動が、如何に自分が規格外の存在であるか何と無く認識してしまった。
 「バレなきゃいい」と、真亜莉には見せられないような悪どい笑顔で十莉は宣いそうだが、素直なマーリルにはその考えがなかったのだった。



「誰か!」

 悲鳴のような声が聞こえてきた。



――――――――――
感想返信

kevin-ist様
ありがとうございます!返信遅くなりすいません!
第一章は謎だらけだと思いますので、第二章以降で伏線回収出来たらと思います。最後までお付き合い頂けると嬉しいです!


なの様
NG様
生クリーム様
感想ありがとうございます。

今度から名前入れていこうと思いますので、入れてほしくない人は言っていただければと思います!

読んでいただきありがとうございます。
しおりを挟む
感想 20

あなたにおすすめの小説

白いもふもふ好きの僕が転生したらフェンリルになっていた!!

ろき
ファンタジー
ブラック企業で消耗する社畜・白瀬陸空(しらせりくう)の唯一の癒し。それは「白いもふもふ」だった。 ある日、白い子犬を助けて命を落とした彼は、異世界で目を覚ます。 ふと水面を覗き込むと、そこに映っていたのは―― 伝説の神獣【フェンリル】になった自分自身!? 「どうせ転生するなら、テイマーになって、もふもふパラダイスを作りたかった!」 「なんで俺自身がもふもふの神獣になってるんだよ!」 理想と真逆の姿に絶望する陸空。 だが、彼には規格外の魔力と、前世の異常なまでの「もふもふへの執着」が変化した、とある謎のスキルが備わっていた。 これは、最強の神獣になってしまった男が、ただひたすらに「もふもふ」を愛でようとした結果、周囲の人間(とくにエルフ)に崇拝され、勘違いが勘違いを呼んで国を動かしてしまう、予測不能な異世界もふもふライフ!

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

喪女だった私が異世界転生した途端に地味枠を脱却して逆転恋愛

タマ マコト
ファンタジー
喪女として誰にも選ばれない人生を終えた佐倉真凛は、異世界の伯爵家三女リーナとして転生する。 しかしそこでも彼女は、美しい姉妹に埋もれた「地味枠」の令嬢だった。 前世の経験から派手さを捨て、魔法地雷や罠といったトラップ魔法を選んだリーナは、目立たず確実に力を磨いていく。 魔法学園で騎士カイにその才能を見抜かれたことで、彼女の止まっていた人生は静かに動き出す。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

処理中です...