詠み人知らず、言わずと知れて。

立花伊作

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事実は小説より奇なり

千年天柱

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皆さんは、光の柱を見た事がありますか?


雲の切れ間から
太陽の光が真っ直ぐ地面に注がれている。


あの柱は「千年天柱」と言い、
千年地上を彷徨い続けた魂が
天へ導かれる為の柱なんだそうです。


僕の先祖も、貴方の先祖も、
きっと、登っていることでしょう。




地上を千年彷徨った魂は時に、
生きた魂を
喰らおうとし出す事があるそうです。


それは世で言う
「幽霊」に部類されるもの。


「亡霊」は喰らおうとはしませんが、
生きた魂に
何らかの悪戯をしたがる習性が
あるそうです。


そんな魂達が天へ導かれる事は
その魂にとっても、
生きた魂にとっても、
幸福なことであると言えましょう。



天へ導かれると言うのは、
世で言う成仏と同じ事であると
言えます。




この世界は魂で満ちています。


それはどんな魂でも価値がある。



「幽霊」はそれが羨ましいのです。


「亡霊」はそれが懐かしいのです。



忘れないで下さい。

貴方の魂はどれだけ尊く、
どれだけ美しいのかどうか。



忘れないで下さい。

貴方の魂はまだ発展途上だと
言うことを。


望めば、望んだ分だけ、
輝く事が出来ると言うことを。



忘れないで下さい。

貴方の魂は、
愛されていると言うことを。
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